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シマフクロウ生息環境整備地域設定現地検討会の開催結果について

 

 

シマフクロウは国内では北海道のみに生息している世界最大級のフクロウであり、生息数が70羽程度まで減少しましたが、巣箱や給餌池の設置等様々な取組を進め、現在、約140羽までその数を回復しています。

しかしながら、多くの個体は巣箱や給餌に依存しており、本来の自然環境下での生息環境が改善されているとは言い難い状況にあることから、北海道森林管理局と環境省北海道地方環境事務所は平成24年度に「シマフクロウ生息地拡大に向けた環境整備計画」を策定し、シマフクロウの好適生息環境の復元に向けた取組を始めたところです。

とりわけ道内のシマフクロウのおよそ7割は国有林に生息していると考えられていることから、北海道森林管理局では、これまでの点の取組を面的な取組とするために、国有林内の生息適地の保全や生息環境の改善等様々な取組を行う生息環境整備地域の設定に着手することとしました。

今回の現地検討会では、十勝地域国有林内の生息環境整備地域として設定を予定している箇所において、有識者であるシマフクロウ研究会代表の竹中健氏、オブザーバーとして環境省北海道地方環境事務所及び釧路自然環境事務所の野生生物保護を担当する職員を招いて、平成26年11月13~14日の二日間にわたって、設定内容等の検討を行いました。

検討会は冒頭の古久保英嗣北海道森林管理局長からの挨拶の後、中野亨計画課長から整備地域内での整備内容及びスケジュールの説明を行い、現地の整備内容等について意見交換を行いました。

参加した関係各署の職員からは採餌環境の整備に関する工法や生息環境整備(間伐等の森林整備)の方法等について熱心な議論が交わされ、竹中氏からはシマフクロウの採餌場所である河川周辺の環境保全や改良、生息空間としての森林の保全・整備についてアドバイスをいただき、環境省の職員からは、引き続き情報共有を進めながら連係して保護に取り組みたいとの意見をいただきました。

北海道森林管理局としては、今回の現地検討会のアドバイス等を受け、渓畔周辺等の保全を進めてよりきめ細やかな森林生態系のネットワーク形成に努めるとともに、シマフクロウが生息するホットスポットの保全や環境整備地域におけるモニタリング結果による順応的な森林管理の実施などを進めることとしました。

   

局長挨拶

古久保局長による開会の挨拶

検討会

検討の様子(右手前が竹中氏)

          

お問い合わせ先

計画保全部計画課
担当:生態系管理指導官 梶村
ダイヤルイン:050-3160-6283
FAX:011-614-2652

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