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中部森林管理局

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    美ヶ原GSSの活動報告【令和4年】

     

     

    令和4年

    10月

    9月

    8月

    7月

    6月

     

    令和4年10月16日(日曜日)

    本日で今年度のGSS活動は終了です。
    行楽日和で入込客は多かったです。思い出の丘駐車場は
    満車でした。
    ほとんどが県内車でした。出合ったツーリングバイク等
    は県外が多かったです。

    オオウバユリ
    本州の中部以北、北海道に分布し、やや湿り気のある林内、
    林縁に自生します。
    高さは1.5~2.0mくらいになり、花期は7~8月で、10~
    20個の黄緑色ないし緑白色の花をつけます。翌春まで立ち
    枯れした、実をつけた茎をみることがあります。
    花をつけた株は一生を終えますが、よく見ると元株の脇に
    子株が育っています。

    オオウバユリの鱗茎は、大人の拳ほどの大きさがあり、アク
    が強い山菜になります。
    味は甘味を感じることができますが、苦味も若干あります。
    秋、花が咲き終わってから、収穫をします。アイヌ民族のよう
    に春や夏に収穫もできますが、秋に収穫したものより味が落ち
    てしまいます。
    アイヌの人々は、収穫したオオウバユリを水に浸けてから臼で
    挽き、デンプンを取り出していました。このデンプンを団子に
    して、フライパンで焼くとシトの完成です。
    アイヌの人々はシトをそのまま食べていましたが、みたらし団子
    のようにタレを付けると美味しく食べられます。
    グラタンにすると濃厚なホワイトソースにオオウバユリの甘みが
    加わり、とても美味しいです。オオウバユリの鱗茎には、1かけず
    つ薄皮が付いています。この薄皮を取り除いてから、20秒ほど茹
    でます。じゃがいもにも似た食感ですが、オオウバユリの苦さも
    あり、一味違ったグラタンが出来上がります。
    天ぷらにするとさつま芋の天ぷらにも似た味を感じられます。
    1かけずつ、溶いた天ぷら粉にくぐらせて、170度の油でサッと揚
    げます。天つゆで食べても美味しいですが、塩で食べた方がオオウ
    バユリの味を感じることができます。


    ウルシ紅葉
    ウルシの木は、樹高は10m, 胸高直径が30cmにも生長する落葉高木
    で、葉の形は一つの葉が一枚ではなく、何枚かに分かれる奇数枚の小
    葉で、5~9対の互生で構成されています。
    秋には紅葉しますが、ヤマウルシ、ヌルデが美しく紅く彩るのとは異
    なり黄葉が多いのですが、漆掻きされた場合は紅くなる場合もあります。


    リュウノウギク
    リュウノウギクはキク科キク属の多年草で、いわゆる野菊の1種です。
    秋遅くに花をつける野菊で、茎がひょろりとして頼りないですが、と
    てもキクに似ています。
    花言葉は「無常の美」、「忠誠心」です。


    キジ雌
    キジは北海道以外の日本全国に生息しています。コウライキジなどの
    亜種は大陸にも存在しますが、キジは日本固有の鳥です。「古事記」
    や「日本書紀」に記載があり、桃太郎などの民話で古くから人々に親
    しまれていたこと等から国鳥として選ばれています。

    万葉集では長歌を含めて9首詠われています。
    「春の野に あさる雉(きぎし)の 妻恋ひに おのがあたりを 
    人に知れつつ」(大伴家持)

    口語訳:春の野にえさを求めて動き回っている雉が、妻恋いして(鳴いて)
    いるので、自分の居場所を人に知られてしまいます。


    オオハンゴンソウ
    環境省指定特定外来生物。空き地などで群生しているのをよく見かけ
    ます。
    花期は7~9月ですが、この時期まで咲いていました。


    投棄ゴミ回収
    土手下にゴミの投下あり回収しました。
    (電話機、子機、充電器一式。養命酒の瓶、カーディガン等)




    烏帽子岩


    ハクサンフウロ
    花期は7~8月ですが、咲いていました。
    9月ごろ、秋には草もみじとして楽しめます。


    ヤマハハコ(ドライフラワー)


    ズミ
    花の後には直径6~10ミリほどの小さいリンゴのような果実ができ、
    9~10月にかけて赤または黄色に熟します。キレンジャク、アカハ
    ラ、カワラヒワなどの野鳥はこれを採食しますが、見た目のわりには
    人気がないようで、長い間枝に残って黒ずんだ状態になっていること
    が多いです。


    レンゲツツジ秋色
    6月の花の時期もいいですが、秋の紅葉も風情があります。


    シカ骨
    電気柵100m下にニホンジカ成獣の白骨が散乱していました。


    キリの冬芽
    キリといえば、初夏の頃の花が思い出されますが、来年用の花芽が
    伸びています。

    令和4年10月9日(日曜日)

    3連休で人出が多かったです。一日中霧がまいたり、とれたりですが、
    紅葉や遠景を楽しまれていました。
    今日はペット連れのお客さんが5組いました。(リード付き)国有林
    内のリード付散策ご協力にご理解くださっていました。

    朝の北アルプス槍ヶ岳(思い出の丘駐車場より)
    2週間前の台風で日程を今日にしたという秋田からお越しのお客さんは、
    霧がとれて北アルプスが見えたことに感動していました。


    ドウダンツツジの紅葉
    春になると白い壺型の花を咲かせるドウダンツツジ。 花の後に
    つく葉っぱは、秋になると真っ赤に紅葉し、花とは違った美しさ
    を持っています。




    ホソバノツルリンドウ
    山地に生える多年草のつる草です。
    ツルリンドウに似ていますが、茎は緑が薄くて細く、葉は披針形です。
    長く伸びて付近の草木にからみつきます。
    9~10月頃、葉腋に淡紫色を帯びた白色の花を1個つけます。

    令和4年10月5日(水曜日)

    王ヶ頭ホテル周辺、昨日風が強かったためか、マスクが数枚、
    草に引っかかっていたりしたので、回収しました。

    キツネ(林道美ヶ原線)
    国有林境でキツネと遭遇しました。
    エキノコックスが寄生したキツネや糞に直接触ったり、糞に汚染
    された山菜や沢水を口にしたりすると感染の危険がありますので、
    ご注意ください。


    犬のフン
    牧場柵の横にありました。
    リード付きは可としてますが、原則、美ヶ原はペット持ち込みをご
    遠慮して頂いています。
    下界でのフンのマナー同様、美ヶ原においてもフンは持ち帰るべき
    です。


    ハクサンフウロの紅葉
    一株一株が小さくて可愛い紅葉です。


    ヤスデ
    大量発生しています。 
    過度の湿気などへの逃避行動のようです。 また、繁殖期や越冬前
    にも集団を形成することがあります。
     ヤスデは、体に何かが触れると側面から「臭液」を出します。
    その臭液には、毒性が含まれるため、人間の肌に触れるとヒリヒリ
    とした痛みを伴います。 特に口や目に入ると危険です。むやみに触
    ったり、潰したりしないよう気をつけましょう。




    ペットボトル回収
    物見岩眼下でペットボトルを回収しました。


    王ヶ頭
    ガスがかかっていた1日となりました。
    一時ガスが切れましたが、またすぐかかってしまい、眺望は今一つ
    でした。




    ホソバノツルリンドウ
    やっと咲きました!
    茎は細く、ササやヨシなどに絡みつくことが多いようです。
    花期は9~10月です。
    山地の湿った場所に生える、1属1種の蔓性の1年草です。北海道、
    本州、四国の山地に分布しますが、自生地は限られます。
    土中の共生菌に依存しているといわれます。

    令和4年10月3日(月曜日)

    クサギの花と実
    クサギは日当たりのよい原野などによく見られるシソ科の落葉小
    高木です。
    葉に悪臭がある事からこの名があります。日本全国のほか朝鮮、
    中国に分布します。
    葉の臭みは熱を通せば消失するため、若芽や若葉は和え物、煮つけ、
    天婦羅などにして食用され、クサギの佃煮は特に珍味とされます。
    花も茹でて酢の物にして食用できます。
    クサギの実は古くから「常山の実」と言われて、青色の染料材料に
    使用されていました。実は深い青ですが、布を染めると淡い青色に
    なり、赤紫色のガクは灰色へと染め上がります。
    クサギの花言葉は、「運命」「治療」です。


    紅葉(沖線沿い)


    ヤマウコギの実
    緑色の果実は、花と同様、線香花火の火花が四方八方に勢いよくは
    じける姿に似ています。黒紫色に熟すと、パラパラと落ちてしまう
    ので、実の付き方がよく分かるのは若い果実の頃です。
    新芽や若葉には特有の香りと風味があり、山菜として五加飯(うこ
    ぎめし)や御浸し、和え物、また、茶の代用にされます。ただし、
    一般的に健康食品として流通しているのは本種ではなく中国産のウ
    コギ(ヒメウコギ)であることが多いです。


    エナガ
    全長13.5cm。綿を丸めたようなからだに長い尾羽がついた、かわ
    いらしいシジュウカラに近い仲間です。
    主に平地から山地にかけての林に生息しますが、樹木の多い庭園・
    公園や街路樹などでも見ることができます。
    冬季は山地上部にいた個体が越冬のため、低地の里山に降り
    てくることがあります。
    繁殖期は群れの中につがいで小さな縄張りを持ちます。非繁殖期も
    小さな群れをつくりますが、違う種の小鳥と混群することも多いです。


    ヤナギラン(綿毛)
    草原を鮮やかなピンクに彩るヤナギランの群生は有名なものですが、
    その種が綿毛であるのは意外と知られていないかもしれません。
    ヤナギランの花はタンポポの綿毛のようになって風が吹くと舞い上が
    って飛んでゆきます。


    ヤマブドウの紅葉
    ヤマブドウは紅葉が始まる頃に、周りの木々より先に、葉を紅く染
    めはじめます。
    野山や道ばたでも、果実をつけたまま紅葉しているのを見かけるこ
    ともできます。
    ヤマブドウの花言葉は、「陶酔」「好意」「信頼」「思いやり」
    「親切」「慈善」「酔いと狂気」「人間愛」です。


    ツタウルシの葉
    秋が近づくと、一足早く紅くなるのがツタウルシです。
    ツタウルシは、ウルシオールとラッコールというかぶれ成分を含ん
    でいます。しかもウルシの仲間で最もたくさん含んでいます。
    このかぶれ成分はゴム手袋も浸透するそうです。
    紅くキレイに色づいていますが、かぶれないよう触るのは控えた方が
    いいですね。


    マユミ
    マユミとは、ニシキギ科ニシキギ属の木本。別名ヤマニシキギ、カン
    サイマユミ、オオバマユミ、エゾオオバマユミとも呼ばれる。和名の
    由来は、昔この木から弓が作られたことに因む。 日本と中国の林に自
    生する。秋に果実と種子、紅葉を楽しむ庭木として親しまれ、盆栽に
    仕立てられることもある。(ウィキペディア)マユミの実を食べると、
    吐き気、下痢、虚脱症状などを起すそうです。
    有毒な成分は、赤い仮種皮の部分に含まれています。
    若芽、若葉は山菜として利用されます。 食べ方は、生で天ぷらやかき
    揚げ、ゆでておひたし、 各種和え物、油炒め、つくだ煮、マユミ飯と
    して食することが出来るそうです。
    苦みがあり、アクが強いので、塩ゆでしてよく水にさらし、十分にアク
    抜きをする必要があります。


    武石峠下の黄葉


    道路下にトンネル
    小動物が寝ぐらに使用していそうです。


    ウグイスの死骸
    ウグイスの死骸を発見しました。体にキズがありました。


    焼山放牧
    暑い夏も終わり牛たちもそろそろ下界へと移動することでしょう。


    マツムシソウ
    こんな時期までマツムシソウが咲いているんですね。


    キアゲハ幼虫(威嚇)
    幼虫がまだ一匹・・・威嚇されました。


    キアゲハ幼虫
    イブキボウフウに取り付き葉を食べています。
    蛹は全く見つけられません。

    令和4年9月26日(月曜日)

    北アルプス(思い出の丘より)


    ノスリ(焼山より)
    胸全体的に白く、お腹に茶色い帯があるように見えます。

    鵟(ノスリ)・・・漢字表記は「狂った鳥」、古名では「くそとび」など
    と蔑視的な呼び方をされています。
    その理由は、ネズミしか捕らないので鷹狩りには使えないからだとい
    います。しかし、農作物の敵であるネズミを捕食してくれるので、農
    村部ではありがたい存在です。


    富士山遠望(王ヶ鼻より)


    北アルプス(王ヶ鼻より)


    御嶽山(王ヶ鼻より)


    落とし物
    美しの塔にてビニール傘の落とし物。


    ノアザミ
    まだ咲いていました。多分、今年最後のノアザミでしょう。


    小学生の遠足(塩クレ場)
    天候に恵まれ、楽しい遠足です。


    北アルプス(牧場より)
    牧場からも見えます!北アルプス。


    ゴミ拾い


    来訪者に話しかけてみました
    「美ヶ原はどうですか?」
    「定年後に欧州のアルプスに行く予定ですが、ここでも充分イイ
    ですね!」


    カラマツ
    強風の為、枝が一方向に流れて育ちます。


    草紅葉
    秋といえば紅葉ですが、山の紅葉期間は短いものです。
    場所にもよりますが、長くて1ヶ月、短いところは1週間程度しか紅葉
    を楽しむことはできません。

    そんな紅葉の中で、先陣を切るのが草紅葉(くさもみじ)です。
    夏の間、高山植物として彩った草の葉は、いちはやく色を変えて山肌を
    染めます。
    草紅葉が最も美しい時期は、本格的な紅葉シーズンの少し前の一週間ほ
    どで、草の葉が赤・オレンジ・黄色などの色に染まります。

    その後は紅葉というより「枯野」となりますが、光の加減や風により、
    金色に輝くのも美しいです。
    樹木の紅葉の時期でも、十分に楽しめます。

    「草紅葉」は秋の植物を表す季語です。また、晩秋に分類される季語
    でもあります。
    「猫そこにゐて耳動く草紅葉」高浜虚子


    レンゲツツジの紅葉

    令和4年9月21日(水曜日)

    美ヶ原林道上にも台風の影響か枝・葉が多く散乱し森林組合の車
    輌が見廻りをしていました。
    思い出の丘~保護センター駐車場間の遊歩道のうち、林内にある
    歩道上にも落枝が多数あり、歩行の妨げになる物は処理しました。

    朝日に輝くサルオガセ


    槍ヶ岳展望(思い出の丘駐車場より)


    カエンタケの仲間


    落枝処理


    タヌキの糞
    沢山ありました。


    ヤナギタンポポ
    花期の遅いこの花は、葉がツヤのある柳によく似ています。
    あたりは1株しか見当たりませんでした。


    オミナエシ
    オミナエシ科の多年草。秋の七草の一つ。
    和歌では大変好まれた花で、ことに万葉集と三代集(古今・後撰
    拾遺)に多く見られます。
    歴史的仮名遣では「をみなへし」。「をみな」はのち女性一般を
    意味する「をんな」に転じた語であり、もともとは美女・佳人を
    意味し、万葉集では「をみなへし」に「佳人部為」、「美人部師」
    などの字を宛てています。


    『古今集』朱雀院の女郎花合によみてたてまつりける右大臣
    「をみなへし秋の野風にうちなびき心ひとつをたれによすらむ」

    口語訳:女郎花は、秋の野を吹き過ぎる風に靡いて、
    一心に誰に思いを寄せているのだろうか

    昌泰元年(898)、宇多上皇主催の女郎花合(おみなえしあわせ)に出
    詠した藤原時平の歌。
    女郎花合とは、女郎花の花と歌とを持ち寄って勝負を競った遊戯で
    す。当時この花が貴族たちにどれほど愛好されたか知れようという
    ものです。

    ツルウメモドキ
    日本全国の山地に分布するニシキギ科のつる性落葉樹です。
    自然界では林の縁で他の樹木に、街中ではフェンスや壁に絡みつい
    て育ちます。
    分類上の関連はないが果実や葉の様子がモチノキ科のウメモドキに
    似て、蔓性であるため、ツルウメモドキと名付けられました。
    果実は球形。9~12月頃にかけて黄色くなり、完全に熟すとニシ
    キギと同じように三つに裂け、中からオレンジ色の仮種皮に包まれ
    た種子が顔を出します。
    観賞価値があるのはこの様子であり、生け花やリースなど、花材と
    して人気が高いです。
    花言葉は「大器晩成」、「真実」、「強運」です。


    ノコンギク群生
    今期最後の花畑です。

    令和4年9月18日(日曜日)

    イケマの実
    オクラのような実ができています。もぎ取ると牛乳のような白い
    液がでてきますが、有毒です。

    アサギマダラ(蝶)の幼虫はイケマを食べて毒を体内に貯えるので、
    鳥に襲われないという説があります。
    「イケマ」とは「太い根」というアイヌ語だそうです。


    ジュウジナガカメムシ
    鮮やかな朱色と黒色に塗り分けられたコントラスが印象的なカメ
    ムシです。
    成虫は体長10mm前後、ガガイモ科植物を集団で吸汁しています。
    ヒメジュウジナガカメムシとは腹部の黒い斑紋で識別できます。


    ヤマカガシ
    かまれた瞬間は当然、痛みがありますが、その後はマムシのように
    腫れたり痛みがあったりはしないといいます。 ただ、体内に入った
    毒によって歯ぐきや傷口などから出血が続き、激しい頭痛がみられま
    す。 脳内出血や腎不全で死亡するおそれもあります。
    毒の強さはマムシの4倍くらいあるそうです。


    アスヒカズラ
    山地の明るい林縁や林床、湿地周辺に生育する地上性の常緑シダ植
    物です。
    名前は、側枝のかたちを樹木の「アスナロ」の小枝に見立てて付き
    ました。


    ヒカゲノカズラ
    ツル性のシダ植物であり、北海道から九州に分布し、北半球に広く
    分布しています。
    和名は「日陰の葛」ですが、日当たりの悪い場所には生育しません。
    ある程度の水分は必要ですが、尾根筋や谷筋の鉱物質土壌が露出して
    いるような場所に生育します。
    昔は道端などによく生育していましたが、近年は見ることが少なくな
    りました。
    お正月飾りに「蓬莱飾り」というものがあります。関西では「掛蓬莱」
    というお飾りだそうです。 ヒカゲノカズラをベースにしたお飾りで、
    長寿を祈願するものです。
    長寿を祈るからか、ヒカゲノカズラは長ければ長いほど上品だとされて
    います。






    オヤマボクチ
    オヤマボクチの若葉やよもぎを餅に練り込んで、冬の寒い時期に軒
    先に吊るすことで、長期保存が可能です。 醤油やきな粉をつけて食
    べるとおいしいようです。
    オヤマボクチの若葉を天ぷらにする食べ方もあります。天つゆか塩
    でシンプルに、程よい苦みと香りがとてもくせになります。
    根を味噌漬けにして食べている地域もあります。ヤマゴボウの漬物
    はよく知られていますが、一般的に売られている「ヤマゴボウの漬
    物」は主にアザミの根を使用しているため別物になります。
    蕎麦のつなぎとしてではなく色々な食べ方があるようです。


    ヤマウドの実
    果肉の中に、種子を発芽させない物質が入っているので、鳥がウ
    ドの実を食べて、糞と一緒に排泄すると発芽します。
    ウドは、古くから薬用として用いられてきました。日本をはじめ、
    中国東北部や朝鮮半島などに野生。日本原産では、数少ない野菜
    の一つで、ウドを食用としているのは日本のみとなっています。


    テングノメシガイ(天狗の飯匙)
    夏から秋にかけて林や庭園の土の上に発生するキノコです。
    全体は黒く細長いスプーン形となるところから、この名があります。
    全面に黒い微細な毛が生えていて、高さ2~8cmになります。
    特異な形をしていますがチャワンタケに近いもので、頭部に胞子を
    形成する器官(子囊果)が密に埋まっています。




    ヒノキ幼木
    葉の裏の葉脈が白い「Y」の字になっているものはヒノキです。
    「X」だとサワラになります。


    名残のウツボグサ
    夏は終わり、秋も段々深まってきました。
    来夏、また会いましょう!!!


    ノコンギクの群生
    ノコンギクが花の盛りで群生が見事です。


    自然保護センター前にて道案内


    今日のハイキングはどうでしたか?


    マルバダケブキ綿毛


    ナナカマドの実
    ナナカマドの真っ赤な実は、気温が下がって葉が枯れ落ちて雪に覆わ
    れても、厳寒の雪の中で何故腐らずに、赤い実を付けたまま落ちずに
    いられるのでしょうか。
    ナナカマドの熟していない実には、ソルビン酸と言う成分が含まれて
    おり、そのことによって実が腐らないようです。
    ナナカマドの実は細菌や真菌を持っていますが、ナナカマドのソルビ
    ン酸を取り込み菌が死滅するので実が腐らないのです。
    食品業界ではこのソルビン酸の作用を利用して、
    細菌やカビの増殖を防ぐための保存料として、蒲鉾やハムなど色々な
    食品に使用されています。

    令和4年9月12日(月曜日)

    シマリス
    車道でシマリスをよく見かけます。
    交通事故に遭う個体もあり、本日事故死した個体の処理をしました。


    ヌメリスギタケモドキ
    ヌメリスギタケモドキは主にヤナギなどの広葉樹の枯れ木に束生
    します。

    また、高い位置に発生する事が多いので見つけやすいです。
    ヌメリスギタケによく似たキノコですが、ヌメリスギタケと違って
    柄の部分にヌメリがありません。カサの直径は大きいものであれ
    ば15cmを超えます。

    食べ方は、汁物、佃煮、刺身などです。柄は硬いので一般的には
    あまり食べる事はなく、刺身にする場合は薄く切ります。
    僅かにクセがあるので人によって好き嫌いがあるようです。


    サルオガセ
    サルオガセは、「樹皮に付着して懸垂する糸状の地衣」。
    霧藻、蘿衣ともいいます。
    植物学上では、サルオガセ科サルオガセ属の地衣類の総称をい
    います。
    落葉広葉樹林や針葉樹林など、霧のかかるような森林の樹上に着
    生します。

    その形は木の枝のように枝分かれし、下垂します。森林のトロロ
    コブのようです。


    コフキサルノコシカケ
    コフキサルノコシカケは広葉樹の生木の幹や枯れ木に発生し、
    一年中見る事ができます。
    多年生で年々成長する為、大きいものだとカサの直径は50cm
    ほどになる非常に大きなキノコです(通常は5cm~25cmほど)。


    ガマズミの実
    果実は核果で、9~10月に赤く熟し、霜が降りる頃になると、
    白い粉をふいて甘くなり、食べられます。クエン酸が豊富で酸味
    が強く、レモン果汁に似ています。
    木に葉がついているうちは酸味が強すぎてまだ食べられないそう
    です。食べるには葉が枯れ落ちてからになります。
    非常に酸っぱいのが特徴であり、生食として食べるよりは、ホワ
    イトリカーと砂糖に実を漬けておき、果実酒に加工すると長期間
    の保存も可能ですし長く楽しむことが出来ます。
    果実が黄色に熟す品種をキミノガマズミといいます。

    令和4年9月9日(金曜日)

    ミズナラの実
    ミズナラとコナラの大きな違いは、葉のつき方とドングリです。
    ミズナラの葉柄はごく短いですが、コナラの葉柄は長くはっきり
    しています。 ミズナラのドングリは、帽子(殻斗)がおわん形で短
    い突起(でっぱり)が数多くついています。 コナラの帽子は、皿
    形ですぐに帽子がとれてしまいそうなほど浅いです。

    余談ですが、ウイスキー好きなら、1度は飲んでみたいと思うであ
    ろう「ミズナラ樽」を使ったウイスキーについて・・・

    ミズナラ樽とは、ウイスキーの醸成に使われる木樽の一種で、日本
    に多く自生するミズナラの木を使った樽のことです。白檀(ビャク
    ダン)や伽羅(キャラ)などの香木を彷彿とさせる、独特の香りが
    特徴です。
    ミズナラ樽で長期熟成されたジャパニーズウイスキーはその華やか
    な香りで世界的な評価を獲得しています。
    また、ミズナラ樽は日本固有のオークなため、ジャパニーズオー
    クとも呼ばれています。


    ミズナラの虫えい
    この樹には沢山、クルミ大のものがついていました。


    ツノハシバミ(和製ヘーゼルナッツ)
    ツノハシバミを水を入れた容器に数日入れ外皮を腐らせ緑色の
    外側を取り除き堅果を取り出します。堅果の殻を割って中のナ
    ッツを食べます。
    脂肪に富み美味で、渋みがほとんど無く生でも食べられます
    が炒ると香ばしくなって美味しいようです。
    他の食べ方としては茶碗蒸しや煮物、すり潰して和え物や菓
    子などの原料にも使われてるみたいです。


    ハギ
    ハギはヤマハギを始めとするマメ科ハギ属の総称です。
    秋の七草としても有名ですが、草ではなく落葉低木です。
    秋の七草は、春の七草のように食べられる花ではありません。
    その花姿を愛で、香りを楽しみ、秋を感じる、季節の移ろいと情
    緒を楽しむことを目的としています。
    秋の七草の由来は万葉集に収められている山上憶良の歌です。
    なかでもハギは万葉集で一番多く詠まれた植物として有名です。


    タムラソウ
    タムラソウの最大の特徴は、棘がない柔らかな葉っぱ。
    葉を見ればアザミとの違いは一目瞭然です。


    ツリフネソウ・キツリフネ


    ハンゴンソウの虫えい
    虫えい(虫こぶ)であるハンゴンソウハナタマフシではないか
    と思われます。
    キク科のハンゴンソウ(反魂草)の花(総苞や花床)にハンゴン
    ソウハナタマバエが寄生して球形の虫えい(虫こぶ)を形成し
    たものです。


    ノブドウの虫えい
    ぶどうのブドウトックリタマバエ(新寄主)のようです。


    ノブドウの実
    ノブドウはいわゆるブドウのように房状には実がつかない特徴
    があります。
    実はブドウのようにうまみはなく、食用には向きません。
    まずいだけではなく、虫が寄生することでも食用に向かないとさ
    れるようです。


    イケマの甲虫
    ヒメジュウジナガカメムシという名前だそうです。
    一見するとオレンジ色のゴキブリです・・・


    アサギマダラ


    クジャクチョウ
    鮮やかな赤色で、孔雀の羽模様に似た大きな眼状紋があるタテハ
    チョウの仲間です。
    北海道では山地・平地で広く見られ、本州では山地で見られます。
    近畿地方以西には分布しません。
    林縁などを素早く飛び、アザミ類、ヒヨドリバナなどで吸蜜します。
    夕刻には、路上で翅を開いて静止していることが多いです。


    ホウキタケの一種


    シカの角研ぎ跡
    場所も形もシカのお気に入りなのでしょうか?
    木は枯れていますが、研ぎ跡がまだ新しいです。


    アゲハ幼虫
    今期は至る所でキアゲハの幼虫を観察できました。
    9月に入っても大小様々な大きさ(齢)のものがいます。

    令和4年9月7日(水曜日)

    ナギナタコウジュウ
    そり返った花の穂がナギナタに似ており、シソ科の植物特有の
    強い香りがあるのでナギナタコウジュ(長刀香需)と呼ばれます。
    9月から11月の野山で見られる秋の花です。
    コウジュ(香需)とは、漢方の生薬名で、このナギナタコウジュ
    の全草を乾燥させたもののことをいいます。
    解熱や利尿効果が期待できます。


    シロバナノヘビイチゴ
    どの株も長いランナーを伸ばしています。新天地を求め足を運
    んでいるようにも見えます。
    名は、ヘビイチゴに似て白い花をつけることからついたものです。
    ただし、ヘビイチゴとは別属です。長く地をはう匐枝(ランナー)
    を出してまばらに広がります。
    果実は花床が肥大して直径1cmほどになり、表面に多数の痩果が
    らせん状に並ぶ(イチゴ状果)。熟すと赤くなって下を向きます。
    味は食用のオランダイチゴの仲間だけに甘みが強く、香りも高い
    です。


    ゴミ回収
    枯れた草の中から顔を出していました。
    ペットボトルはプラゴミです。ポイ捨ては止めましょう。


    巡視風景
    金沢と藤沢からのお二人。山の花が見たくて来美したそうです。
    ゆっくり自然を楽しんでいました。


    板状節理
    360度のパノラマも楽しめる美ヶ原。
    また、高山植物も目を引きますが、美ヶ原ならではの地形、地質
    も楽しむことも大切です。
    板状節理は、主にマグマの流動による剪断が原因で形成され、単
    純な冷却節理ではないと考えられます。そして、柱状節理よりも
    時間的には早く、マグマがまだ流動性をもつ、より高温状態の時
    に形成されると考えられます。


    令和4年9月4日(日曜日)

    ヒメヒゴタイ
    草原にポツンと一本ずつ見られることが多く、枝先の赤紫色の花
    (8~10月)が目立ちます。
    草丈30~150cmで日当たりのよい草原に生える2年草です。
    大陸系の植物で,日本列島での分布は西に行くほど多い傾向があり
    ます。
    茎は直立し、上部でよく分枝します。
    葉は互生し、広披針形~披針形で、長さ12~18cm。
    下部の葉は羽状深裂し、両面に細毛と腺点があり、葉の基部は茎に
    流れて翼となる場合もあります。
    頭花は大きな散形状になり、紅紫色で径1.2~1.6cm。
    総苞は広鐘形で、幅10~11mm、総苞片の先端に淡紅色の付属
    体があります。小花は全て筒状花で、先は5裂します。
    花の白いものもあります。


    トモエシオガマ
    上からみた花の付き方が、「巴」の形に見えることからこの名
    がつきました。花びらはシオガマの仲間特有の唇の形。アキノ
    キリンソウやマツムシソウと同じく秋を告げる植物です。
    シオガマの仲間にはヨツバシオガマ 、オニシオガマ 、ミヤマ
    シオガマ 、エゾシオガマなどがあります。


    ヤマカガシ
    焼山バス停近くの車道でクルマにつぶされていました。
    日本固有種で全長60~120cm。
    場所によって色彩には変異があります。シマヘビやアオダイショ
    ウと比べると、色彩が鮮やかで赤色、黄色や黒色の斑紋があるの
    が特徴です。近畿地方から中国地方には青色の個体もいます。
    通常はおとなしいのですが、中には攻撃的な個体もいるため、注
    意が必要です。
    日本のヘビの中でも最も強い毒をもつのがヤマカガシです。毒は
    頸部の背面と毒牙から分泌されますが、毒牙は上顎の奥の方にし
    かないため頻繁に噛まれるわけではありません。
    首の背面の毒腺からは黄色の毒液が分泌され、それが皮膚につく
    と炎症を起こすことがあります。

    令和4年8月29日(月曜日)

    好天に恵まれ心地よい風が絶えずあり、来訪者も多数です。
    牧柵車道でカップルが結婚正装で前撮りしており、歩行者か
    ら祝福を受けていました。

    シャジクソウ
    和名は放射状に出る小葉が車軸に似ているからです。乾いた
    山地の草原や、海岸の岩の上に生える多年草です。
    茎は直立または斜上して高さ15~50cmになり、束生し、ふ
    つう分枝しないです。 茎の下部は無毛であることが多いが、
    上部は軟毛が生えます。 葉は互生し、ふつう5個の小葉が車
    輪状につくが、下部の葉は3小葉であることもあります。
    花の白いものは シロバナシャジクソウ と呼ばれます。


    ソフトクリームの紙
    ソフトクリームを購入して歩きながら食べて、食べ終わったので
    ポイ捨て?
    街中でもやってしまいがちな行動だと思います。食後のゴミは個
    人で片付けましょう。


    王ヶ頭と武石峰
    少し秋空の気配を感じさせます。


    ゴミ(カップ麺)
    カップ麺の食べ残しが捨ててありましたが、肝心のカップは見つ
    からず・・・。
    麺は回収しました。


    ヤナギラン(種)
    ヤナギラン、綿花になり始めています。
    風に乗って広がっていけ!

    令和4年8月26日(金曜日)

    秋の空
    今日は一日中爽やかな風が吹いていました。
    美ヶ原牧場にて、松本市明善小学校の遠足に会いました。


    美化活動


    ドローンの禁止看板


    アキノキリンソウとクジャクチョウ
    蝶は、スピリチュアルの世界ではまさに、願い事を叶えてくださる
    幸運の使者の象徴で、よく見るようになると、ひたむきに頑張り続
    けてきた目標達成も近いとも言い伝えられてきています。
    オレンジの蝶々と出会うのは、行動力が高まっている時です。
    オレンジの蝶々は太陽のように熱いエネルギーを持った人の元に集
    まってきます。
    自分に自信を持って行動する時期なのだということを理解しましょう。
    何も努力していることがない人がオレンジ色の蝶々に出会った場合は、
    「とにかく行動しろ」というメッセージが込められています。


    登山教室
    子供達は大きな牛に興奮していました。




    チャリダートリオ
    牧場内は自転車をおして歩かれていました。


    キベリタテハ
    年1回発生、成虫越冬という生態は近縁のヒオドシチョウの仲間
    に共通します。ただし、本種の新成虫は8~9月頃に発生し、ヒオ
    ドシチョウやクジャクチョウよりやや遅いです。
    成虫は林道や湿地などに現れ、小刻みに羽ばたいて機敏に飛びます。
    花に来ることはなく、もっぱら樹液や腐った果実、獣糞などに訪れ
    て汁を吸います。吸水時などは翅を広げて止まることが多いです。


    マツムシソウ
    北海道南部から九州まで日本全国の山地に自生するスカイズラ科
    の二年草。日本の固有種で、日当たりのよい高原の草地や開けた
    荒れ地に群生することが多いです。
    花の後にできる果実は、小さなコップ型の種子がイガグリ状の小
    さな球形に集まったようなものです。種子の先端には萼片から変
    化したトゲがあり、これを野生動物の体にひっかけることで拡散
    されます。
    花言葉は「喪失」「失恋の痛手」「叶わぬ恋」など悲しげなもの
    が多いです。


    タカネバラ(実)
    ハマナスの高山種で別名ミヤマハマナスといいます。
    果実(偽果)は長さ1.5~2.5cmの倒卵状紡錘形で先が急にくび
    れ、先端には萼片が直立し、橙色~赤色に熟します。


    キアゲハ幼虫
    キアゲハの幼虫には毒はありませんが臭角という角から強い匂い
    を出します。
    この臭角から出るのは液体なのですが非常に強い匂いで、指につい
    たりすると、幾ら指を洗っても中々取れません。






    ハナイカリ
    ハナイカリは北海道から本州・四国、朝鮮・中国・千島・樺太・
    シベリア・カムチャッカ・ヨーロッパ東部に分布する1年草ある
    いは越年草です。表層土壌が移動するような裸地や砂礫地に生育
    します。
    花は8月~9月。花冠は淡い黄色で長い距があり、これが碇(イカ
    リ)に見えます。

    令和4年8月24日(水曜日)

    思い出の丘を過ぎた路上にて通行規制がありました。
    ドローンによる撮影のため、本日から金曜日までとのこと。
    各種の許可は申請済みでしたが、自然保護センター駐車場も半分
    が関係者車輌で一杯。
    武石峰には道路に撮影機材が組まれていました。
    車道は歩けないとのこと、巡視も一般遊歩道中心となりました。

    思い出の丘にて、トイレがあるにもかかわらず駐車場で用をたし
    ていた人がいたのでトイレの使用を促しました。

    キベリタテハ
    翅の表面は濃い葡萄色で、外縁に黄白色の帯があり、その内側に
    沿って淡青色の小斑紋が並びます。裏面は黒褐色で、外縁の帯は
    灰色。他のタテハチョウの仲間には見られない斬新なデザインが
    特徴です。
    7月下旬ごろより羽化が始まり、8月が羽化の最盛期です。 越冬
    個体の生き残りは7月下旬ごろまで見られ、次世代の新成虫と混
    飛することもあります。


    ドウダンツツジ
    シカの食跡。歯形もありました。
    改めてシカは何でも食べ尽くしてしまうと実感しました。


    ネジバナ(モジズリ)
    ネジバナの特徴は、なんといっても小さな花が花茎に螺旋状に
    並んでついていることです。このねじれ具合は株によって異な
    り、全くねじれずに一直線に花茎の片側にすべての花がついて
    いるものから、花茎の周りを花が何周も回っているものもあり
    ます。
    左巻きか右巻きかにもこだわりはなく、大体1対1くらいの割
    合で混在しているようです。


    ネジバナは別名モジズリとも呼ばれています。 モジズリの名は、
    「捩摺(もじずり)」
    というねじれ乱れた模様を染めた絹織物に由来するとされていま
    す。
    ちなみに、百人一首にも採られている河原左大臣の歌「陸奥の
    しのぶもぢずり 誰ゆゑに乱れそめにし われならなくに」
    にその布の名前をみることができます。

    オヤマリンドウ
    リンドウは、世界各地で古くから薬草として利用されており、古代
    エジプト時代にもその記録が残っています。主に根が生薬にされ、
    その味が「竜の肝のように苦い」と評されたことから、中国では
    「竜胆」と名づけられました。それが日本に伝わり「リュウタン」
    と呼ばれていましたが、いつの間にかなまって「リンドウ」となっ
    たようです。
    別名の「疫病草(エヤミグサ)」は、根が生薬となり病気を治すとさ
    れていたことから名づけられました。


    ワレモコウ
    ワレモコウ(吾亦紅)は日当たりの良い草原や山、川辺に自生す
    る多年草です。
    日本では北海道から九州に分布しています。
    ワレモコウ(吾亦紅)の花穂の愛嬌のある姿が何とも愛らしく、そ
    んなワレモコウ(吾亦紅)の姿に由来して「愛慕」の花言葉が付き
    ました。また「変化」という花言葉は、上から下に向かって順に花
    を咲かせることにちなむと言われています。

    また、源氏物語では下記のとおりの下りがあります。

    巻42『匂宮(匂兵部卿)』より(三澤憲治訳)

    萩には香りがないので少しも興味を示さず、老いを忘れる菊や、衰え
    てゆく藤袴、見栄えのしない吾亦紅(われもこう)などは香りがあるの
    で、荒涼とした霜枯れの頃までお見捨てにならないといったように、
    わざとらしく見えるほど香りに執着して心惹かれていらっしゃる。こ
    ういうわけなので、この兵部卿宮のことを、「少々軟弱で、趣味にの
    めり込んでいらっしゃる」と世間の人は思い、噂している。


    コバノガマズミ
    コバノガマズミは、葉柄が約0.5cm以下と特に短く、普通には
    線形の托葉があり、若い枝は4稜があり、葉の両面に星状毛が
    密生し触るとビロードの感触があります。
    ガマズミは、葉の先端は短く尖り、葉の両面に毛があり葉柄・
    若い枝にも短い粗毛や星状毛が目だって多くザラつき、葉柄が
    赤みを帯びず、裏面基部付近には大きい腺点が2~3個ありま
    す。
    コバノガマズミの果実は食べられますが、酸味が強くガマズミ
    ほど美味しくないようです。


    マルバダケブキとクジャクチョウ
    2頭並んでマルバダケブキの花で吸蜜しています。

    令和4年8月21日(日曜日)

    武石峰でハイカーにお花のガイドをしました。
    天気が曇りででもマイカー、自転車、アマチュア無線、カメラ
    マンのお客様が来ていました。

    ハナイカリの昆虫
    ハナイカリの花は小さいですが、一生懸命花粉を集めています。


    イブキボウフウの2齢幼虫
    キアゲハの幼虫と思われます。まだまだ小さいです。
    (1齢~4齢)
    成虫も武石峰で沢山飛んでいます。


    地面のアゲハチョウ
    これから蛹になるのでしょうか?経過観察します。


    ウメバチソウ
    今が盛りです。美ヶ原のどのエリアでも見られます。


    キリンソウと昆虫
    蜂の種類は数種です。忙しそうにしています。


    アゲハ
    まだ若く、翅も色もキレイです。


    オヤマリンドウ
    笹の中ですが、可憐に咲いています。
    オヤマリンドウは、山地の亜高山帯、湿地や草地に生えるリンド
    ウ科リンドウ属の多年生植物。秋の湿原を代表する花の一つです。
    同じ仲間のエゾリンドウは、花が茎の途中からもたくさん咲きま
    すが、オヤマリンドウは先端のみに花が咲きます。


    シュロソウ
    和名の由来は葉の付け根にシュロのような毛があることからです。
    根茎に毒性の強いアルカロイドを含み、注意が必要です。
    北海道南部、本州に広く分布し、四国と九州の一部にも近い形が
    あります。
    開花前の根茎を干したものを藜蘆(りろ)といい、農業用殺虫剤
    とします。かつてはトイレのうじ虫の駆虫や家畜のシラミの駆除
    にも使用しました。


    クルマバナ
    軸に車がついているように、可愛い花が四角い茎の周りを取り囲ん
    で咲いていることから名付けられました。
    花言葉は「悲しくそして美しく」です。


    ノコンギク
    ノコンギクは、日本各地の低地から高原までの草原に広く見ら
    れる多年草です。
    いわゆる「野菊」を代表する植物の一つです。茎はまっすぐ、
    あるいはほかの植物に寄りかかりながら斜めに伸び、地下に細
    長い地下茎を多数伸ばしてふえていきます。葉は卵形から狭卵
    形が多く、葉の基部はくさび形で、ごく短い葉柄があります。
    花言葉は2つあります。
    「忘れられない想い」は、昔から野菊として親しまれ、過ぎゆ
    く秋を感じさせるしっとりとした花の風情からです。
    「長寿と幸福」は、茎先にひとつ花をつける近縁種のヨメナ
    (嫁菜)と違って、やさしい花が枝先に仲良く集まって咲き続け、
    満ち足りているように見える花の様子からです。

    令和4年8月19日(金曜日)

    夏休み中で特に牧場、王ヶ頭、王ヶ鼻、茶臼山でお客様が多か
    ったです。
    犬(リード付き)牧場~塩クレ(2件)、王ヶ頭~王ヶ鼻
    (2件)ありましたが指導はしませんでしたが、美ヶ原の植生の
    保護のためペットの連れ込みは控えて下さるようお願いいたしま
    す。

    ゴミ拾い
    可燃物2袋(小)拾いました。


    北アルプス遠景
    一日中晴れて穂高連峰と槍ヶ岳を眺めることができました。


    富士山と蓼科山
    富士山、蓼科山も望むことができました。


    山の名前(茶臼山頂)
    茶臼岳山頂は賑やかでした。山の名前をガイドできました。
    茶臼岳に向かう道は笹が覆っているので足元に注意下さい。


    セミ
    美ヶ原高原のセミももうすぐいなくなるのかと思うと寂しいですね。
    秋はもうそこまで来ていますね。
    俳句の季語では「蝉」は夏、「空蝉」は晩秋に使われます。
    また、万葉集では蝉(セミ)を詠んだ歌は十首あります。そのほとん
    どは、ひぐらしを詠んでいます。なお、ひぐらしは、カナカナと鳴
    くので、「かなかな」ともいいます。くつわぜみ、ともいいます。

    萩の花咲きたる野辺にひぐらしの鳴くなるなへに秋の風吹く
    (作者不明)

    意味:萩の花が咲いている野にひぐらしが鳴いているとともに、
    秋の風が吹いています。


    コケモモの実
    北欧に住む人たちにとっては身近な食材であるコケモモは、ジャ
    ムやソースにして食べるのが一般的です。 郷土料理のクロップ
    カーカ、ピッテパルト、ソーセージやロールキャベツの付け合
    わせに使用されるなど、毎日の食卓メニューには欠かせない
    食品です。
    また、コケモモからの改良種で「リンゴンベリー」や「カウベ
    リー」といった果実があります。


    リンドウ
    「竜胆」は秋の季語です。
    りんだうや枯葉がちなる花咲きぬ蕪村「夜半叟句集」より


    クサフジ
    クサフジはソラマメ属に属する多年草です。北海道、本州、
    九州に分布します。
    和名の由来は、葉と花がフジに似ていることからです。
    5月から9月頃、葉わきから花の穂をのばします。穂は上に
    向かってのびます。
    花は淡い青紫色で株によって多少濃淡があるものの、ナヨ
    クサフジのような鮮烈な色彩にはなりません。稀に白い花
    を咲かせるものがあり、シロバナクサフジと呼ばれます。
    最近河川敷などでよく見かけるものの大半は、このクサフ
    ジではなく外来種のナヨクサフジです。ナヨクサフジが激
    増傾向にあるのに対し、在来種のクサフジはどんどん数を減
    らしてしまっています。


    アキノキリンソウ
    アキノキリンソウは日本全国に生育する多年生の草本。草原
    から明るい森林に生育します。和名は秋に咲く麒麟草であり、
    花が美しいのでベンケイソウ科のキリンソウにたとえたもの
    といいます。
    別名をアワダチソウといい、花が泡立つように咲くとの意味
    です。
    本種と同属の帰化植物にセイタカアワダチソウがあります。


    ジャージー
    秋深し 隣は草を 食む牛ぞ


    クジャクチョウとマツムシソウ


    ダイモンジソウ
    ダイモンジソウは主に山地の日陰がちの湿った岩場や渓谷の岩上
    に生える多年草です。
    分布がかなり広いので、変種がいくつもあり、さらに地域差があ
    るのでたいへん変化に富んでいます。
    5枚の花びらのうち、2枚が長くなっているので、漢字の「大」の
    字に見えることからこの名がつきました。
    花言葉には、「自由」、「好意」、「不調和」、「情熱」、「節度」、
    「恋の訪れ」などがあります。11月3日、11月8日、11月12日の誕
    生花として設定されています。


    イブキボウフウ
    名は、ボウフウ(中国産のセリ科の草本で漢方製剤に使用される)
    に似ていて伊吹山で最初に発見されたことによります。
    草原や岩場に生える多年草です。伊吹山はほぼ南西限で,本州北部
    や北海道に分布する種です。
    ほかのセリ科と識別する際には,分果に毛が密に生えることが目安
    になります。花の時期なら萼筒を見れば毛の有無で見分けがつきます。

    令和4年8月10日(水曜日)

    ウメバチソウ(蕾)
    ウメバチソウはウメバチソウ属の多年草です。バイカソウの別名
    があり、その名のとおり花が梅の花を思わせます。 根出葉は柄が
    あってハート形。高さは10~40cmで、花茎には葉が1枚と花を1
    個つけます。葉は、茎を抱いています。花期は8~10月で2cmほ
    どの白色の花を咲かせます。 北半球に広く見られ、日本では北海
    道から九州に分布します。
    花言葉は「いじらしさ」です。また、11月18日の誕生花です。


    イケマ
    イケマの毒性は? 全草毒性です。特に植物体を傷つけたとき
    に出る白い汁(乳液)にシナンコトキシンなどを含み有毒です。
    誤食した場合、軽症では嘔吐が、重症では痙攣が起こる事があ
    ります。
    蝶のアサギマダラは、イケマの葉の裏側に産卵して、その幼虫
    が葉を食べて育ちます。アサギマダラの幼虫は、鳥などの外敵
    から身を守るため、イケマの毒を体内に蓄積するといわれてい
    ます。


    巡視中
    ひたすら登りです。


    タマアジサイ(蕾)
    タマアジサイは、アジサイ科アジサイ属の1種の落葉低木。蕾が
    球形であることから名付けられました。
    蕾の直径は2~3センチで、いくつかの「総苞」に覆われるが、
    開花と共に総苞は脱落して花が現れます。開花は7~9月で、
    ガクアジサイよりも1か月ほど遅れます。
    アジサイには毒があるという情報は、誤食による食中毒から、以
    前より知られていたことですが、その成分についてはいまだには
    っきりしません。産地や種類にもよりますが、毒性のある個体と
    ない個体があるようだということはわかってきました。しかし、
    アジサイの葉を食べると、中毒症状が出る人がいることは確かで
    す。
    アジサイは花、蕾、葉、茎、根のどの部分にも毒が含まれるとさ
    れています。毒物が特定できていないので、諸説ありますが、蕾
    に多く含まれるという説があります。


    ヤナギラン
    王ヶ頭ホテル下の電気柵内、見事に咲いていました。
    ヤナギランは本州中部以北の北半球に広く分布する草原の植物
    です。ときに大群落をつくり、夏の高原の花の代名詞として親
    しまれています。
    しかしながら、美ヶ原のヤナギランはニホンジカの食害にあい
    減少してしまいました。
    電気柵で囲うことで保護しています。

    令和4年8月7日(日曜日)

    ツリガネニンジン
    ツリガネニンジンは北海道から本州、四国、琉球諸島まで広く分
    布する多年草です。
    花は釣り鐘形で下向きに咲き、花柱が花冠からわずかに突き出て
    います。直立した茎を折ると白い乳液が出るのが特徴です。
    花の形と、根が朝鮮人参(チョウセンニンジン)に似ているとい
    うところから、「釣鐘人参(ツリガネニンジン)」という名前が
    つきました。
    花は、同じキキョウ科の「岨菜(ソバナ)」とよく似ています。
    ソバナは花が一つずつ独立して咲きますが、ツリガネニンジンは
    花が輪生するという違いがあります。
    ソバナ同様に、ツリガネニンジンの若芽は山菜として食べること
    ができます。


    散策と会話
    外来種の調査中に花の名前(トモエソウ)を聞かれましたので
    ガイドしました。
    天候もまずまずで、散策を楽しまれていました。


    コオニユリ
    食用のゆり根には「オニユリ」「コオニユリ」「ヤマユリ」など
    があります。市販されている食用のゆり根はこれらの品種に当て
    はまるので、安心して食べてOKです。
    (ユリ科の植物の一部には毒を持つものもありますが、食用のゆり
    根に毒はなく、食べても問題ありません。)
    ゆり根の効能は、「食物繊維」による整腸作用、「カリウム」に
    よる高血圧予防、「葉酸」による貧血の予防です。


    マツムシソウ
    マツムシソウは北海道から九州に分布する多年草です。ブナ帯な
    どの山地草原に生育します。草丈は高さ50~90cmで美しい淡青
    紫色の花を咲かせ、草原の初秋をいろどります。花は長い柄の先
    端に形成され、多くの花が集まった頭状花を形成します。
    マツムシソウの名前は、秋の高原の代表的な草花であることから、
    秋を告げる「松虫(マツムシ)」になぞらえたことが由来すると
    いわれています。ほかにも、花が散ったあとの果実の形が僧侶の
    持つ松虫鉦(マツムシがね)に似ているからという説もあるよう
    です。
    季節を感じさせる可憐な姿で、俳句の季語となり古くから親しま
    れています。

    摘まず置く松虫草は野の花よ/稲畑汀子


    キアゲハ(幼虫)
    キアゲハの幼虫はニンジンやパセリ、ミツバ、フェンネルなどの
    セリ科作物を食害する農業害虫です。 食欲旺盛な老齢幼虫は、葉
    を縁から食害して丸裸に食べ尽くすと次の葉に移動します。
     1匹あたりの食害量が多く、生育初期に被害にあうと最悪の場合、
    苗が枯れてしまうこともあります。
    また、キアゲハは毒がありません。


    キアゲハ
    キアゲハは一般的にアゲハチョウと呼ばれているナミアゲハによ
    く似た種で、その名のとおり、アゲハチョウよりも翅や体の色が
    全体的に黄色みが強い事が特徴のひとつです。
    キアゲハとナミアゲハの違いとしては幼虫の体の色が全体的に黄
    緑色のナミアゲハに対し、キアゲハは黄緑色の地に黒い帯状の縞
    模様となっている事や、サナギが茶色の個体しかいない事、前翅
    の上部に筋がない事などが分かりやすい見分け方として知られて
    います。


    ワシ・タカ類の羽
    30cm近くある大きな羽が落ちていました。



    林道美ヶ原線、帰路の途中、午後3時前より降り出した雨が雷と
    ともにまたたく間に雹となりました。
    ひとしきり降り、その後、雹混じりの豪雨。平瀬口に出た時は、
    岡田方面~市内は局地的に雨のカーテンと雷鳴が轟いていました。

    令和4年7月18日(月曜日)

    キリンソウ
    北海道から九州までの広い範囲に自生するベンケイソウ科の多
    年草で、高山帯から海岸の岩場まであらゆる環境に耐えるため、
    肉厚な葉を持ちます。
    名前の由来は不詳。漢字表記は「麒麟草」以外に「黄輪草」が
    あり、黄色い花が環状に集まることに由来するものと思われま
    す。中国にも自生し、漢名は「費菜」といいます。
    キリンソウは薬用にされ、虫刺されや切り傷にはすり潰した葉
    の汁を塗ると効果があるといいます。
    アキノキリンソウ(キク科)とは別の植物です。


    ヤナギラン
    ヤナギラン、咲き始めました。電気柵内のお花が彩とりどり、
    にぎやかになってきました。(シカによる食害がなければ電気
    柵の中が美ヶ原本来の植生です。)
    日本では北海道・本州以北の亜高山帯から山地帯の草地や礫地
    に分布します。山火事の跡地・森林の伐採跡地・林道沿いの湿
    った草地などに群落をつくることが多いです。




    太ミミズ
    ミミズは目がなく、手足もない紐状の動物です。名称は「目見
    えず」からメメズになり、転じてミミズになったとも言われて
    います。
    ミミズは骨格がなく、移動に際して伸縮するため、正確な全長
    を測定するのは難しく、種類ごとの大きさは極めて変異に富み
    ます。1 mm以下のものから大きなものは数十 cmを超えます。
    アフリカや南アメリカでは2mを超える種類があり、オースト
    ラリアに住むメガスコリデス・アウストラリスは3.35m又は
    3.5mと言われ、世界最大種です。
    それを考えると、写真のミミズ君は可愛いものです。


    ミヤマシシウド
    シシウドの高山種がミヤマシシウド(深山猪独活)。育つ場所
    の違い以外、シシウドとの違いは少ない。中高度の山で見かけ
    たら、どちらなのか、判断は難しいところです。


    コオニユリ
    コオニユリは、北海道~九州に自生する多年草の球根植物です。
    国内に自生するユリの中では、もっとも広範囲で見られるユリ
    です。
    オニユリに似るが、全体が小さく珠芽(むかご)がつきません。
    コオニユリは実生から6~8年立たないと開花しませんが、オニ
    ユリはムカゴから3年くらい、タカサゴユリは1年目に開花します。


    イブキトラノオ
    滋賀県伊吹山に多く、花穂が虎の尾に似ていることから「伊吹
    虎の尾」と書きます。
    山地の草原から高原まで垂直分布の幅が広く、一面に群生する
    ことが多いです。
    茎先に長さ5センチから8センチくらいの花穂をつけます。 花
    の色は白とピンクのものがあります。
    6月20日の誕生花で、花言葉は「洗練」です。

    令和4年7月13日(水曜日)

    合同パトロール
    本日は高山植物等保護対策協議会の合同パトロールでした。
    総勢11名で3班に分かれてパトロールをしました。
    昨年も同じ時期にパトロールをしましたが、今年はウィズコロ
    ナでお客さんの入込も平日ではありましたが、そこそこ多いで
    す。
    また、高山植物ですが、数多くの種類が昨年よりも咲き誇って
    いました。それぞれの種で、群生を成しており見応えがあるよ
    うに思えます。(コウリンカ、ウスユキソウ、ウツボグサ等)
    電気柵内ではテガタチドリ、キバナノヤマオダマキ、ヤナギラン
    (蕾)が目立ち、かつての美ヶ原の植生がうかがえました。
    ゴミについては、マスクが4枚ほど・・・。排泄物もあり、入込
    客と比例してゴミは多かったと思われます。
    美しい美ヶ原であるよう、皆でマナーを守っていきたいものです。

    令和4年7月10日(日曜日)

    マタタビ(実)
    未熟な果実(緑)は辛いですが、黄褐色に熟すと甘味が出ます。
    (完熟すると柿のようにトロッとしています。)
    タタビという名前の由来は、旅人がこの果実を食べると元気に
    なって、また旅に出たくなるためという俗説が有名ですが、こ
    れには否定的な見解が多く、アイヌ語のマタタンブ(冬に樹に
    ぶら下がっている土産の意味)によるとする説が根強いです。


    コウリンカ群
    高原の草むらの中でオレンジ色のこの花はよく目立ちます。
    咲き初めは平開する花弁もすぐに垂れ、一度見たら忘れられな
    いです。
    盛夏の頃から咲き出しますが、草原がマツムシソウなど秋の花
    に変り始めるころ、黄色系統の花が少なくなってよく気がつき
    ます。
    花言葉は、「秘めた思い」です。


    ハクサンフウロ
    花の色は白に近いものから濃いピンクと多様です。花弁の縁も
    ギザギザが多いものからフラットなものまでと、一つとして同
    じではなく、個々を見比べると楽しいです。


    イブキジャコウソウ
    比較的涼しい環境を好む植物で、緯度により高山帯から海岸線
    まで広く分布しますが、基本は高山植物です。
    細い枝に小さな葉を四方に茂らせて地を這うさまは、一見草の
    ように見えますが、ごく小型の木です。
    日本原産のタイムの仲間で、ほふくした株に小さな花をたくさ
    んつけて美しいです。
    花色は淡いピンクで花つきも良好です。株には芳香があり触れ
    るとかなり強く香ります。


    ノアザミ
    昔、スコットランド軍がノルウェー軍に侵攻された際、ノルウ
    ェー兵がアザミ(薊)のトゲを踏んで叫びをあげ、気が付いた
    スコットランド兵が奮起してノルウェー兵を追い払ったという
    エピソードがあり、それ以来アザミ(薊)はスコットランドの
    国花になったと言われています。
    ノアザミ(野薊)の花言葉「独立」「素直になれない恋」は、
    鋭いトゲを持ち、誰も寄せ付けずに意志を持って自立して咲い
    ているように見える姿から付けられたそうです。


    シカの足跡
    シカと言えば、奈良公園の代名詞ですが、奈良時代より春日大
    社の神鹿として保護されてきました。現在も、こちらのニホン
    ジカは天然記念物で、危害を加えれば文化財保護法違反と刑罰
    の対象になります。
    一方で、紀伊山地をはじめとりわけ大台ヶ原のシカの増加は、
    森林衰退の一因とされ問題となっています。食物連鎖のピラミッ
    ドの頂点にたつニホンオオカミが絶滅したことも大きいです。
    また、もう1つのシカの天敵、猟師の高齢化や減少もあげられ
    ます。
    (美ヶ原のシカ問題も考えていく必要があります。)


    アカテンオトギリ
    美ヶ原・鉢伏山・霧ヶ峰に分布しています。1928年、百瀬静男
    氏が長野県の鉢伏山で最初に発見しました。
    山地~高山の草地や岩場などに生える高さ15~30cmの多年草で
    す。茎は上部で分枝、下部は紅色を帯びます。葉は卵形で黄緑色、
    赤い腺点が多いです。葉の裏面にも赤い腺点があります。
    花は朝開き、午後には閉じてしまうため、撮影は晴天の午前中に
    限られます。


    ヤマツツジ
    林中で目立ていました。レンゲツツジがすっかり終わっている
    ので新鮮です。ヤマツツジの花は食用になりますけど、ツツジ
    は毒のあるものが多いです。
    良く似ているレンゲツツジ(有毒)と間違えたら大変です。

    ツツジの漢字「躑躅」はバラ「薔薇」と並んで読めても書けない
    典型的な例となっています。また、この漢字は興味深いことに
    「足がふらつく」ことを意味することが知られており、日本では
    昔からレンゲツツジには毒があることは知られていて、花を便所の
    蛆殺しに使った例も伝えられていますが、ツツジ属ではこれ以外に
    有毒な種があるとは聞かず。したがって、足がもつれるようなツツ
    ジがほかに存在するとは思えないし、そもそも、漢名の元祖中国で
    はツツジ科、ツツジ属及びその種名の表記がどうなっているのでしょ
    うか?

    また「躑躅」は十二単の襲(かさね)の色目のひとつで、表は蘇芳
    (すおう)、裏は萌葱(もえぎ)。または、表は白、裏は紅になり
    ます。


    イワキンバイ
    岩上に生育し、花が梅の花に似て黄色いことからイワキンバイ
    といいます。


    カワラナデシコ
    花弁の先が裂けて細かくなり、風にあおられると揺れる優雅な
    ナデシコです。
    カワラナデシコの花言葉は花の色によって異なっています。
    それぞれ、ピンクのカワ
    ラナデシコは「純粋な愛」、赤いカワラナデシコは「純粋で燃
    えるような愛」、そして白いカワラナデシコには「器用、才能」
    という花言葉がつけられています。


    イワシャジン
    イワシャジンはやや大型の多年草で、関東地方南西部や中部地
    方南東部の山地の岩場に見られます。秋に紫色の釣り鐘形の花が、
    岩場から垂れ下がるように開くさまはとても風情があります。
    花言葉は釣り鐘形の花姿が教会の鐘をイメージさせることから、
    「感謝」とつけられました。また、ひんやりと湿った岩壁でひっ
    そりと花を咲かせる様子にちなんでつけられたのが、「誠実」
    です。


    ヤマトシジミ
    成虫は,雄は翅の表が青や水色で、雌は翅の表が黒っぽい。
    翅の裏は灰色で黒い点々があります。春や秋は、雌の翅の表がや
    や青っぽいです。
    幼虫は、大きいもので 10 mm を超えます。ずんぐりとした形を
    しており、緑色で、縦に赤い筋が入っているものと入っていない
    ものがいます。カタバミの葉を食べており、甘い汁を出すので、
    たくさんのアリにつきまとわれていることがあります。


    排泄物処理
    駒越林道入口にありました。ティッシュごと土をかぶせて処理
    しました。

    令和4年7月8日(金曜日)

    キバナノヤマオダマキ
    日本原産のオダマキはミヤマオダマキとヤマオダマキの2種あ
    ります。
    ヤマオダマキは、北海道から九州に広く分布し、山地の林縁や
    草地に自生し、通常は花弁が黄色で萼片やうしろに長く伸びる
    距が紫褐色です。
    黄花品をキバナノヤマオダマキといいます。


    キバナノヤマオダマキ群
    花期は6~8月、花言葉は「遠くから見守ってます」です。
    たくさん咲いているのを見かけると嬉しくなってしまいますね。


    イワツバメ群
    全長14.5cm。ツバメの仲間ですが、小柄です。
    日本では夏鳥として渡来し、全国で繁殖していますが、九州で
    は越冬するものもいます。
    本来自然の崖地に巣をつくっていたのでイワツバメですが、最近
    ではコンクリツバメと呼んでもいいかと思うほど、人工構造物で
    見ることが多くなりました。


    テガタチドリ
    群生とまではいきませんが、まとまって咲いていると淡いピン
    ク色の総状花序が美しく目立ちます。


    タカネバラ
    亜高山の針葉樹林帯やハイマツ帯、日当たりのよい岩礫地など
    でみられる高さ0.5~1.5mの落葉低木。
    日本産の野生バラの中ではもっとも標高の高い場所に生育しま
    す。
    初夏にマゼンタ色の小花を咲かせ、花後にはローズヒップがつ
    きます。


    ヤナギラン(蕾)
    蕾のヤナギラン、数多く確認できました。電気柵内ですが、今
    年は花が沢山咲きそうで楽しみです。
    電気柵内は昔ながらの美ヶ原の植生だと思うと、シカの食害が
    いかに凄まじいか・・・対策を考えさせられます。


    イワキンバイ
    イワキンバイは,山地の岩場に生えるキジムシロ属の多年草で
    す。この仲間は似たものが多く,識別には慣れを要します。
    根生葉は、菱状卵形で縁にはとがった荒い鋸歯があります。裏
    面は、粉白色で伏毛がはえています。花は黄色の5弁花です。


    ウツボグサ群
    ウツボグサは花穂の上から開花し、いちばん下に小花が咲くこ
    ろには、上のほうは枯れ始めて茶褐色になっています。本格的
    な夏には、枯れて黒っぽくなったまま、花穂をいつまでも残し
    ているのが特徴です。

    「なつかしき春の形見かうつぼ草夏の花かや紫にして」
    与謝野晶子

    令和4年6月29日(水曜日)

    牛の搬入
    まだ何回か牛を運び上げるそうです。
    牛も暑い下界より過ごしやすいでしょう。


    常念・槍


    北アルプス


    富士山
    本日は晴天で暑かったのですが、風が気持ちよくパトロールで歩
    き回りましたが汗はかきませんでした。
    360度のパノラマで遠方の山々がきれいに見ることができまし
    た。


    オガラバナ
    名は材が軟らかいことで「麻幹(おがら)」に似ていることから
    付けられました。
    「麻幹」とは、麻の皮を剥いだ茎のことで、盆の迎え火や送り火
    に焚くなどするものです。
    ミネカエデに似ていますが、花序が穂状であることが見分けるポ
    イントです。


    ナナカマド
    秋の紅葉もきれいですが、この時期に咲き誇る白い花もきれい
    です。
    ナナカマドの言い伝えでは、ヨーロッパの各地ではナナカマド
    の枝で十字架をつくり、魔よけとして家畜小屋の戸口にかけたり、
    特定の日に教会の墓地のナナカマドの枝でつくった十字架を身に
    つける風習があったといいます。
    花言葉の「私はあなたを見守る」は、この木でつくった十字架の
    言い伝えに由来するといわれています。


    キアゲハ
    北海道、本州、四国、九州など、ほぼ日本全国に分布しています。
    国外においてもユーラシア大陸や北米大陸など広い地域に分布し
    ています。
    アゲハとキアゲハの成虫はよく似ています。アゲハは前ばねのつ
    け根が縞模様になっていますが、キアゲハは黒くなっています。


    ヤマハコベ
    山地の木陰や林の縁などに生える多年草です。葉は柄がなく、
    茎も葉もともに星状毛を密生するのが特徴です。
    ヤマハコベの名は、山に生えるハコベの意味で名づけられたと
    いいます。
    ヤマハコベの花弁のない品種はアオハコベといいます。


    ウスユキソウ
    和名の由来は白色の苞葉が白く、薄雪が積もったように見えるこ
    とからです。
    高山型は小型のミネウスユキソウです。頭花の柄がないか、あっ
    てもごく短いことから見分けます。

    令和4年6月27日(月曜日)

    ゴミ回収
    思い出の丘近くの車道脇に使用済みのマスクがありました。
    感染症対策からもポイ捨ては止めましょう。


    レンゲツツジ群落
    一面にレンゲツツジが咲き誇っています。
    春に咲く他の高山植物もあり、美ヶ原を美しく彩っていきます。


    ハクサンフウロ
    花の特徴として、花の色は白に近いものから濃いピンクまであり
    ます。
    名前の由来は風露(ふうろ)とは、夏の朝に、朝霧が露(つゆ)
    になり、花について風に揺れる様子をたとえ、花の山として有名
    な白山(御前峰)に咲いていたことから。
    花言葉は「変わらぬ信頼」です。


    テガタチドリ
    6月20日未開花であったテガタチドリが咲きました。
    ノビネチドリと間違えやすいが、ノビネチドリは葉が大きくて円
    く、縁が縮れていること、唇弁に2本の濃色の縦筋があることで
    見分けられます。


    サラサドウダンツツジ
    先日と比べると鈴なりです。別名の「フウリンツツジ」の如く、
    風にそよぐときれいな音が聞こえてきそうです。


    ササバギンラン
    花言葉の「そっと見守ってください」のとおりで、可憐な花が
    ひっそりと咲きました。


    排泄物を埋める
    焼山バス停近くにありました。紙ごと土をかぶせて処理しました。
    携帯トイレの携行も考えてみて下さい。


    シャジクソウ
    乾いた山地の草原や、海岸の岩の上に生える多年草です。
    和名は放射状に出る小葉が車軸に似ていることから付きました。
    白い花のシロバナシャジクソウもありますが、私はまだ見たこと
    はありません。


    ウスユキソウ
    別名「エーデルワイス」といえばお分かりでしょうか?
    ドイツ語で「高貴な白」という意味があります。
    全体が白い綿毛に被われ、星章のように思える不思議な花の姿、
    上品さ、気高さが感じられます。


    ケムシ
    ケムシに群がる甲虫・・・まるでエイリアンのようです。

    令和4年6月20日(月曜日)

    レンゲツツジ
    焼山にてレンゲツツジが見頃です。


    ご案内
    百曲園地にて多勢の来客者にマナー指導やご案内ができました。


    ベニドウダンツツジ
    ベニドウダンツツジ(紅灯台躑躅)と書きます。
    ちなみに「ドウダン」は、「満天星」とも書くそうです。
    なぜこの字が当てられたのかは分かりませんが、とても素敵だと
    思います。
    花言葉は「節制」、「可愛い人」です。


    サラサドウダンツツジ
    サラサドウダンは、花に紅色の筋が入り、更紗模様に似ているこ
    とから名付けられたものです。
    開花時期である4月下旬から5月にかけて、釣鐘状の白い花を下向
    きに咲かせます。その花姿から、フウリンツツジと呼ばれること
    もあります。
    花言葉は「明るい未来」、「喜びあふれる」です。


    コケモモ
    枝先に紅色を帯びた鐘状の花を数個下向きにつけ、 花の先は4
    つに裂けています。
    実は直径1センチくらいの球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い
    実)で、秋になると赤く熟します。酸味があって、生食するほか、
    果実酒やジャムなどにします。
    和名の由来は、地面を這う様子を「苔」にたとえたもので、「モ
    モ」は方言で「木の実」を意味します。


    ササバギンラン(未開)
    白く小さな花は大きく開くことはほとんどなく、そのせいか控え
    めで清楚な印象を受けるランです。
    ギンランより背が高く、葉も大型なので目立ちます。
    和名は葉が細長くササの葉に似ていることが由来です。
    花言葉は、 「そっと見守ってください」です。


    マムシグサ
    特徴は、食虫植物のサラセニアを思い起こさせる独特な花の形に
    あります。マムシグサは食虫植物ではないので、この花で虫を捕
    らえ栄養を吸収することは無いです。
    茎につく斑点を蝮(マムシ)の銭形模様に見立てたのが和名の由
    来です。


    アオチドリ
    アオチドリは地生の多年草で、別名ネムロチドリといいます。
    和名のアオチドリは、「青千鳥」の意味で、花色が緑色である
    ため名付けられました。
    (花の色は淡緑色から紫褐色しています。)
    また、別名のネムロチドリは、「根室千鳥」の意味で、北海道
    根室に産するため、言われました。


    カワラナデシコ
    別名をヤマトナデシコ(大和撫子)ともいいます。また、単に
    ナデシコ(撫子)とも呼ばれます。古名を「常夏(トコナツ)」
    と言います。
    名の由来は、「撫(な)でるようにかわいい花」ということで付
    けられました。
    『源氏物語』では「常夏」を妻や愛人「撫子」を幼児の象徴として、
    使い分けして表現しています。
    また、秋の七草の1つでもあり、『万葉集』では山上憶良が詠んで
    います。


    チョウジコメツツジ
    亜高山帯から高山帯の岩礫地に生育する落葉小低木です。枝先に
    赤みを帯びた白色の花を1から3個付けます。
    葉は米粒のように小さく、花も小さく花冠が開かないのが特徴で
    す。
    名は、花筒が細長いことから丁子(チョウジ)にたとえたもので
    す。
    (丁子の蕾を乾燥した物を丁香といって香料のクローブのことを
    いいます。)


    テガタチドリ(未開)
    亜高山~高山帯の湿った草地に生える多年草です。ランの仲間で
    は比較的個体数が多くよく見かけるもの。
    多肉質の根が掌状になり、花が千鳥に似ていることからこの名前
    が付きました。

    令和4年6月15日(水曜日)

    タチツボスミレ
    タチツボスミレは、ほぼ日本全土の平地から低山に分布し、
    日当たりのよい道端や草原、森林、やぶなどに普通に見られ
    る多年草です。
    スミレの名前の由来は、大工さんの使っていた墨入れ(墨を
    入れていた壺)に花の形が
    似ているところから「スミイレ」と呼ばれていたのが「スミレ」
    に変わったといわれています。
    花言葉は花が可憐に咲く様子から「つつましい幸福」「小さな幸
    せ」です。


    アヤメ
    名の由来は、「花びらに網目の模様があったことから、文目
    (あやめ)と呼ばれるようになったといわれています。
    よく似た「ショウブ」と「アヤメ」、漢字で書けばどちらも
    「菖蒲」になります。
    決定的な違いは、「ショウブ」がサトイモ科であるのに対し
    「アヤメ」はアヤメ科です。


    イケマ
    利尿、強壮、強心薬として使われました。根は有毒で、吐き気
    やけいれんを起こすので、素人療法は危険です。
    また、アサギマダラ(蝶)の幼虫の食草で、イケマを食べて毒
    を体内に貯えるので、鳥に襲われないという説があります


    シカのフン
    思い出の丘、展望広場にてシカのフン。
    栄養たっぷりの草を食べているのでフンの大きさも見事です。

    令和4年6月12日(日曜日)

    レンゲツツジ
    「レンゲツツジが草原に群生する理由」という記事が山渓オン
    ラインに掲載されていました。
    高原にもともと生えていたレンゲツツジの葉と花、根には有毒
    成分が含まれています。
    牛は有毒のレンゲツツジを残し、ほかの植物を延々と食べ続け
    ます。すると、牧場ではレンゲツツジだけが増え、ほかの木な
    どの植物は減っていきます。
    やがて牧場にはレンゲツツジばかりの大群落ができあがります。
    我々の目を楽しませてくれるレンゲツツジの花畑は、牛によっ
    て作られた庭園のようなものだったのです。


    天狗露路遊歩道倒木


    ゴミ拾い(王ヶ頭)


    マスクゴミ
    武石峰から思い出の丘車道間に落ちていました。
    コロナを含む感染症予防対策上、最低限のマナーとして落とし
    てしまったマスクは放置せず持ち帰りましょう。


    ズミ(コナシ)
    名の由来は、染料となることから染み、または、実が酸っぱい
    ことから酢実といいます。
    リンゴの台木として利用され、材は家具や細工物に用いられま
    す。樹皮や枝葉は染料として使われます。


    ハルリンドウ
    3月16日の誕生花です。花言葉は「高貴」です。
    名の由来は、秋に咲くリンドウに対して春に咲くことから付き
    ました。
    日当たりの良い湿った原野に咲きます。

    令和4年6月6日(月曜日)

    塩クレ場WC
    使用可能です。思い出の丘WCも使用できます。
    自然保護センター売店は今期は準備中です。
    あいにくの雨降りで散策される方々は1人も合いませんでした。

    美ヶ原放牧場


    王ヶ頭巡回


    キバナノコマノツメ
    和名に「スミレ」が付かないスミレ種です。
    名の由来は、黄色の花で葉の形状が馬の蹄に似ているからです。
    本州では1700m以上の高山帯に多く、湿り気のある岩場の隙間
    や、草地に生育しています。
    一過性でアルビノ(白子)がまれに見られます。