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第116回森林レクリエーションin知床第116回レクリエーションin知床 「樹木医と、歩いて学んで体験する 知床の森」 知床森林センター/オホーツクみどりネットワーク 共催 道民カレッジ「ほっかいどう学出前講座」併催 平成24年9月29日(土曜日)実施樹木医 鈴木順策氏をお招きし、森の中で繰り広げられている物質循環の仕組みを学ぶとともに、その循環に対する脅威であるエゾシカから森を護るために私たちにできることを体験するイベントを開催しました。 また、参加者1人1個づつカミネッコン(6角形の段ボール製のポット)を作成し、ミズナラのドングリを3粒ずつ播きました。
<樹木医レクチャー> 樹木医より「オホーツク地域の森林の特徴と物質循環」というタイトルで、 樹木をはじめとする植物や動物、キノコをはじめとするの菌類などの働きなどの当該地域の森林の特徴や現状についてのレクチャーがありました。
<森林散策> ひときわ目をひく、推定樹齢450年のカツラ。樹齢は株の中で一番大きな一本から推測しました。全体の株回りは9.5mもあります。
斜めに成長したイタヤカエデ。観察のポイントは樹皮のねじれ。 樹木内の水分や養分の流れを現しているという解説がありました。
木の輪切りを利用して、肥大成長の説明がありました。
木質部が空洞化した株の中で成長したエゾヤマザクラ。
数本の木がくっついて(癒着)してしまったホオノキ。
森林の秋の実りを代表するキノコ(タモギタケ)。 キノコをはじめとする菌類は生物界の分解者として物質循環に重要な役割を果たしています。
直径約80cmのイチイ。イチイは成長が遅いのでここまで大きくなるにはかなりの年月(数百年)を要します。
そんなイチイの裏側は大きくエゾシカの樹皮食害を受けていました。 これ以上の食害からイチイの木を護るため、参加者の皆さんと食害防止ネット巻きを行いました。 エゾシカの食害に対して人の手を加えずには維持できない森林の現状を実感していただけたのではないでしょうか。
<種まき> エゾシカの採食により下層植生や立木が被害を受け、シカが採食しないハンゴンソウが一面に繁茂している状態の森林に、その回復を願い種まきを行いました。
今回は紙ポット(カミネッコン)を利用した種蒔き。 皆さんには1人1ポットづつミズナラの種を植えていただきました。 種をまく(カミネッコンを置く)森林。 この森林を健全な状態に復活させるための種まきです。 「数年後の樹木や森林の姿が楽しみ」と未来の知床の森林への思いを込めてカミネッコンを置くみなさん。 皆さんの播いた種が知床の森林を元気にしてくれることを願います。
<参加者48名(男性30名、女性18名)>
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知床森林生態系保全センター
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