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知床連山 

黒川局長新任あいさつ

8月7日付で北海道森林管理局長に参りました黒川です。

 黒川局長

北海道森林管理局長 黒川 正美

最初に簡単に自己紹介をさせていただきます。

大学では林学科で森林動物学を学び、森林生態系の役割や機能について関心を持ち、林野庁に就職しました。北海道勤務は今回で3度目です。
最初は平成2年から5年に、旧旭川営林支局朝日営林署で署長をさせていただき、2度目は平成12年から13年に北海道庁へ出向させていただきました。
2度の勤務で北海道の国有林と民有林を経験させていただきましたが、時間が経過していることから、森林・林業の状況も変わっていると思います。
まず、関係者の方々の話を良く聞き、現地もしっかりと把握して対応したいと考えていますので、よろしくお願いいたします。

北海道森林管理局は道内304万ヘクタールの国有林を管理していますが、これらの森林は、国土の保全や水源の涵養、地球温暖化の防止、レクリエーションの場などを提供するとともに、森林から生産された木材は、建築資材や紙、エネルギーなどに利用され、多面的な機能を発揮しています。
特に北海道の国有林は世界自然遺産に登録された知床をはじめ豊かな生態系に恵まれ、生物多様性の保全に貢献しています。

一方、民有林を含め戦後造成された人工林は成熟し、伐採期を迎えつつあり、今後、施業の集約化や路網の整備、効率的な作業システムの導入等を進めることにより、木材の供給増が見込まれます。

このような状況の中で、国有林としては公益重視の管理経営を一層推進するとともに、国有林の技術力、資源、組織を活用して民有林と一体となって森林・林業の再生に向けた行政課題に取り組むことが国有林の役割と認識しています。

具体的には、民有林と連携した路網の整備や団地化により、森林整備の効率的な実施を進めるとともに、間伐作業の低コスト化の促進、低コスト造林の実用化など、北海道の自然環境や資源状況にあった技術開発や普及に取り組むこと、木材需要の拡大や木材の安定供給体制の整備が図られるよう木材を持続的・計画的に供給していくこと、関係機関と連携したエゾシカ対策等環境保全対策に取り組むことなどが、北海道の森林・林業の再生、延いては北海道における林業の成長産業化につながるものと考えています。

北海道では北海道知事と北海道森林管理局長との間で「北海道の森林づくりに関する覚書」を締結し、道庁及び振興局との間で林政連絡会議を開催するとともに、市町村との間で連絡会議を開催するなど、各般に渡り民有林と国有林が連携した取り組みを進めているところですが、関係者の皆様のところへ積極的に足を運び、耳を傾け、地域が抱える課題・ニーズを把握し、国有林が有する資源、技術、組織を活用してどのような取り組みができるのか全職員とともに考えていきたいと思います。

北海道における林業の成長産業化、生物多様性の保全等北海道が抱える森林・林業の課題に、組織をあげて全力で取り組んでいきたいと考えていますので、関係者の皆様のご理解とご協力を重ねてお願いいたしまして、着任の挨拶とさせていただきます。

 

 

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総務企画部企画課
ダイヤルイン:050-3160-6271

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