令和3年9月1日(水曜日)
金華山の標高と言えば、一般的に国土地理院が設置した三角点【三角点名は、金花山(「華」ではなく「花」と記されています)】の標高329(328.86)mが用いられています。 三角点
時々、山頂付近をパトロールしていると登山者から「岐阜城側の三角点はなんでしょうか?」と尋ねられることがあります。
岐阜城入り口付近には、過去に帝室林野局が設置した宮三角点があり、標高は335.78mです。およそ7m弱の差ですが金華山の最高地点となると、やはりこちらの方になるのかもしれません。 興味のある方は一度宮三角点を探してみてください。
 宮三角点
三角点を管理する国土地理院によれば、従来、山の高さは、国土地理院が刊行している地図に表記された山頂付近の三角点や標高点の標高値、または、山頂付近の最高位の等高線数値などが用いられており、これらの標高値等は必ずしも山の最高地点の値とは言えず、三角点は三角点の置かれた位置の値となります。
岐阜城は、鎌倉時代、金華山(当時は稲葉山)に城が築かれ、斎藤道三、織田信長をはじめとした様々な大名が管理してきました。歴代の城主や当時の人が、ここが最高地点と知っていたのかどうかは定かではありませんが、金華山の最高地点にお城を築いたことは歴史上大変興味深いものがあります。
 宮三角点を守る!
動物を見た際には写真を撮る程度にとどめ、決して脅すことや、餌付けなどをしないでください。動植物の保護のため、ご理解とご協力をよろしくお願いします。
写真内のリスは「タイワンリス」といい、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律により、特定外来生物に指定されています。原則、飼育が禁止されており、繁殖により固有種への影響が考えられることから、餌付けは行わないようにしてください。
令和3年8月25日(木曜日)
金華山登山道沿いにこのような標識を何点か見ることができます。これは境界標といい、国有林と民有林の境に設置されており、杭の番号で国有林を管理しています。 境界標に「山」と刻まれている方が林野庁以外の山林側、「番号等のタイル」等が埋め込まれている方が国有林側となります。


国有林管理のため、林野庁職員は定期的に巡検という境界の見回り作業を行っています。巡検中の職員を見かけた際には、一言「お疲れ様です」と声をかけていただけると仕事の励みになります。
最近、登山道を外れて歩く方も見受けられます。転倒などの身体的な危険を避け、植物や動物への影響を最小限に抑えるためにも決められた登山道の利用をお願いします。
令和3年8月19日(水曜日)
このところ、秋雨前線の停滞により雨が続き、時にはかなり激しい雨が降ることもあります。
金華山は天然林が多く、中にはかなりの大木もあります。このような大木(老木)は長年風雨にさらされてきていることから、自身を支えられなくなり、今回のような大雨により倒れてしまうこともしばしばあります。 また、普段は水も流れていない沢も、ひとたび大雨に見舞われると雨水が勢いよく流れることもあります。


悪天候の中でも山頂を目指す方がみえます。金華山は標高の低い山であり、高山帯に比べれば、高山病といったリスクは少ないですが、こうした悪天候時の登山では木道が滑りやすくなっていたり、登山道が軟弱となっていたりする等、晴天の時に比べれば危険な箇所もあります。
雨の日に見える景色もありますが、大雨の場合は、安全第一に、危険だと思えば、日にちをずらして登山・散策を楽しんでください。
令和3年6月7日(水曜日)
ボランティア団体の十時会さんと協力して登山道補修の資材運搬(荷揚げ)を行いました。
金華山では多くのボランティア団体や、ボランティア活動をサポートする市民や学生の皆さんなど多くの方々が協力して安心・安全に登山が出来るよう登山道の維持などに日々取り組まれています。
今回は、一昨年立て替えた保護林看板の部材の残りを登山道補修用として再利用するため、損傷が著しい場所へ運搬しました。


防腐加工がしてあるため通常より重く運搬には苦労しましたが、目的地まで無事に運び込むことが出来ました。

金華山はこうしたボランティア活動に支えられている部分もあり、当署としてこのような団体と連携し、皆さんが訪れやすいよう取り組みを支援していきます。
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