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第112回 森林レクリエーションin知床 第112回 森林レクリエーションin知床 平24年3月3日(土曜日) 開催 (参加者の作品はこちらで紹介しています。 →「かんじきで歩くフレペの森~春待つ知床を写真に撮ろう~」作品展」 ) フレペの滝を眼下に望む展望台にて記念撮影
流氷漂うオホーツク海に流れ落ちる「フレペの滝」(知床八景の一つ)周辺に広がる森林や雪原を散策しながら写真撮影する、 知床の冬ならではのイベントを開催しました。 今回は、開拓跡地に成立した森林、開拓を免れ多様な樹種が混在する原生的な森林、海岸地域特有の森林と、 それぞれ態様の異なる森林帯を通過し、その特徴や樹木などの解説を行いながら散策しました。
かんじきをはいて、散策スタート。 この付近は開拓跡地です。 約40年前に開拓者が離れた後、光を好む樹木(陽樹)が一斉に育ってきた森林帯です。
二股のうち片方が折損したミズナラ。
落雷により内側が黒こげになったイチイ。外側の樹皮が一部残っていました。
エゾシカや菌類や虫類によって枯ちつつあるハルニレの大木。
クマゲラがエサ(木の中の虫)を採った後にできた大きな穴(食痕)と、 その穴を利用するモモンガの痕跡が観察できたトドマツ。
風で倒れたと思われるトドマツの大木とその側で生長する若い木。 一本の木が倒れても、森の命は続いていきます。
落葉しないため潮害に耐性のあるカシワですが、よほどの強風だったのでしょうか? 葉がちぎれてしまっています。
今回の散策ではエゾシカの姿はあまり見かけませんでしたが、その樹皮食いの跡が目立ちました。
倒れたため、エゾシカに枝の先まで樹皮を食べられてしまったシナノキ。
当日はあいにくの曇り空で、雪景色ならではの光や色のコントラストを際立たせた風景写真を撮ることは、 残念ながらできませんでした。 しかし、「曇り空の日は、遠くのものより近くのものを撮るとよい。」等の講師のアドバイスにより、 普段なら見過ごしてしまうような森の表情に着目した作品、曇り空を逆手にとって光を使った作品、 ネーミングに凝った作品など、参加者の個性あふれる力作が生まれました。
タイトル「春を待つ」 カシワの冬芽を撮影した参加者の作品。 雪解けはまだ先ですが、レンズ越しに春を待つ樹木の息吹を感じていただけたのではないでしょうか。
作品を熱心に見入る鑑賞会の様子。
(参加者の作品はこちらで紹介しています。 →「かんじきで歩くフレペの森~春待つ知床を写真に撮ろう~」作品展 )
今回は、清里町や大空町などの近隣のほか、北見市や訓子府町といった遠方からお越しの方を含め27名の参加がありました。 (北見市18名・訓子府町1名・美幌町2名・大空町4名・清里町2名) 「目の前にシカがいてびっくりした。」 「この時期ならではの森林の姿を知ることができた。」 「ゆっくり知床の春の森を楽しめました。」 「写真を撮るという目的で、また森林散策に出かけたいと思う。」 「知床は樹木も動物もたくさんあっていいところね。」 「森林の解説が参考になった。」などの声が聞かれました。
今回撮影したみなさんの力作は、3月末日まで当センターに展示いたします。
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