2025年2月14日(194号)
中部森林管理局メールマガジンでは、広報誌「中部の森林」の記事を基に、国有林で行われている森林づくりに関する様々な話題をはじめ、管内各地からのお便りなど、森林・林業に対しご関心をお持ちの皆様方に情報を提供させていただいております。
また、ご購読いただきました皆様方からのご意見やご要望などを事業の参考にさせていただきます。
さて、今回のメールマガジンですが、中信森林管理署長からのメッセージなどを記載しています。
最後までお読みいただければ幸いです。
INDEX
1.森林管理局からのメッセージ
2.広報「中部の森林」2月号(第251号)
3.公売・入札情報
☆編集長だより
1.森林管理局からのメッセージ
「北アルプス国有林の氷河」 中信森林管理署長 井口英道
皆さんは、日本にも氷河が存在することをご存じでしょうか。氷河とは、日本雪氷学会の定義によれば、「重力によって長期間にわたり連続して流動する雪氷体」とされています。
当署管内の北アルプス域でも毎年多数の雪渓が現れ、中には万年雪として越年し、多年生雪渓(顕著な流動現象を示さない)として存在するものもある一方で、氷河の条件となる厚い氷体と流動性の精密測定が可能になってきた2010年頃から、地中レーダーや衛星測位システムの活用により、氷体の流動が実際に観測されるようになってきました。
その結果、国内では2012年に立山と剣岳の高標高帯の谷筋に3つの氷河が初めて確認され、その後も、立山、剣岳、鹿島槍ヶ岳、唐松岳でそれぞれ確認が進み、つい最近も、唐松岳と杓子岳で2氷河が確認され、現在は9氷河となっています。(今のところ、全て北アルプス域ですが、調査が進めば他でも新たに確認されるものもあるかと思われます。)
これら氷河は、長いもので1000m超、流速は数十~300cm超/年といったところで海外の氷河に比べるとやや控え目ですが、氷厚は30~40mとそれなりにあります。これは、北アルプス特有の豪雪と急峻な地形による雪崩等による積雪量の多さが影響しているものと考えられます。
現在、当署管内の国有林では2つの氷河が確認されており、昨秋、その一つの鹿島槍ヶ岳のカクネ里氷河をヘリコプターから観察する機会がありましたが、谷合の残雪も氷河と思って眺めると何とはなしに悠久のロマンを感じさせてくれるものです。
昨今の気候変動(暖冬による降雪量の減少や猛暑による融雪量の増大)によっては、氷河の消失や多年生雪渓への移行も懸念されるところですが、北アルプスのような比較的標高の高い山岳域の自然環境の保全の観点からも、今後の推移を注視していきたいと思います。
2.広報「中部の森林」2月号(第251号)
各地からの便りなどを掲載しています。
シリーズ「私の森語り」、「今は昔の林業」なども掲載中です。
【各地からのたより】
〇アファンの森財団と植樹イベントを開催
〇原木の有利販売に向けた現地検討会を開催
〇堀米保育園森林教室
〇民国連携の取組
〇広葉樹二次林の施策・利用に関する勉強会での講義を紹介します
【シリーズ】
〇「秘蔵写真・今は昔の林業」【「裏木曽」その10】
〇「森林官からの便り」【中信森林管理署 奈良井森林事務所 首席森林官 中島和美】
〇「私の森語り」【杉玉の高林 熊﨑惣太】
〇中部の保護林【八ヶ岳縞枯山希少個体群保護林】
〇国有林野事業業務研究発表会開催
☆詳しくはこちらをご覧ください。
⇒ https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
3.公売・入札情報
https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/apply/publicsale/index.html
中部森林管理局では、より多くの事業者の皆さまに入札情報をお届けするため、中部森林管理局及び森林管理署が発注する各種工事や、造林事業、素材生産事業、物品等の調達情報についてのメールマガジンを毎週水曜日に配信しています。
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編集長だより
♪雪やこんこ、あられやこんこ♪これは雪を歓迎する歌ですが、今季の雪の降り方は歓迎できそうもありません。ここ何年かで耳にするようになったJPCZ(日本海寒気団収束帯)は日本海側を中心に短時間で大量の雪を降らせて交通や生活に影響を及ぼしています。雪解け水は春からの農作業に欠かせないので雪が降らないと困るのですが、ドカ雪と呼ばれるような極端な降り方は遠慮したいものです。
上述の2番の歌詞は「犬は喜び庭駆け回り、猫はコタツで丸くなる」ですが、雪の日に街中で見かける犬は尻尾を下げて仕方なさそう?に歩いています。彼らも寒いのはイヤなのでしょう。猫がコタツで丸くなっているかどうかは確認していません。
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