プレスリリース
令和4年度 ブナ林結実調査結果について
ブナは種子の生産量が年によって大きく異なる豊凶現象があり、この現象はブナの世代交代やクマの行動に影響を与えています。中部森林管理局では、こうした現象を研究している国立研究開発法人森林整備・研究機構森林総合研究所から依頼を受け、平成17年度から管内国有林(富山県、長野県、岐阜県、愛知県)に所在するブナ林の結実調査を実施しています。
令和4年度の調査結果(34国有林84地点)がまとまりましたのでお知らせします。
1.結実木の割合の推移について
平成17年度以降の各県別結実木の割合の推移は以下のとおりです。
2.結実木の着果状況の推移
令和4年度は富山県、長野県、岐阜県で結実が見られました。
平成17年度以降の結実した木の種子の付き方(着果状況)の推移を見ると、長野県と岐阜県においては、平成27年度まではおおむね1年毎に結実の多少を繰り返してきましたが、平成28年度以降はその傾向に変化が見られます。富山県においては、1年または2年毎に結実の多少を繰り返してきました。愛知県においては、他の3県のような結実の周期は見られません。
ブナ結実調査箇所位置図(PDF : 655KB)
お問合せ先
技術普及課
担当者:井上、谷澤
電話:050-3160-6548