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中部森林管理局

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    2024年11月15日(191号)

    中部森林管理局メールマガジンでは、広報誌「中部の森林」の記事を基に、国有林で行われている森林づくりに関する様々な話題をはじめ、管内各地からのお便りなど、森林・林業に対しご関心をお持ちの皆様方に情報を提供させていただいております。
    また、ご購読いただきました皆様方からのご意見やご要望などを事業の参考にさせていただきます。

    さて、今回のメールマガジンですが、中部森林管理局長からのメッセージなどを記載しています。
    最後までお読みいただければ幸いです。

    INDEX

    1.森林管理局からのメッセージ

    2.広報「中部の森林」11月号(第248号)

    3.公売・入札情報

    ☆編集長だより

    1.森林管理局からのメッセージ

    「一山百楽のススメ」 中部森林管理局長  森谷克彦

       秋もようやく深まり、里も紅葉してきました。
       異常気象という言葉が叫ばれて久しくなりますが、今年もその片鱗が随所に見られています。11月というのに、未だ夏日が観測され、同時に4つの台風が発生し、人々の生活を不安にさせています。山の紅葉も、夏の暑さの影響で10日程度遅れています。温暖化の影響と考えられていますが、マツクイムシによる松枯れ、カシノナガキクイムシによるナラ枯れの被害は年を追うごとに北上し、いよいよ北海道を脅かすまでになっています。積雪も減り、渇水のみならず、シカなどは越冬で数を減らすことも減って年々頭数が増えることにより、農林業への被害も増加しています。
       四季折々の風景が我が国の特徴ですが、夏以外の季節は縮小しているようで、温暖化の緩和に大きな期待を寄せる森林にも変調をきたし始めているように感じています。

       さて、皆さんは一山百楽という言葉をご存知でしょうか?長野県の安曇野を拠点に戦前戦後に活躍した山岳写真家で昆虫生態研究に大きな足跡を残した田淵行男という人の言葉です。北アルプスの常念岳に200回以上登り、写真撮影や研究を続ける中で、一つの山には100もの楽しみがある、と伝えました。春は生命の旺盛な息吹を感じ、夏は花が咲き誇りあらゆる動植物が森を賑わし、秋は人の営みに食の恵みを提供し、錦の絨毯を曳いたように色とりどりの風景を演出します。冬は白一色の荘厳な景色で登山者を魅了します。晴れの日も雨の日も雪の日も、新緑も紅葉も、山は様々な表情を見せてくれるように、いつも新たな発見を与えてくれます。百名山に象徴されるように、違う山々を楽しむことも魅力ですが、たった一つの山でも、幾つもの楽しみを与えてくれるのです。今日の山は昨日の山とは違うということです。

       山や森を生業の場にする私どもは、季節の移り変わりを肌で感じ、日々の暮らしを大切にしたいと考えています。森はたくさんの恵みを与えてくれますが、無条件・無尽蔵に人の暮らしを支えてくれるわけではありません。私ども山に携わるものは、郷土の森をよりよく育て、使い、守ることを通じて、つまり、木材を生産するだけでなく、希少な動植物の生息環境を守り、森林レクリエーションによる憩いの場を提供し、災害から人々の暮らしを守る責務を果たしていきたいと考えています。

       昨今、地球温暖化が何かと話題になりますが、森はその対策にも大きな役割を果たしています。二酸化炭素の吸収がその代表事例ですが、木材を住宅などに使うことによって炭素を長い期間に亘って貯留しますし、最近の科学技術の進歩により、木材からプラスチックなどの工業製品を作り出すことも可能になってきました。つまり、森は、二酸化炭素を「吸収」し、炭素を「固定」し、化石燃料を「代替」してくれるのです。温暖化対策の万能薬足りうるのです。

       皆さんも、山や森を愛で、木を使い、身近な森を守る取組にご理解をいただき、日々の山や森を楽しんでほしいと思います。できることから始めてください。私どももお手伝いいたします。

       最後に、水も空気も食料などの生活の糧も、山や森に関わる恩恵が将来に亘って憂いのないよう、100という数字にこだわる訳ではありませんが、これからも100年先、さらにその先を見据えて、森に楽しみを見い出しながら関わっていきたいと思います。このメルマガをご覧の皆様も、時々立ち止まって山を眺め、思いを巡らせていただければ幸いです。

    2.広報「中部の森林」11月号(第248号)

    各地からの便りなどを掲載しています。
    シリーズ「私の森語り」、「今は昔の林業」なども掲載中です。

    【特集】
    〇新型地拵クラッシャーの実演見学会を開催

    【各地からの便り】

    〇森林管理の大切さなどを実感  高校生のインターンシップを受入
    〇中央アルプス駒ヶ岳で植生復元作業
    〇「秋の森のマルシェ」に参加
    〇飯島町主催「森の学校」に参加

    【シリーズ】
    〇「森林官からの便り」【愛知森林管理事務所 豊田森林事務所 首席森林官 小竹尚久】
    〇「私の森語り」【学校法人 いいづな学園 こどもの森幼稚園 副園長 宮崎温】
    〇中部の保護林【浅間山カラマツ希少個体群保護林】
    〇「秘蔵写真・今は昔の林業」【「裏木曽」その七】


    ☆詳しくはこちらをご覧ください。
    https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html

    3.公売・入札情報

    https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/apply/publicsale/index.html

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    https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/mailmaga/backnumber/index.html

    編集長だより

    秋の夕日に照るやまもみじ~暑さが長引いたせいで今年の紅葉(黄葉)は10日から2週間ほど遅くなったところが多かったとか。気温の変化も激しく、木々もとまどっていたのではないでしょうか。各地にはまだ紅葉散策を楽しめるところもあります。
    そして秋といえばキノコ(木の子)。今年は豊作となりキノコ狩りを楽しんだ方も多かったようです。当然ながら、食べられるキノコ以外(毒キノコ)も豊作なわけで、その選別は多くの先人の好奇心と探求心、そして少なからぬ?犠牲の上に築かれたものです。先人の努力と苦労と知恵を引き継いでおられる方々に感謝しつつ、道の駅に並べられたキノコ達を眺めていました。

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    〒380-8575
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    URL:https://www.rinya.maff.go.jp/chubu

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