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知床森林センター 第119回森林レクリエーションin知床森林レクリエーションin知床 イベント結果第119回森林レクリエーションin知床「春待つ知床の森林散策 ~歩いて撮ろうフレペの森~」 平成25年3月9日( 土曜日) 開催
イベントの様子 記念の集合写真 今回は北見市、釧路市、美幌町など近隣市町からの参加者22名が集まり実施しました。
青空の下スタートした散策でしたが、次第に空は雲に覆われていきました。真冬に逆戻りしたかのような寒風が吹き抜ける中、知床八景・フレペの滝とその周辺に広がる雪原や森林を巡る約3kmのコースを、スノーシューを履いておよそ2時間半かけて散策しました。 青空の下散策スタート
散策の際にはつぼみの膨みや、気温の上昇に伴い幹回りに見られるくぼみ(ツリーホール)など春を予感させる樹木の姿を観察しながら、開拓地跡に成立した森林の遷移の様子、原生的な森林における樹木の世代交代や物質循環の様子、また野生動物の活動の様子などを解説しました。 樹木の解説(カシワ) 潮風に強い理由や縁起が良いとされる言われ、冬芽の特徴などを解説 樹木の幹回りに現れたツリーホールを観察 樹木の解説(ハリギリ) 樹木の特徴と開拓時代のエピソードなどを解説
トドマツの幹折れと幼木の成長の過程など森林の世代交代(更新)の様子を解説 凍裂(厳冬期に幹の内部の水分が凍結して縦に割れる現象)を観察 野鳥の解説 クマゲラの食痕が残るトドマツの前で
このほか、エゾシカによる樹皮食害が深刻な問題となっている知床の森林の現状と北海道森林管理局をはじめ地元の団体が行っている囲いワナや防鹿柵の設置などの取組みについても紹介しました。 防鹿柵設の様子
また、今回のイベントでは森林散策をより楽しめるよう、アマチュアカメラマンが同行しました。雪景色における光を活用した写し方、迫力ある滝の写し方、冬芽などの森林の細部に着目するといった被写体を活用した写し方など実践的なアドバイスがありました。 アドバイスの様子 ここではダケカバの樹皮の白さを利用した背景とのコントラストについて解説 エゾシカを被写体に撮影 断崖から流氷に覆われた海を撮影 湯の華の滝(通称「男の涙」)を撮影
散策後は、参加者に撮影した写真の中からベストショットを1枚選んでもらい、それらを展示して鑑賞会を行いました。春を待つ森林やエゾシカの様子、また迫力ある冬の滝の様子を切り取った作品が多く見られました。 鑑賞会の様子 参加者に作品を展示してもらい、講師から講評をいただきました。
作品の一部をご紹介します。 (クリックすると大きくなります) 「青空」
「春待つ」
「寒そう」
「男の涙は美しかった」
参加者の写真を展示した作品展 (3月下旬まで当センターに展示しています)
参加者からは「なかなか来ることが難しい場所で冬の体験ができ、冒険みたいで楽しかった。」「小動物の足跡を見られてうれしかった。」「この時期ならではの森林の姿を知ることができた。」「また知床の森林散策に来たい。」などの声が聞かれました。今回のイベントを通じて冬の森林と親しみ、より一層関心を高めていただくことができたのではないかと思います。
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知床森林生態系保全センター
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