7月5日(日曜日)、今年度1回目の森林公開講座「海辺の森林野付半島観察会」を開催しました。
別海町にある野付半島は、普段は霧が出やすく夏でも涼しいところですが、当日は最高に良い天気となり時折汗が出るほどでした。
今回は、野付半島ネイチャーセンタースタッフの案内で、遊歩道沿いのハマナスやセンダイハギ、エゾカンゾウなどが咲き乱れるお花畑やトドワラなどを観察しました。
途中、エゾシカに食べられたエゾカンゾウを発見し、ここのお花畑でもエゾシカの食害は深刻な問題であることを再認識する場面もありました。
また、野付半島の森林は魚つき保安林に指定されており、北海シマエビやホタテ、アサリなどの好漁場をはぐくむ野付半島の森林の公益的機能について、参加者の皆さんはとても関心を持ったようでした。
今回の参加者は地元の方が多かったことから、「トドワラの余りの変化に驚いた」、「気候の変化や港の護岸工事が野付の地形や植生に影響を及ぼしているのでは」など、様々な意見や感想があり、トドワラがまだ森林として生育していた頃の様子や、当時の気候などについて大いに話が盛り上がりました。
(和田 森林ふれあい係長)
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