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中部森林管理局

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    令和3年度 第1回 中部森林管理局国有林材供給調整検討委員会開催結果


    中部森林管理局では、国有林材の供給において木材価格急変時の供給調整機能を発揮するため、専門的な観点から国有林材の供給調整の必要性及び実施方法等について検討する「国有林材供給調整検討委員会」を設置し、市況調査等の情報や委嘱された各委員の皆様のご意見等を総合的に勘案し、国有林材の供給調整の必要性の有無について判断することとしています。

    令和3年度 第1回中部森林管理局国有林材供給調整検討委員会について

    中部森林管理局では、令和3年6月10日(木曜日)に令和3年度第1回国有林材供給調整検討委員会を開催しました。
    委員会では「米国や中国を中心とする旺盛な木材需要やコンテナ不足等に端を発している全国的な外材輸入量の減少と木材価格の高騰、代替品としての国産材への引き合いの強まりに伴う国産材の原木不足については、管内においても同様の状況が見られており、主要樹種であるヒノキ・カラマツ・スギ全てにおいて原木需要が高まっているものの、供給が追いついておらず、需要に応じられるだけの原木の集荷が厳しい状況にある。

    こうした状況から、集成材やプレカットについては受注を一部停止し始めている工場もあり、零細な製材工場は在庫で繋いでいる状況にあるなど、管内の木材需給にタイトな状況が見られる。
    一方、川上の木材供給サイドをみると、昨年度前半のコロナ禍による木材価格の急落に伴う伐採抑制から回復しつつあり、直近の原木市場への出荷量は概ね例年並となっているところであるが、急激に高まる原木需要に対しては、伐採に必要な労働力の確保等の問題からすぐに対応することが出来ない状況にある。

    以上の状況を踏まえると、現下の増大する原木需要に対応するため直ちに国有林材の供給調整を行う必要はないが、引き続き本年度の製品生産事業の早期発注並びに市場への木材供給を確実に行い、国有林材の安定かつ計画的な供給、より需要に対応した供給に取り組むべきである。さらに、今後の国産材の安定供給体制の強化に資するべく、国有林のネットワークを活用して管内の木材の需給状況に関する情報を引き続き積極的に収集し、必要な情報を広く民有林関係者に発信していくことも重要である。
    なお、昨年度から実施をしてきた立木販売の搬出期間の延期については新たな措置を行う必要はない。」との検討結果となりました。

    添付資料

    1.委員会次第(PDF : 39KB)
    2.国有林材供給調整検討委員会 委員等名簿(PDF : 50KB)
    3.概要(PDF : 98KB)
    4.外材輸入量等の減少に伴う影響について(聞き込み調査結果)(PDF : 324KB)