9月22日(木曜日)、職場内教育(OJT)の一環として、シマフクロウ保護林の水辺でのオオバヤナギの植え付けや、技術課題に取り組んでいる箇所での現地研修を行いました。
十勝東部森林管理署では、シマフクロウの生息環境改善のための河畔林の復活など、保護林の環境整備のほか、アオダモの森造成やカラマツの天然更新施業などの技術課題にも取り組んでいます。
これらの取り組みを、当署若手職員に知ってもらい、将来の業務に生かせればと、今回研修を実施しました。
若手職員は、森林技術専門官の指導のもと、保護林の水辺に2mほどのオオバヤナギやコンテナ苗として育てたオオバヤナギを植えた後、エゾシカの食害から苗木を守るための幹ガードの設置をしました。
その後、技術課題に取り組んでいる箇所へ移動し、カラマツ人工林の下層にアオダモ(2,300本)を植えてから8年が経過して、将来的に成長が期待される現地で、植栽方法の特徴などを学び。
カラマツの天然更新が良好な現地では、新たな天然更新施業の取り組みと、これまでの過程について学びました。
若手職員からは、「幹ガードの付け方など想像以上に工夫されていて勉強になった。」「植えた木を1本1本囲いエゾシカから守ることが、結果としてシマフクロウの保護活動にも結びつくことが勉強になった。」「何気なく見ていた鹿対策の幹ガード、実際にやってみて、大変さと重要性を知ることが出来た。」「実際に体験してみなければ、注意すべき点や改善点はみえてこないので、非常に貴重な体験になった。」などの感想がありました。
(國井 流域管理調整官)
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