ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の概要 > 上越森林管理署 > イベント等の情報 > 妙高高原「笹ヶ峰高原ミズバショウトレッキングin夢見平」【平成25年5月18日実施】
平成25年5 月18日(土曜日)新潟県妙高笹ヶ峰自然休養林内「癒しの森(通称:夢見平)」において、夢見平遊歩道を守る会・上越森林管理署・妙高市の共催、笹ヶ峰自然休養林管理運営協議会の後援により、妙高高原「笹ヶ峰高原ミズバショウトレッキングin夢見平」を開催しました。 このイベントは、ミズバショウが見頃を迎えるこの時期に多くの人に楽しんでいただきたいと、平成20年から開催しているものです。 |
観察会当日は、笹ヶ峰高原にはすばらしい青空が広がりました。
今年で第5回目を迎えたこのイベントには、
東京都、富山県、長野県など県外の方々から地元妙高市民の方々まで
スタッフを含めて約100名の参加となりました。
集合場所の乙見湖休憩舎前広場
気持ちの良い青空の下、開会式が始まりました。
開会式では、
夢見平遊歩道を守る会会長の築田氏から楽しい歓迎の挨拶をいただきました。
夢見平遊歩道を守る会の築田会長挨拶
続いて、上越森林管理署長から国有林のPRを兼ねた歓迎の挨拶がありました。
山崎上越森林管理署長挨拶
今回は2時間探索コースをトレッキングします。
各自準備体操をして、さぁ出発です!!
乙見湖休憩舎を出発して、笹ヶ峰ダムを渡ります。
右手にすばらしい景色が広がります。
雪をかぶった山々が湖に映ってきれいですね♪
この乙見湖は、笹ヶ峰ダムによって造られた湛水面積92haの人工の湖です。
笹ヶ峰ダムは、農地の水不足を防ぐために昭和54年に造られたもので
堤高が49m、堤長が318mあるロックフェラーダムです。
ダムを渡ったところに待ち構える、この階段!
「うわ~」皆様からも悲鳴に近い声が・・・。
でも、この階段を登りきれば、気持ちの良い森林セラピーロードが広がっています。
準備体操と思ってがんばってくださいね。
さて、この階段は約25mの高さがありますが、
笹ヶ峰にはこの高さを超える30mの木もあるそうです。
実際に木に登ることは難しいので、この階段で高さを体感してみてください♪
階段を登りきったところにまだ雪が残っていました。
すべらないように足下に気をつけてくださいね~♪
ここから癒やしの森へ入っていきます。
坂を登ると
斜面一面にカタクリの群生のお出迎えです。
きれいですね~♪
カタクリはユリ科に属し、
根はりん茎となり良質のでんぷんがとれます。
現在の片栗粉はジャガイモのでんぷんで作られていますが、
昔はこのカタクリの根が使われていたそうです。
美しいブナの芽吹きを見ながら進みます。
深呼吸するととっても気持ちがいいですね~
早くも癒やしの森を実感。
ブナの森をしばらく歩くと・・・「蓑池(みの池)」に出ました。
蓑で隠れるほど小さい池なので、蓑池と名づけられています。
小さい池ですが、
カエルやクロサンショウウオの繁殖地となっています。
この日、水中に見えた不思議な白い塊は
クロサンショウウオの卵塊なんです。
アップにしてみると・・・こんな風になっています。
サンショウウオの仲間は、種類によって様々な形の卵を産みますが
クロサンショウウオの卵は、このようにアケビの果実のような形です。
この一房の卵のうの中に30~40個もの卵が入っているそうです。
クロサンショウウオは
大人になると、陸上に上がって森林内で暮らします。
蓑の池:クロサンショウウオの卵塊
蓑の池を過ぎると、遊歩道沿いにミズバショウが現れました。
ミズバショウ(水芭蕉)は、
湿地や湿原などに群生するサトイモ科の多年草で、
雪解け後に、真っ白な苞(ほう)に包まれた香の良い花が咲きます。
名前の由来は、
芭蕉布の材料にするバショウの葉に似ていることからきているそうです。
花が終わると、葉が大きく伸び1mにもなるものもあります。
ミズバショウ
これはエンレイソウ(延齢草)です。
「齢を延ばす」なんて、ありがたい名前ですが
名前の由来は不明のようです。
また、よく似たものに、ツクバネソウがありますが
エンレイソウは葉っぱが3枚
ツクバネソウは葉っぱが4枚です。
エンレイソウ
ミズバショウを見ながら進んでいくと・・・
「稲荷神社」に到着です。
神社をはさんで左右に
「神彦」と「道姫」と名づけられたミズナラの大木があります。
神彦は胸高直径156cm、樹高25m、
道姫は胸高直径127cm、樹高22mで
神道稲荷神社のご神木として崇められています。
稲荷神社
夫婦泉まで来ると、皆さん一休みしたくなる頃です。
わき水を飲みながら休憩タイム♪
「冷た~い!」
夫婦泉
カタクリ通りはとっても華やか!
見応えのある大きなカタクリがたくさん咲いていて
足どりも軽くなります。
カタクリ通り
夢見平に到着です。
美しい景色に歓声があがります。
県外から見えられた仲良しグループの方々
一面に咲き誇るミズバショウと三田原山をバックに記念撮影♪
しょうぶ池に到着すると、ミズバショウと一緒に
いろいろな花々が現れました。
カラフルできれいですね♪
ミズバショウとリュウキンカ
ミズバショウとショウジョウバカマ
リュウキンカ(立金花)
キンポウゲ科の多年草。
沼地や湿地に生え
根元から長い柄のある腎臓形の葉が出ます。
リュウキンカ
なんだか不思議なこの物体。
コシノカンアオイ(越寒葵)です。
「コシ」は最初の発見地である越後のこと
寒葵は、冬でも枯れない葵に似た葉の植物ということからつけられたそうです。
暖かい陽気に誘われて顔を出したカエルを発見!
アズマヒキガエルでしょうか?
まだ眠たそうな顔をしていますね~
寝ぼけ眼のカエル
2時間コースの散策を楽しんだ後は、ランチタイムです。
今年も夢見平遊歩道を守る会の皆様から、
たけのこ、こごみ、しいたけ、さば缶、卵を味噌で整えた「天狗汁」が振る舞われました。
とってもおいしくておかわりしました、ありがとうございました~!
休憩の後に恒例の『ジャンケン大会』もありました!
そのあと、解散となりましたが皆さん疲れている様子もなく笹ヶ峰を後にしたのがとても印象深かったです。
終日快晴の中、楽しいイベントとなりました。
来年もぜひご参加くださいね。
またお逢いしましょう!
上越森林管理署
担当者:業務グループ:藤井、梨本、山岡
ダイヤルイン:025-524-2180
FAX:025-524-2189