3月5日(土曜日)、中央アジアのキルギス共和国(※)から研修員7名がパイロットフォレストを訪れました。
来訪された目的は、母国のキルギス共和国でヨーロッパアカマツなどの針葉樹に虫害が発生し、その被害を受けた樹木を環境に優しい木炭として有効利用するためのものでした。
パイロットフォレストとは、開拓のための火入れなどによって原野となってしまった標茶町と厚岸町にまたがる約1万ヘクタールという広大な土地に、北海道森林管理局が森林の回復を目的に昭和31年から約10年をかけ、主にカラマツを植林した場所です。
はじめに、パイロットフォレストの管理棟内で釧路湿原森林環境保全ふれあいセンターの自然再生指導官が、このパイロットフォレストで行っている「ドラム缶型簡易炭焼き」について、その窯の構造や炭焼きの手順などを説明しました。
次に、炭焼き窯のある外へ移動して炭焼き体験に入りました。
そして、研修員の皆さんから炭づくりのための熱心な質問がたくさん出され、最後に「とても貴重な体験ができた」、「炭焼きは、いつも必ず成功するものではないということを知った」、「炭のできばえを確認する窯出しの瞬間が一番の楽しみだ」という感想をいただいて終了しました。