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関内国有林(伊達市)
国有林は、急峻な地形の奥地にあり、原生的な天然林が多くあります。
また、国土の保全、水資源のかん養、生物の多様性の確保、木材の供給源などのいろいろな役割を持っています。
その役割のなかで、それぞれの森林の持つ特色に着目し、大きく3つの種類に区分し、その特性に応じて役割を発揮するような国有林の管理と経営にあたっています。
国土保全タイプ
土砂の流出や山崩れから、人命・施設を守るなど、安全で安心な国民生活の維持することを重視して森林を守り育てます。
水源かん養タイプ
国民生活にかかせない良質で豊かな水を供給することを重視して森林を守り育てます。
自然維持タイプ
原生的な天然林からなる自然景観の維持、動植物の保護など、自然環境を保全することを重視して森林を守り育てます。
森林空間タイプ
スポーツ又はレクリエーション、教養文化活動など、国民の森林とのふれあいの場を提供することを重視して森林を守り育てます。
ニセコ神仙沼自然休養林内にある神仙沼(共和町)
国民生活にかかせない木材等を計画的に生産するための効率的な森林づくりを行います。
間伐を待つトドマツ林(留寿都村)
管内の国有林の約8割は天然林、残る2割が人工林となっています。
天然林では、カンバ、ブナ、イタヤカエデ、ミズナラ等の広葉樹が約9割を占めています。
人工林は、主に昭和30年代以降に造成したトドマツ、カラマツ等の針葉樹です。
分布上の特色としては、太平洋の内浦湾から日本海の寿都湾に至る黒松内低地帯がブナ林の北限となっています。また、ニセコ山系から室蘭岳付近がエゾマツ、アカエゾマツの連続的分布の南限となっています。
ブナ林(黒松内町)