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森林公開講座 当日の様子第2回森林の秘密を調べよう!森林公開講座第2回「森林の秘密を調べよう!」を、10月2日(土曜日)に根室市の厚床地区にある国有林で実施しました。 この国有林は、かつて種苗事業所として、昭和23年から61年まで国有林の造林事業に用いる樹木の苗木を生産していました。 現在は、残存したアカエゾマツなどの苗木が成長したものや、その周囲から種子が運ばれて侵入したミズナラ、カシワなどによって森林が出来つつあるところです。
当日はさわやかな秋晴れの下、根室市、中標津町、標茶町から12名の皆さんが参加。その中には4名のかわいい子どもたちも参加しました。
今回の森林公開講座は、国有林野事業で普段行っている森林調査を楽しく体験していただこうと考え、森林ウォークラリーを企画しました。 森林ウォークラリーは、GPSを使って、登録してある4つのチェックポイントを探します。 注;GPSとは?(森林調査や登山の際に使う、現在位置を知るための道具です。カーナビゲーションや携帯電話でもおなじみですね。)
まずはチェックポイント1を目指します。 目標の緯度経度まで、たどり着けるかな?
(写真;GPS調査の様子)
チェックポイント1を発見!これは境界標(けいかいひょう)と言い、国有林と民有地との境の目印です。 ここのポイントでは境界標に書いてある文字を解答用紙に書きました。
次のチェックポイント2はどこかな?GPSのナビモードで目的地を探します。 たどり着いたチェックポイント2では、トドマツとミズナラの樹木の大きさについて調べました。 樹木の高さ(樹高)は、測竿とブルーメライス測高器で測りました。 参加者の皆さんはその仕組みに興味津々! (左の写真;トドマツ樹高を測竿で測る様子 右の写真;ブルーメライス測高器で測る様子)
樹木の太さ(直径)は輪尺や直径巻尺という専用の道具を使って測ります。 写真は直径巻尺で測る様子。胸の高さ(およそ1.3m)のところに巻尺をあて、目盛りを読み取りました。
チェックポイント3は、アカエゾマツの本数を数えます。 森林の木の込み合いの程度を知りたいとき、森林内に生えているすべての木を調べるのは大変です。 そこで今回は5m四方の標準地(サンプル)をとって、その中の木の本数を数え、ヘクタールあたりの本数を推定しました。
最後のチェックポイント4は、森林の中で宝探しです。 ポケットコンパスであらかじめ設定した角度と、距離のところに、正解の旗があります。 距離は歩幅で測ってみることにしました。まずは自分の歩幅を測って、コンパスが指す方向へ旗を探しました。
(左の写真;コンパス調査の様子 右の写真;歩幅は何センチ?)
正解の旗はどこにあるかな?子どもたちが一生懸命探してくれました。
森林ウォークラリーすべてのチェックポイントをクリアし、かつて国鉄標津線が通っていた跡地で休憩しました。 子どもたちはバッタやカエル捕りに夢中。ぽかぽかとした秋の陽気につつまれ、寝転ぶ人も。
今回は「森林ウォークラリーで調査体験をする。」という初めての試みでしたが、参加者の皆さんが熱心に取り組んでくださいました。 職員一同感謝の気持ちでいっぱいです。 参加者の皆さん、本当にありがとうございました! |
根釧東部森林管理署
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