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第108回森林レクリエーションin知床

ロゴ2011国際森林年
「樹木医と歩く知床の森林」    

平成23年7月9日開催 

主催:知床森林センター・オホーツクみどりネットワ-ク(共催)

併催:道民カレッジ「ほっかいどう学出前講座」


樹木医の「鈴木順策」さんを講師にお招きし、森林における物質循環について学びながら散策を楽しむとともに、エゾシカによる森林被害対策を体験するイベントを開催しました。

森林散策コースは、オシンコシンの滝上部の高台からウトロ高原に続く旧国道と、原生的な森林を実感できるようにするための最小限の整備にとどめた遊歩道を利用しました。
  樹高30mを超えるいくつもの巨木の脇を歩きながら、樹木や森林土壌、キノコなどの菌類、そしてシカをはじめとする動物などによって構成される森林生態系とその相互における物質循環について、鈴木先生による解説の下、実際に目で見て肌で感じながら知床の原生的な森林を散策しました。

  またエゾシカによる森林被害対策としては、樹皮食害防止のためのネット巻きのデモンストレーションを行い、改めて被害防止策の困難さや苦労を理解していただけた様子でした。

  

〈イベントの様子〉

レクチャー

鈴木先生による「オホーツク地域の森林の特徴と物質循環」についての事前レクチャーの様子。

オホーツク圏の森林生態系全般の解説や、その中における植物や菌類の役割についての解説、そして本日の散策コースで見られる樹木の話等について、事前に学びました。
 

記念撮影

オシンコシン展望台で記念写真をとりました。

遠くは札幌市からのご参加もあり、総勢50名での森林散策となりました。

 

濃い緑に包まれる散策路

森林内は、イタヤカエデやミズナラなど約20種類の木々の濃い緑に包まれていました。

「森の中は涼しいな」という声も聞かれました。

 

樹齢450年のカツラ

遊歩道にある樹齢約450年のカツラ。

カツラは株立ちする性質があり独特な樹形となります。

(株立ち:根元から数本の幹が立ち上がっていること)

 

樹齢190年のトドマツ

樹齢約190年のトドマツ。機械で計ると樹高は27mでした。

針葉樹の生長は早く、ひときわ高くそびえていました。

 

オシンコシン由来地 

知床八景「オシンコシンの滝」でよく耳にする「オシンコシ」とはアイヌ語で「エゾマツの群生するところ」という意味があります。

その名称の由来になったと思われる風景です。谷間にはエゾマツの巨木が立ち並んでいます。

 

巨大なシカのヌタ場 

とても大きいエゾシカのヌタ場(泥あび場)。

周囲には多くのシカの足跡が見られました。  

 

ネット巻き体験

エゾシカ食害防止ネット巻きの様子です。

参加者にも手伝っていただきながらデモンストレーションしました。

みなさん興味津々です。

被害防止対策の困難さや必要性について考える機会になったことと思います。

 

キツツキ体験

「キツツキ体験」の様子です。

木をつついた時の、幹内を反響する音を聞くというもので、

とても澄んだ音が聞こえます。 

 

 参加者からは

「木がいかに地球と宇宙の中で輝きながら生きていることに気付き、感動しました。」

「自然の中で、木々の息遣い、動物の営み等が実感できた。」

「自然の偉大さを知るとてもいい機会になりました。」

「木に人間の生き方を学ぶという鈴木先生のナビゲートに感動しました。」との感想が寄せられました。
 

                                                            

国際森林年の本年、我が国のテーマである「森を歩く。」の実践を通して森林のすばらしさを知る一助となれば幸いです。

 

 

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