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プレスリリース

平成24年3月30日
北海道森林管理局

国有林における木質バイオマスの利用拡大の取り組みについて
-森林バイオマス資源の生産功程調査結果-

北海道森林管理局では、森林・林業基本計画において、我が国の木材需要量の半分近くを占めるパルプ・チップ用材の分野で地域材の利用拡大を図ることとされていることを踏まえ、今後の取り組みを強化していくこととしています。
 このため、上川中部森林管理署管内における、プロセッサやフォワーダ等を用いた低コスト・高効率作業システムによる人工林間伐実行箇所において、丸太の造材時に出てくる末木枝条等をバイオマス資源として生産するための作業功程、単位量当たりのコスト等を把握するとともに、作業仕組みの改善によるコストの削減を検討しました。

1 調査実施箇所

上川中部森林管理署2147林班い、ろ、に、ほ、へ、と小班、2184林班い、と、ぬ小班  

2 対象林分

 トドマツ人工林32年生~47年生
 ヘクタール当たり材積:52m3~176m3
立木1本当たり材積:0.11m3~0.30m3

3 作業内容

(1) 保育間伐(列状間伐、伐採率20%~30%)
(2) 間伐材積4,933m3、搬出森林バイオマス資源660m3
(3) 作業仕組みは、高性能林業機械を用いた低コスト・高効率作業システム

4 調査期間

平成23年12月から平成24年3月まで

5 調査結果(報告書は別添)

  (1) 現状の作業仕組みにおける森林バイオマス資源(山土場チップ)の生産単価は専用のグラップルローダー、チッパーへの補助金導入を前提として、直接経費で約7,300円/トン(ADT:風乾重)と算定されました。

  (2) 山土場のグラップルローダーを丸太と森林バイオマス資源の兼用とし、かつ、集材距離を森林・林業再生プラン等で想定する林業専用道から300m程度の範囲とした最適モデルの試算では(1)と同様の前提で、約3,700円/トン(ADT:風乾重)となりました。

6 今後の取り組み

今後も必要な調査を継続し、末木枝条等の活用促進に資するよう、集材及び生産仕組みの改善によるコスト縮減等を検討していきます。
なお、森林バイオマス資源の利用者において、今回の結果が、事業の推進及び買い入れ価格の参考にされることを期待するものです。

7 報告書概要

別添のとおり
(PDF:220KB)
(報告書本体は、北海道森林管理局ホームページ(http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/hanbai1/biomass/koutei2012_03.html)に掲載しています)

お問い合わせ先

北海道森林管理局 販売第一課 早川
 TEL 011-622-5247
北海道森林管理局旭川事務所 内田
 TEL 0166-62-6738

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