このページの本文へ移動

中部森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    2022年6月13日(162号)

    中部森林管理局メールマガジンでは、広報誌「中部の森林」の記事を基に、国有林で行われている森林づくりに関する様々な話題をはじめ、管内各地からのお便りなど、森林・林業に対しご関心をお持ちの皆様方に情報を提供させていただいております。
    また、ご購読いただきました皆様方からのご意見やご要望などを事業の参考にさせていただきます。

    さて、今回のメールマガジンですが、岐阜森林管理署長からのメッセージなどを記載しています。
    最後までお読みいただければ幸いです。

    INDEX

    1.森林管理局からのメッセージ

    2.広報「中部の森林」6月号(第219号)

    3.公売・入札情報

    ☆編集長だより

    1.森林管理局からのメッセージ

    『地形・地質マニア』も楽しめる国有林          岐阜森林管理署長   久保芳文

    岐阜、長野の両県にまたがる御岳山は山頂から山麓にかけてほとんどを国有林が占めています。長野県側から見る山容は緩やかな稜線が広がり、麓には高原地帯が広がる風景は優美な印象を感じます。一方、岐阜県側から見る山容は対照的に複雑な地形で、平坦地が無く、大小の屈曲した尾根筋が連なる荒々しい印象で、東西で全く異なる顔があります。

    岐阜県側の登山ルート(飛騨小坂口)の登り口には、標高1,800mに位置する日本有数の高所温泉地の濁河(にごりご)温泉があり、大自然に囲まれた秘湯で登山の疲れを癒やすことができます。周辺の森は御岳自然休養林(日本美しの森・お薦め国有林)に指定され森林浴や自然散策の場所として整備されています。
    また、この地域は森林や自然を楽しむだけでなく、太古の火山活動の痕跡を間近に観察できる日本有数のスポットでもあり、岐阜県道441号線(御岳パノラマライン)から望む、御岳山頂から流れ出た溶岩流地形と緑の樹々の織りなす景色は、『緑のグランドキャニオン』とも呼ばれています。2007年には、御岳山は日本の地質百選に選ばれており、地形・地質マニアにとっても魅力的な地域になっています。

    御岳山は、20万~30万年前に始まった古期御岳火山と約8万年前に始まった新期御岳火山の2つの火山活動によって形成されました。現在観察できるのは約5万4千年前の火山爆発で流れ出た「摩利支天溶岩」が17kmに渡って流れ下って固まった溶岩(両輝石安山岩)で、日本一の溶岩流の痕跡として有名です。

    この溶岩流の末端には、国有林に隣接する景勝地「厳立峡(がんだてきょう)」があります。厳立峡は、岐阜県の天然記念物に指定されている高さ72m、幅120mの一枚岩の大岩壁で溶岩が冷えて固まるときにできる太さ数十センチの多角形の柱状節理が並んだ絶壁は大迫力があります。よく見ると崖の上部の柱状節理は細く、下部の柱状節理は太くなっています。これは一連の溶岩流が時間差で流れ込み、固まるときの条件の違いで境界部が明瞭にわかる二層の絶壁となっており、地形・地質を楽しむ人たちにとっては、貴重な地形・地質を間近に眺め力強い大地のエネルギーを感じることができる是非とも訪れたいスポットになっています。

    さらに、厳立峡の上流には、御岳山を水源とする河川の水流によって何万年もの間に溶岩が削り込まれて形成された大小200以上の滝が存在し、濁河温泉付近の仙人滝・緋の滝や日本の滝百選に選ばれた根尾の滝などが有名です。厳立峡公園から上流に向けて、渓谷沿いに数キロに渡って遊歩道が整備されており、お子さんからお年寄りまで簡単に滝や溶岩地形を楽しむことができます。もっと刺激的な体験をしたい方は、地元ガイドの案内で降り注ぐ飛沫を被りながら様々な滝を登る緊張感が味わえるシャワークライミングに挑戦することができ、夏にしか味わえないとっておきのアクティビティです。上流の滝まで登った後の帰りは、川の流れに乗って泳いだり、ウォータースライダーのように滑り降りたりしながら、あっという間にスタート地点に戻ることができます。ヘルメット、ライフジャケット、ウエットスーツもレンタルで準備してあり気軽に楽しめます。
    いかがですか。国有林は、登山、森林浴や自然散策以外にもいろいろ探せば様々な楽しみやスポットが隠れています。それらを見つけるために国有林を訪れてみてください。

    2.広報「中部の森林」6月号(第219号)

    「木材利用優良工事事例コンテスト」や「森林・林業社会貢献活動感謝状贈呈」などを掲載しています。
    シリーズ「森林官からの便り」、「私の森語り」、「今は昔の林業」、「中部の保護林」、「国有林モニターのご紹介」等も掲載中です。

    【特集】
    〇木材利用優良工事事例コンテスト
    〇森林・林業社会貢献活動感謝状贈呈

    【各地からのたより】

    〇「レクリエーションの森」における協定の締結ほか

    【シリーズ】
    〇「森林官からの便り」【伊那谷総合治山事業所小渋川治山事業所  治山技術官  菅野紀子】
    〇「私の森語り」 【株式会社山翠舎  代表取締役社長  山上浩明】
    「秘蔵写真・今は昔の林業」 【植付】
    〇「中部の保護林」【北アルプス唯一の活火山に広がる森林】
    国有林モニターのご紹介
    「コンテナ苗」展示中



    ☆詳しくはこちらからご覧ください。
    https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html

    3.公売・入札情報

    https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/apply/publicsale/index.html

     

    過去の中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」はホームページからもご覧いただけます。


    ★中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーはこちらから
    https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/mailmaga/backnumber/index.html

    編集長だより

    「研修・・・それは、研修生だけでなく、講師にとっても学びの場である。」
    中部森林管理局には研修教室があり、年間26コースの研修が行われています。
    外部講師をお招きすることもありますが、主に局に勤務する職員が講師を務めます。先週、私も教壇に立ちましたが、実りある研修にするための事前準備、研修の進め方や話し方、サポート力など、自分の力を試す場でもあると改めて感じました。

    研修後に提出される研修生のレポートには、理解度や内容の評価を記入する欄があります。工夫や改善できることを見つけて、次回に生かしたいと思います。

    また、新規採用者19名を対象とした研修では、先輩職員との意見交換が行われ、経験した仕事の内容や外部対応、理不尽だと思ったことがあるかなど、様々な質問にまっすぐ答える若手職員の姿がありました。
    先輩職員3名のアドバイス、届いていますように・・・


    ♢メールアドレス等の配信変更はこちら↓↓

    https://www.maff.go.jp/j/pr/e-mag/chg.html

    ♢メールマガジンの配信解除はこちら↓↓

    https://www.maff.go.jp/j/pr/e-mag/can.html


    このメールマガジンの登録及び購読は無料です。

    お問合せ先

    中部森林管理局 総務課広報
    〒380-8575
    長野県長野市大字栗田715-5
    TEL:050-3160-6513
    MAIL:migoro@maff.go.jp
    URL:https://www.rinya.maff.go.jp/chubu

    PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
    Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

    Get Adobe Reader