9月29日(水曜日)、美瑛町の天人峡国有林において、東神楽町の志比内小学校のみなさん(全校児童13名)と森林教室を行いました。
東神楽町には国有林がありませんが、近隣の天人峡・旭岳周辺の国有林(東川町・美瑛町)を管理する「志比内森林事務所」が、かつてこの小学校が所在する「志比内」という集落にあったことから、入・卒業式、学芸会など学校との交流があり、森林事務所が旭川市内に移った今も、その交流が続いている珍しいケースです。
学校から現地へ移動中のバス内では、森林事務所で行われている事業や今年8月の天人峡豪雨の話をして森林や山の仕事についての理解を深めました。
そして現地へ到着すると、ミズナラの植樹を行いました。植樹した苗木は、6月に学校でつくった再生ダンボール紙を使った紙ポットの苗木で、夏の間生徒達が校庭で水やりし育ててきたものです。
植樹後は、周辺に落ちているオニグルミの実を拾いました。この辺りは、近くに胡桃沢という名前の沢があるほどクルミの木が多いうえ、今年は実のできも良く、地面にはたくさんの実が落ちていました。
その後、8月の豪雨により笹原が土砂で埋まった場所へ移動し、その状況を説明しました。
子ども達は、その移動中も周囲を見渡し、 クルミの実、シカの角、キノコ(ボリボリ)を拾って、まるで宝探しでもしているかのようにイキイキしていました。
この森林教室を通じて、生徒達が災害などの自然の猛威や、木の実やキノコなど森の恵みを肌で感じとることで、自然をより知って、大切にしようとする心情が育まれるものと思います。
これからも森林を通じた学校との繋がりを大切にし、国有林のない東神楽町とふれあう機会をつくっていきたいと思います。
(和田 森林ふれあい係長)
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