北海道内では今年3月以降、民間林業事業体での重大災害が毎月発生しており、7月末までに7件の死亡災害が発生しています。
北海道森林管理局北見事務所ではこの事態を重く受け止め、また、国有林では8月がゼロ災月間と定めていることから、8月2日から5日間にわたり事務所長と販売担当者による間伐などの森林整備事業発注箇所を対象とした現場安全巡視を実施しました。
巡視先の現場では、事務所長から現場代理人や作業者に対し、民間林業事業体における重大災害等の発生状況・内容を周知するとともに、基本動作の徹底の指導など類似災害の発生防止に向けた注意喚起を行い、あわせて事業体から災害防止に向けた職場での取り組みを聞き取るなど、今後の労働災害の未然防止に向けた安全指導を行いました。
また、道内各地の国有林では低コストでの木材生産と自然環境への負荷を軽減させることを目的として、低コスト・高効率作業システムの導入が本格化したように、今後の事業実施にあたっては、集材路・土場の作設、残存木・林内表土の保護など、林地保全に配慮した作業が必要であることから、当日は各現場の作業状況もあわせて巡視し、現地の状況に応じた技術指導、助言を行いました。
管内4森林管理(支)署すべての15箇所の事業地を巡視し、各事業地の作業状況を把握するとともに、実際に作業に従事する民間林業事業体のみなさんと現場での安全や、技術的な創意工夫についての意見交換を行い、発注者、受注者の双方にとって有意義なものとなりました。
今後も事業が続きますが、今回の現場巡視が民間林業事業体の労働災害の未然防止などに寄与出来ればと考えております。
(目黒副所長)
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