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中部森林管理局

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    上高地GSSの活動報告【令和4年】

     

     

    令和4年

    10月

    9月

    8月

    7月

    6月

     

    令和4年10月12日(水曜日)

    本日で今年度のGSS活動は終了となります。

    バスターミナル
    秋の行楽シーズンとなり、県内外からのツアーバスが停車しています。


    美しくする会作業風景
    本日の作業は落ち葉掃きです。(ターミナル~帝国ホテル)
    木道及び中の瀬は水路の落ち葉掃きを実施しました。


    秋色の吊り尾根
    河童橋より、前穂~奧穂の吊り尾根。
    明神周辺の山々の草付きが色付き、緑のハイマツとのコントラス
    がはっきりしてきました。




    芸術の秋
    東京から来上した方が色エンピツでの色彩で吊り尾根を写生して
    いました。
    (許可を得て写真を撮らせて頂きました。)
    秋の楽しみの1つでもあります。


    美化作業
    美しくする会集合場所に行く途中、散乱したキャンプゴミを回収
    しました。
    玉子のパック、空き飲料等、増水時に流れてきた物と思われます。
    秋になると、このように草やササの中からゴミが顔を出します。




    カツラの黄葉
    今年は全般的に上高地内の紅葉はゆっくりです。
    カラマツも少し色付きましたが落葉には至っていません。
    この日当たりの良い場所のカツラの木は、周辺に甘い香りも漂わ
    せています。

    令和4年10月10日(月曜日)

    四号橋架け替え工事の為、仮設道路準備伐採開始(本日は休工中)。
    上山、下山者共に多し。
    特に下山者の中には、小学校低学年のお子さん連れの家族の方多し。
    紅葉シーズンに突入し、高齢の方の上山者にも幾組か出会いました。
    涸沢は、登り易い場所ではありますが、体力等と相談しながら出かけ
    て頂きたいと感じました。

    水切り作業
    徳沢~横尾までの間には大きな水溜まりや足元の悪路も続き、本日巡
    視と共に水切りも実施しました。




    バナナとサルの糞
    どなたかバナナを落としたのかもしれません。


    美化活動
    今日もペットボトル、帽子、タオルなどを回収しました。


    下山グループ
    色とりどりの雨具が華やかでした。


    カツラ黄葉
    カツラは雌雄異株の落葉樹です。樹高20m以上にもなる高木ですが、
    見上げれば広円錐形から卵形の整った自然樹形が美しく、個々の葉
    は愛らしいハート形をしています。
    秋に黄葉して落葉した葉はよい香りを放ちます。樹形の美しさから
    庭木や街路樹にされるほか、材から家具、碁盤、将棋盤が作られます。




    ヤマビル
    ヤマビルに噛まれたら?
      1.吸血しているヒルはすぐに除去する。
      2.傷口から血を押し出すようにして、血と一緒にヒルジンなど
            の成分を流し出すと治癒が早い。
      3.抗ヒスタミン剤(虫さされ用軟膏など)を塗布し、バンソウ
            コウなどで傷口をふさぐ。

    「刺して血を吸う」蚊やマダニなどとは吸血の仕組みが異なるため、
    感染症の心配も基本的にはありません。
    ただし、吸血時に麻酔効果、血液を固まらせない効果がある「ヒル
    ジン」という物質を出すため、皮膚感覚が鈍くなり、気づかないう
    ちに血だらけ…
    ということもあるのでご注意を。


    落枝片付け
    風雨の後の落枝を片付けました。


    バスターミナルの賑わい
    上高地の紅葉シーズンの一コマです。

    令和4年10月7日(金曜日)

    悪天候ですが明神まで、また涸沢や横尾まで行くお客様に大勢合
    会いました。
    財団の方から昨日、山岳に初雪があったと伺いました。

    治山道工事風景
    ゼンロク沢付近にて、重機、大型ダンプなど。
    大がかりな作業をしていました。
    治山道の古い橋の改修工事のようでした。


    ペットボトル投棄
    右岸歩道にて、ペットボトル6本回収しました。
    木道の下や笹の中に投げ入れられていました。


    トチバニンジン
    葉がトチノキの葉に似、根がウコギ科の朝鮮人参などに似るという
    ことからこの名前が付きました。ソウシシヨウニンジンとそっくり
    ですが、トチバニンジンの実は赤くなっても、ソウシシヨウニンジ
    ンのように先端が黒くなりません。
    昔から薬用植物として採取され続けて資源が渇望して現在では、採
    取はとても難しい薬草となります。
    根を掘りあげると、竹の節のような根が出てきます。そのために「竹
    節(チクセツ)ニンジン」ともよばれています。根の節は一年で一節
    づつしか伸びないということで、大きい根を見つけるのはさらに困難
    です。
    根を乾燥して煎じて用います。体を冷やす作用があり、熱さまし、健胃、
    去痰薬としてもちいます。そのほか育毛剤などにも使われたようです。


    雨にけむる明神
    朝から雨の1日いでした。昨夜来、北アルプスは雪との事。
    涸沢から下山の方が寒かったとおっしゃってました。


    美化風景(明神橋にて)

    令和4年10月4日(火曜日)

    横尾の賑わい
    横尾山荘とそれまでの歩道は、登り下りの登山者であふれていま
    した。


    ゴミ回収(マスク)


    ヤマナメクジ
    日本原産のナメクジの1種。10cmを越える大型種です。
    山間部、森林内に生息します。普段は倒木の下などに潜んでおり、
    夜間や雨の日は昼間も出てきて活動します。
    キノコを好んで食べます。冬には大木のうろの奥深くに潜って越冬
    します。


    槍ヶ岳は見えず


    槍見台美化
    あまりゴミは落ちていませんでした。
    槍見台までの登山道は整備されており歩きやすいです。
    (急登で梯子もありますが)


    フジアザミ
    富士山周辺に多いことからフジアザミといいます。
    日本のアザミ類の中では花が最も大きいです。
    実は、この大きな花は小花の集合体です。
    筒状の小花がたくさん集まり、直径5cm~10cmほどの大きな頭花
    を形成しています。 頭花が重たいため、首を垂れるようにして咲く
    姿が特徴的です。根はゴボウ状で、食用になります。
    アザミ全体の花言葉は「独立」「触れないで」「復讐」などが挙げ
    られますが、フジアザミのみの花言葉は「おしゃべり」です。 


    ニホンカナヘビ
    尻尾の長さでトカゲとカナヘビを区別することができます。
    一般的にニホントカゲの方が尻尾は短く、二ホンカナヘビの方が長
    い尻尾をもちます。
    尻尾の長さが体の2倍以上あるニホンカナヘビもいます。
    ニホントカゲは尻尾は体と同長かそれよりも少し長いくらいです。


    排泄物処理
    横尾~徳沢治山道にて。
    土をかぶせて処理しました。


    キアゲハ幼虫
    美ヶ原でもそうでしたが、上高地でも幼虫がいました。
    通常は約1ヶ月の間に卵から幼虫、さなぎから成虫へと変化したのち、
    約2週間過ごしその一生を終えます。秋に生まれたアゲハは、蛹で越冬
    します。 


    徳沢の賑わい

    令和4年9月30日(金曜日)

    岳沢方面の巡視と美化活動を行いました。
    天気も良く、平日ではありましたが登山者は多かったです。

    天然クーラー風穴
    かすかな冷気がやさしく、癒されます。
    風穴とは、山腹・渓間などにあって、夏季に冷たい風を吹き出す
    洞穴のこと。
    溶岩トンネルの大きなもので、洞内の温度差による対流によって
    風を生じます。


    快晴と稜線
    お天気に恵まれて登山者も楽しそうでした。


    乗鞍
    岳沢歩道より、良く見えました。


    昔の看板


    ダケカンバ
    まだ黄葉が始まったばかりです。


    登山者
    テント泊の方の後方を・・・応援したくなります。


    ゴミ拾い
    あまりゴミは落ちていませんでした。


    紅葉 
    気温が低くなると光合成などの反応速度が遅くなり、また昼の時間
    が短く、太陽の光も弱まるので、生産できる養分が減ります。
    使えるエネルギー量も減るために樹木は冬の前に、消費エネルギー
    の少ない状態…いわば省エネモードとするために、葉のはたらきを
    徐々に止めていくのです。この変化を「葉の老化」と呼ぶ場合もあ
    ります。

    まず、葉の活動を低下させて消費エネルギーを節約するため葉の根
    もとに「離層」という水や養分の行き来を減らすバリアのようなも
    のをつくります。

    さらに葉のクロロフィルを分解して養分に変え、幹に送って活動の
    エネルギーとして利用します。クロロフィルが減るため緑色がしだ
    いに弱くなるのです(薄まる)。

    紅葉はクロロフィルが分解される一方で、アントシアニンが作られ
    ることでアントシアニンの量が多くなることから赤く見えるものを
    いいます。


    土砂崩落注意
    注意喚起の看板です。頭上を確認の上、自己責任で通行願います。


    天狗の頭とナナカマド


    黄葉
    黄葉の場合は葉のクロロフィルが分解され、幹に送られます。
    カロテノイドの色が目立って黄色に見えるものをいいます。
    万葉集には、黄色の葉、「黄葉」と書いて「もみち」または
    「紅葉」と読ませる長歌と短歌が82首あると言われています。
     それ以外にも、「紅葉」の言葉は用いなくても、葉の色づき等
    をあげて、紅葉を読んだものもあります。

    「秋山に 落つる黄葉ば しましくは な散り乱れそ
     妹があたり見む」 柿本人麻呂
    口語訳:秋山に落ち散る黄葉よ、しばらくの間は散り乱れるな。
    妻の家のあたりを見よう

    石見の家から妻に別れて、都へと上がる時に、名残を惜しんで妻の
    家を振り返る作者が、紅葉を擬人化して「散り乱れてくれるな」と
    呼びかけるという内容です。

    「妹があたり」というところに、妻との距離が離れてもなお心が惹
    かれてやまない様子がうかがえます。

    令和4年9月28日(水曜日)

    焼岳登山口
    本日は「上高地を美しくする会」の清掃登山です。
    小雨模様で集合がまばらでした。


    作業風景(落枝)
    登山道上には、倒木(処理済)も数本ありました。


    作業風景(排泄物)
    周囲の落ち葉で埋めました。


    サルの食事痕
    集団でチョウセンゴヨウの実を食した後です。
    人間の食べるトウモロコシと同じで、若い実はうまく剥ぎ取れず・・・
    その他はきっちりと食べた実もあります。


    回収ゴミ(靴のソール)
    こんな上でソールが剥げてしまい、その後どうしたのでしょうか? 


    ツルリンドウの実
    またこれから赤くなる個体もあります。
    登山道で出会うとほっとします。
    名前のとおりつる性で、他のリンドウ類と異なり暗い林の中に育ち
    ます。

    また、他のリンドウは乾いた殻の中に小さな種を付けますが、ツル
    リンドウだけは、赤い実を付けます。

    味は、ほんのり甘くて、リンゴやナシを柔らかくしたような食感で
    (味は薄い)、種が多いです。
    食べられますが、普通は食べないでしょうね・・・


    木のくぼみのペットボトル
    根上がりした木のくぼみに捨てられていました。
    ポイ捨ても見つかるのが嫌だという気持ちから、見つけづらい所
    に放置するのは確信犯で感心しませんね。


    根上り針葉樹
    大きな岩石が卓在するこのエリアには、それを上回る根上がり巨木
    があります。


    ミズキの実
    実が熟して黒くなるので、その下の茎の赤さが目立ち、モモイロ
    サンゴの様です。
    熟した実は野鳥たちの季節移動を支える重要な食糧になっています。
    ツキノワグマも大好物で、しばしばクマ棚をつくります。


    林床のペットボトル
    捨てられるペットボトルは谷側にあります。2ℓ、500cc、2本あり
    ました。


    アズマヒキガエル
    日本固有のヒキガエルで、西日本に棲むニホンヒキガエルとは亜種
    関係にあります。
    背中には円形の突起状の隆起(イボ)が多数見られ、特に鼓膜の上
    には耳腺と呼ばれるやや大きい縦長のイボを持ち、このイボから毒
    液を分泌します。
    活動するのは、おもに夜間ですが、雨の日には昼間でも姿を現すこ
    とがあります。
    人家周辺や山地など広い範囲に生息。繁殖期以外は水に入る必要が
    ほとんどないので、水辺から遠く離れたところでも見かけることが
    あります。


    回収ゴミ
    本日の収穫は、折れたストック、ペットボトル大小4本、ソール、
    菓子袋、ティッシュ他

    令和4年9月25日(日曜日)

    晴天に恵まれ多勢の入込客がありました。
    午前の左岸道は親子、グループ、ツアー登山のお客様の往き帰で
    にぎわっていました。

    にぎわう左岸道


    キノコ集まれ!
    倒木からキノコが沢山顔を出しました。


    サンヨウブシの花と実
    トリカブトの仲間で、温帯林の林内や林縁の沢沿いなど湿った場所
    で見られることが多い、高さ0.6~2mになる疑似一年草です。
    トリカブト属の殆どは猛毒ですが、サンヨウブシは数少ない無毒と
    されています。


    前穂稜線
    スッキリと青空に映えます。まだ初雪はありません。


    フユノハナワラビ
    食用とするゼンマイやワラビ、正月のお飾りに使うウラジロなど
    と同じシダの仲間ですが、「ワラビ」と名前に付いていても、ワ
    ラビ(コバノイシカグマ科)の仲間ではなく、ハナヤスリ科ハナ
    ワラビ属の多年生草本です。

    本種は光合成を行うための栄養葉という葉と、胞子を付けて散布
    するための胞子葉という2種類の葉をそれぞれ1枚ずつ付けます。

    胞子葉の姿があたかも花が穂状に咲いたように見え、出現するの
    が冬頃であるので、「冬の花蕨」と呼ばれます。冬に出現するこ
    とから、「寒蕨(かんわらび)」の別名もあります。


    徳沢テント場
    天気の良い庭に色とりどりのテントが並んでいます。
    3才、5才の兄弟キャンパーもいましたよ。料理をするための身支
    度も調え可愛いコックさんでした。


    クサボタン綿毛
    中心の実の部分の紅がとても映えていました。


    サワダツの実
    名の由来は、沢に立つ木ということだと思われるが不明です。
    立つというよりむしろ横に垂れることが多いです。
    枝が緑色なのでアオジクマユミの別名があります。
    果実は直径1cmの球形の蒴果で5つに浅くくびれます。
    9~10月に紫紅色に熟し、5裂して橙赤色の仮種皮に包まれた種子
    をぶら下げます。種子は直径3~5mmです。


    ニワトコの虫
    このようなイモ虫君を最近よく見かけます。


    常念頂上
    天候も良く、岩の1つ1つまでしっかり見えます。


    マムシグサの実
    手のひらよりも大きいです。
    株によってはもう、ヘナヘナと折れ始めています。


    ヤマドリ
    ウウェストン園地上流に若いヤマドリの雄がいました。
    まだ若いので尾羽の模様が出来ていません。

    ヤマドリは雌雄が峰を隔てて寝るという伝承があり、古典文学
    では「ひとり寝」の例えとして用いられています。
    また雄のヤマドリは尾羽が長い事から、「山鳥の尾」は古くは
    長いものを表す語として用いられており、百人一首には柿本人
    麻呂の作として「あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし
    夜をひとりかも寝む」が取られています。
    この歌では「山鳥の尾のしだり尾の」までが「ながながし」を
    導く序詞です。

    令和4年9月19日(月曜日)

    ゴゼンタチバナの実
    葉が6枚の株にだけ花をつけ、葉が4枚のゴゼンタチバナは花を
    つけません。
    当然葉が6枚の株にだけ実をつけます。

    ゴゼンタチバナ(御前橘)は、石川県白山の最高峰「御前峰(2702m)」
    で始めて発見され、赤い実がカラタチバナを思わせることに由来して
    います。

     「移り気」「古風」という花言葉がついています。


    ガマズミの実
    核果で、9~10月に赤く熟し、霜が降りる頃になると、白い粉を
    ふいて甘くなり、食べられます。 クエン酸が豊富で酸味が強く、
    レモン果汁に似ています。
    食べごろに熟すと、甘味も増して味のバランスが良くなります。

    赤ワインと同じくらいのポリフェノールを含んでいます。 ポリ
    フェノールには、活性酸素の働きを抑え、血液をさらさらにする
    効果があることから、高血圧や動脈硬化の予防に効果があります。
    また、ビタミンCの含有量がレモンの2倍もあり、美肌効果や疲労
    回復などの作用も期待できます。


    虫コブ(ヒメノガリヤスに寄生したもの)


    マスタケ
    マスタケはまだ成熟していない赤みを帯びたもののみを食べる
    キノコで、生で食べると吐き気をもよおすなどの症状が見られ
    る為、揚げるなどして、内部までよく火を通す必要があります。

    味にクセはなく、しっかりした肉質で鶏肉のような食感があり、
    薄切りにしてフライ、天ぷらなど揚げ物に向きます。 その他、
    マリネ、オリーブオイル炒め、バター炒め、煮物、味噌漬けなど。
    マスタケは、いったん塩漬けにして数ヶ月間保存した後、塩出し
    してから料理に利用すれば、出汁の味がしみ込み美味しい「きの
    こ」に変身します。


    白いイモ虫
    アルビノ(白子)なのか?何の幼虫でしょう?


    クサボタン
    クサボタンは日本の固有種で、江戸時代にシーボルトが世界に紹介
    しています。
    クサボタンの実は、センニンソウ属の一般的な実と同じで長い毛で
    覆われています。
    花の時期は花弁がクルッとカールしていましたが、実の時期も長い
    毛がカールしていて可愛い姿です。

    令和4年9月14日(水曜日)

    飛行機雲
    一見すると噴火のようでした。
    アルプス越しの飛行機体は、よく目にしますが、その日の天候
    や水蒸気の具合で出来る飛行機雲も様々です。


    美しくする会作業風景
    梓川右岸河川敷にてひこばえ刈り作業。
    汗だくになりました。


    アケボノソウ
    アケボノソウは、リンドウ科センブリ属に分類される2年草の1種。
    和名は花冠の斑点を夜明けの星空に見立てたことに由来します。
    全体的に緑が目立ち、他の花期が盛りを過ぎた頃咲き始めます。


    サクラ(紅葉)
    樹種の中でもサクラ系は早く色づいていきます。秋の足音のようです。

    令和4年9月11日(日曜日)

    ウェストン園地にて外国の方から3時間程度の周回コースを訪
    ねられたので、明神方向を提案しました。

    パノラマコース涸沢からの下山者10組以上いました。奥又白谷
    からのパノラマコース導入道は、草刈りが施されていて歩きや
    すくなっていました。

    パノラマ分岐点にはゴミがありました。奥又白池方面への進入口
    は谷側にガケ崩れがあり、道が少し狭くなっていました。

    ゴゼンタチバナの実
    赤く熟した実は食べられなくはないが、味は良くないそうです。
    熟した実をホワイトリカーに漬けて、薬用酒とするそうですが、
    効能は不明です。
    カナダやアメリカではゴゼンタチバナの赤い実を食用(ジャムな
    ど)にするそうです。


    ツバメオモトの実
    ツバメオモトの実は瑠璃色でとても特徴的です。自然界にこの色
    の実は少なさそうです。
    食べると甘みがありますが、あまり美味しくありません。美味し
    くなさそうな色から予想できる味です。人間ではなく、動物はけ
    っこう食べているようです。


    オオカメノキ(ムシカリ)
    実は赤から黒に変っていきます。熟して実の落ちたあとの花柄の赤
    が血管のように見えます。食べることができますが、味はなく舌が
    真っ赤になるだけです。

    実は漬物の色付けに使われてきました。ピンクの漬物の出来上がり
    です。

    また、果実酒に色を付けるために他の果実と一緒に瓶に入れること
    もあります。
    葉は赤紫色から紅色になり、美しく紅葉します。
    初めのうちは1枚の葉の中でも、葉脈ごとに色づきが違いモザイク
    模様を展開したりするので美しいです。
    また、太陽の当たり具合によって、緑の葉、黄色い葉、赤い葉など
    様々です。


    ツリバナ
    ツリバナは花が終わり、9月頃になると赤い実を実らせます。
    大きさは1cmほどです。
    熟してくると5つに割れ、中の種子が剥き出しの状態になります。
    種子も含めてその赤色は非常に濃く、まるで燃えるような色をし
    ています。
    しかし見た目の美しさに反して、ツリバナの実にはアルカロイド
    と呼ばれる毒が含まれています。
    僅かな量でも口にしてしまうと嘔吐や下痢を引き起こし、量が多
    いと筋肉麻痺や心臓発作に繋がる危険な毒なので注意しましょう。


    ルリビタキ
    全長14.5cm。オスは青いからだ、メスは尾だけわずかに青色です。
    オスが立派に青くなるまでは約3年かかります。
    日本では北海道と本州・四国の高地に繁殖し、冬は主として関東地
    方よりも南の地方の山地か、低い山地の林に移ります。
    繁殖期には木の中や時に枝先で高く澄んだ丸みのある声で、「キョ
    ロ キョロ キョロリ」とさえずったりします。
    冬も1羽ずつで生活しています。明るい林よりも暗い林を好みます。


    ミズキ
    花の後にはグリーンピースのような果実がなり、7月下旬ころか
    ら赤紫に色づき始め、9月頃には黒くなります。
    カラス、ムクドリ、ヒヨドリ、キビタキ、エゾビタキ、ジョウビ
    タキ、ツグミなどの鳥、ツキノワグマなどの野性動物が好んで食
    べます。
    そのまま食べると、ドライフルーツのような甘さがあります。
    酵母を起こしてパンなど作ってみるのもよいかもしれません。


    オヤマボクチ
    オヤマボクチとは、山菜のヤマゴボウの一種で、「ゴンボッパ」
    「ヤマゴンボ」「ウラジロ」と呼ぶ地域もあるそうです。その
    語源は、葉の裏に生える繊維を、火おこしの時に火口(ぼくち)
    として使っていたからです。
    オヤマボクチは蕎麦のつなぎとして使われます。乾燥した葉を
    専用機械で粉砕し、粉砕した中から繊維の部分を抜き取った物
    をつなぎとしています。


    ミゾソバ
    ミゾソバは日本全国の小川や沼沢地、湖岸などに生育する一年生
    草本です。
    やや富栄養な水質の場所に生育し、水田地帯の用水路などに群生
    していることが多いです。
    春の若芽と若葉、7~10月のつぼみや若い花が食用になります。
    (若芽、若葉は、天ぷら、おひたし、ごま和え、油炒め、つくだ
    煮など。
    花、つぼみは、酢味噌和え、辛子和え、したごしらえをしてサラ
    ダなどに。)
    アクが強いので、しっかりしたごしらえが必要です。
    (若芽と若葉は、塩を入れた熱湯で10分ほど茹で、水に15分さら
    します。花やつぼみは、酢を入れた熱湯で軽く茹でます。)
    また、花やつぼみにはシュウ酸(有機酸の一種)が含まれています。
    多食しないようにしましょう。


    ヒメホコリタケ
    ヒメホコリタケは、ホコリタケ科のキノコです。梅雨時~秋に
    かけて草地や林の周辺に自生の見られるキノコです。形状は、
    径1~2cm程度の球状から扁球形です。
    始めは白色でやがて黄褐色になります。
    外皮は粉状あるいは刺状物の集合で覆われていますが、やがて
    剥がれ落ちます。
    成熟するとキノコの内部が粉(胞子)だらけとなり真ん中から
    それを拭き出すようになりますが、幼菌の間はハンペン状にな
    っています。


    キイチゴ
    日本では古代から室町時代ごろまでは栽培されていたが、その
    系統は途絶えています。
    現在の日本では欧米のラズベリーやブラックベリーが小規模に
    栽培されているのみです。
    キイチゴ類の果実は生食できるが日持ちしないため、冷凍品と
    して流通するか、ジャムやジュース、リキュールなどの原料と
    して利用される事が多いです。


    ソウメンタケの仲間
    ソウメンタケの仲間は、キノコ図鑑の中でも一種独特で存在感が
    あります。
    ひょろりとして立ち上がりる形状。赤、白、黄、紫・・・色とり
    どりで華やかです。
    夏から秋、林内地上生。3~10センチ程度、中空。単生あるいは
    束生。先端は尖らず鈍頭、まれに分岐します。
    老熟すると先端は色濃くなるものが多いです。根元はすぼまって
    いるとの記載が多いです。


    ハナビラタケ
    標高1000メートルを超える高山に生育し、直射日光のあた
    らない、湿度と風に恵まれる環境を好みます。
    梅雨の後など水分の高い環境で急成長する特殊なキノコで、こ
    れは他のキノコが嫌うカラマツなど針葉樹に寄生することに関
    係しているようです。
    針葉樹にはヤニなどリグニンと呼ばれる毒性ポリフェノールが
    多く含まれるため、菌類はそれら毒素が分解できないため、基
    本的には生育できないのですが、ハナビラタケは、そのような
    強い毒素を分解し、生育しています。
    酸素を非常に多く消費し、3か月以上という長期間にわたり生
    育します。

    令和4年9月5日(月曜日)

    今日は樹木のコブを多く撮影しました。色々な形のコブをお楽しみ下さい。

    ガイド
    「山のひだや」はどこですか?
    「すぐそこになります!」










    コブのようなキノコ


    明神岳
    今日は雨上がりでくっきりそびえて、お客さんも山の名前を聞
    いてきました。

    明神岳は長野県松本市の穂高連峰にある標高2931mの山。
       大正時代以前のカミコウチの中心地(神河内=現在名上高地
    明神)の真上にそびえ、古代からの信仰の山「穂高岳」の尊称。
    穂高見命のご神体。前穂高岳とは、別の山体で南方に伸びる広
    い領域、稜線中に多数の岩峰が有る。多くの登攀ルートを持つ。

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


    大天井岳
    大天井岳(おてんしょうだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)にあ
    る標高2,922 mの山。
    長野県の大町市・安曇野市・松本市にまたがる常念山脈の最高峰。
    麓の安曇野から眺めるとピラミッド形状の常念岳や安曇富士とも
    よばれる有明山と比べると、奥まった位置にあるため目立たない
    存在となっている。

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


    六百山
    六百山は上高地の南にあり、常念山脈に属する。霞沢岳の前山
    のような存在の山。
    標高2,470mで山体すべてが長野県松本市に所在する。登山道
    はない。 標高2,450mの三角点は最高点になく、少し北側にあ
    る。
    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


    コブだらけ


    サル
    天気が良くなりくつろいでいます。




    梓川
    今日は汗ばむ陽気でした。
    上高地温泉ホテル近くの河原にて涼をとっています。

    令和4年8月31日(水曜日)

    前衛的美術作品
    緑の葉に黄色点が施されたムカゴイラクサ


    前衛的美術作品
    緑の葉に赤茶色点が施されたイタドリ
    見方によっては芸術的です。


    危険木調査


    アケボノシュスラン
    アケボノシュスラン(曙繻子蘭)の和名の由来は、葉の色と感じ
    を織物の繻子にたとえた同属のシュスランに似、花の色を明け方
    の空の色、曙に見立てたものです。
    山地のやや薄暗い林内に生える常緑の多年草で、茎は地をはい、
    上部は立ち上がって花時で高さ5~10cmになります。
    茎頂に淡紅紫色を帯びた白色の花を3~7個横向きにやや偏ってつ
    け、苞の縁と子房にやや硬い突起状の毛があります。
    花言葉は「日々平安」です。
    と、いうことで平安時代の有名な随筆「枕草子」の冒頭を思い出
    します。
    「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかり
    て、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。」


    小さな小槍
    明神第五峰の中腹。見る角度やガスのかかり具合で姿を見せます。


    カンボク(実)
    雨にぬれてピカピカです。
    果実は直径6~9mmの球形の液果状の核果で9~10月に赤く熟
    します。
    核は長さ6~7mmのほぼ円形で扁平、基部は僅かにへこみます。
    カンボクの果実はひどく苦いので小鳥も食べないといいます。
    葉が落ちた後も赤い実をつけたまま残ります。


    エゾムシクイ
    明神橋周辺にて。
    繁殖期は「ピーツーチー」と、よく通る声が聞こえていました。
    現在はほとんど鳴きません。

    アジア極東部の、日本海対岸の沿海州周辺と日本で繁殖する夏鳥
    です。
    冬には東南アジアへ渡って越冬しています。日本では本州と北海
    道、それに少数が四国で繁殖しています。




    ゴミ回収
    菓子パンの袋、風などで飛ばした物と思われます。


    ソウショウニンジン(実)
    トチバニンジンとそっくりですが、ソウシシヨウニンジンの実は
    先端が黒くなります。
    この2種は、どちらも葉がトチに似て、黄緑色の小花を多数付け
    るので、花の時期には区別が付きません。チョウセンニンジンの
    仲間なので、太く白色の根茎を持つのも同じです。


    河童橋
    お客様で賑わっています。

    令和4年8月28日(日曜日)

    午前中は小雨模様でしたが天気の好転とともに人出が増え、
    河童橋~明神、田代橋周辺でも多くの散策者が見られました。

    ガイド
    80代のグループとガイドで会話しましたが、皆はつらつとし
    ていて楽しまれている様子でした。


    危険木表示
    黄色テープを巻いて危険であることを表示しました。


    シラネセンキュウ
    シラネセンキュウは,湿り気のある林の縁などに生える多年草
    です。
    秋の低山地で湿り気のあるところに生えているのはシラネセン
    キュウのことが多いです。平らで広い皿状になる花序が特徴の
    ひとつです。
    花言葉は「永遠にあなたのもの」です。


    熊足跡
    熊が徘徊した後の足跡と思われます。


    サラシナショウマ群生
    白いブラシのような形が特徴の花です。
    漢字で「晒菜升麻/更科升麻(サラシナショウマ)」と表記しま
    す。
    若菜を茹で、水でさらして食べたということが名前の由来です。
    根の部分には解毒、解熱、抗炎症作用などがあり、“升麻(しょ
    うま)”と呼ばれる生薬として、漢方薬に利用されます。
    花言葉は「愛嬌」、「無邪気」、「雰囲気のよい人」です。


    河川の美化活動


    マムシグサ(実)
    マムシグサは赤い実をつけます。実は最初は緑色ですが熟すと日
    当たりのよい部分から徐々に赤くなり、見た目は小さなトウモロ
    コシのような雰囲気を持ちます。
    マムシグサの1粒1粒の実の大きさはトウモロコシより大きいです。
    赤いためおいしそうに見えるかもしれませんが、食べることはで
    きません。
    マムシグサは果実だけでなく全体にシュウ酸カルシウムの針状結
    晶、サポニン、コイニンという成分が含まれていてこれらの成分
    は有毒です。誤って食べてしまうと口の中で激痛がでるため、飲
    み込むことすらできないでしょう。

    令和4年8月22日(月曜日)

    危険木調査
    歩道に倒れ込みそうな危険木(枯死木)の調査をしました。
    お客様がいない降雪前のクローズ期間に伐倒処理予定です。




    危険木


    ノコンギク
    ノコンギクは、野菊の1つでヨメナに非常に似ています。
    ただし種内の変異は大きく、同種とされるものにはかなり見か
    けの異なるものがあります。
    園芸品種には濃い紺色の花が咲くものが多いですが、野生種に
    は白花もあります。
    若い葉や花芽をおひたしや白和えなどで食べることができます
    が、ヨメナと違い葉に小さな毛が生えているため、少しザラつ
    くような食感があります。風味は春菊に近いので、独特の苦味
    とクセが好きな方は試してみるとよいでしょう。


    サラシナショウマ
    葉には悪臭があり、名前の「サラシナ」は若菜を茹で水にさら
    して山菜として食したことに由来します。根茎は升麻(ショウマ)
    という日本薬局方に収録された生薬で、解熱、解毒、抗炎症作用
    があります。

    令和4年8月17日(水曜日)

    一日雨降りですが、明神までの散策者、また雨具での上山者も
    多く見られました。
    ただし、一日雨が降り続くと気温の低下もあるので、簡易な雨
    具では心配です。
    街中とは明らかに違うので、万全な対策をとって下さい。

    美化活動
    ソフトクリームのコーンの巻紙が落ちていました。
    (河童橋左岸)この他にも多数ありました。


    美化活動
    木道の間の落下物を除去しました。


    美化活動
    明神橋左岸にてゴミ拾いです。


    枯木確認
    枯木(危険木)の調査確認をしました。
    お客様がいない、閉山時~降雪するまでの間に伐倒処理します。


    サル注意
    本日は雨降りなのでサルもどこかで雨宿り?

    令和4年8月14日(日曜日)

    外国のお客様にガイド
    岳沢登山口にて2組(うち1組は外国人)に案内。方向が分から
    なくなったとの事。
    英語で対応しました!
    治山ゲートでは車椅子を含む家族連れが明神に行くのに治山道を
    通行したいとの事。
    水たまりや悪路である旨を伝え、気をつけて行くことをお願いし
    ました。
    入込客が多く、道路、バスターミナル、一般歩道ともに混雑を極
    めていました。


    危険木確認
    徳沢~横尾間の危険木をチェック。緊急を要する状態の枯れ木は
    無かったです。


    ノハラナデシコ
    外来種です。ヨーロッパ原産。1967年長野県で気づかれ、本州~
    九州に帰化しています。抜き取り処理しました。
    オオマツヨイグサ(アメリカ原産)も外来種なので除去しました。


    ミヤマモジズリ
    モジズリはネジバナの別名ですが、ミヤマモジズリはネジバナと
    は違って螺旋状に捻じれることはないです。また、属も異なりま
    す。
    ブナ帯からシラビソ帯の林内や林縁に生える多年草で、花茎の高
    さは10~20cmほどです。基部に長ダ円形の大きな葉が2枚接し
    てつき、茎には線形の小さな葉が密についています。花は淡紅紫
    色で、唇弁は3裂、紫色の唇点があって先は尖っています。
    北海道、本州(中部以北)に分布、花期は7~8月です。


    サルの食事跡
    今日もサルは沢山食べたようでです。
    松の実は美味しいですよね。人間もお菓子やお酒の摘まみとし
    て食してます。


    マルバノリクラアザミ
    ノリクラアザミの変種で葉に切れ込みの無いものです。頭花は淡
    い紅紫色で茎先に横向きか下向きに付きます。
    総苞片が長く反り返り、葉は楕円形で切れ込みがないのが特徴で
    す。


    ミツバベンケイソウ
    葉はふつう3輪生、まれに4~5輪生し、また小型の株では対生す
    ることがあります。
    8~10月に茎の先に黄緑色の花を多数つけます。花弁は5枚で長さ
    約4mm程度です。
    もともときわめて稀少な植物です。


    折木落下
    治山道にて折れて落下した木がありました。人、車に当たらな
    くて良かったです。


    沢渡渋滞風景
    勤務時間内に帰着できるか心配になるような混雑ぶりでした。

    令和4年8月8日(月曜日)

    ホツツジ
    北海道南部から九州までの山地に自生する落葉性のツツジです。
    岩場や木の幹に着床して育つこと、花期が他のツツジとは異なる
    こと、穂状の花を咲かせることなど、ツツジとしては特異な性質
    を持ちます。
    花には虫が集まって蜜を吸いますが、ホツツジは木全体にグラヤ
    ノトキシンという有毒物質を含み、誤って食べると頭痛、嘔吐、
    痙攣などを引き起こします。


    ナンバンハコベ
    花の咲き始めはサワハコベやハコベの花に似ますが、実が膨らみ
    はじめると、花びらや雄しべ、ガク片が3~4cmと異様に大き
    くなり、とてもハコベとは思えなくなります。この異様な姿から
    外来種のような名前が付きますが、れっきとした日本の在来種
    です。
    実は熟すと黒くなり1cmほどの大きさになります。同じナデシ
    コ科のマツヨイセンノウのように、ガクが袋状であることから、
    ツルセンノウの別名があります。実が熟す頃は、このガク片が割
    れ、蛸のような姿になります。


    マスタケ
    マスタケは、漢字で書くと「鱒茸」。写真からもわかる、鮮やか
    なサーモンピンク色が名前の由来だそうです。
    ミズナラなどの広葉樹に発生し、実際、遠目からでも非常にわか
    りやすいきのこです。
    マスタケの驚くような英語名は、「chiken of the wood」。日本
    語に訳すと「森の鶏肉」その名のとおり、鶏肉に似た食感を楽しむ
    ことができ、食べごたえがあるといいます。
    ですが一方で、「風味は魚のようである」との感想も見られ、独特
    な味わいを持つキノコであることがうかがえます。
    なお、食用として適するのは若い時の柔らかいキノコです。
    日本では食用キノコとして扱われてきましたが、毒成分が確認された
    事もあり、食用とする事はあまり推奨されていないようです。


    ハナイグチ
    巨大なハナイグチ発見!
    ハナイグチはカラマツなどの林の地上に発生します。別名はジコ
    ボウ。
    食べ方は汁物、和え物、炒め物など。ハナイグチは肉に歯ごたえ
    があり、濃い旨味がでます。この特徴からうどんや蕎麦などのダ
    シを必要とする麺類にいれる事もあります。


    タマゴダケ
    タマゴタケは見た目は毒キノコのようですが、実は食べられる美
    味しい食用キノコです。しかし、外見の特徴が毒キノコのベニテ
    ングタケヤタマゴタケモドキに似ている為、食べる場合には誤食
    への注意が必要です。
    汁物、煮物、焼き、炒め物、鍋物など様々な料理に利用されてい
    ます。
    キノコから良い出汁がでるので汁物や煮物、鍋物に特に合うと評
    判です。
    カサの開いていない幼菌の方が美味しいと言われており、柄の部
    分よりカサの部分が食用に向いています。


    クサボタン
    山地の林のふちや草地などに生える多年草。茎の下部は木質化、
    冬まで残ります。
    葉の形がボタンの葉に似ていることから「草牡丹」の名が付きま
    した。
    茎の先端や葉の脇にたくさんの花を下向きにつけます。花は長さ
    約1~2センチのつりがね形で、花びらはなく4枚の萼片が後ろに
    そり返るように咲きます。
    このカールと花の色の淡い紫色が何とも可愛らしいです。


    タマガワホトトギス(玉川杜鵑草)
    冠の玉川の由来は、京都木津川支流の玉川で、玉川堤は、山吹の
    名所として知られ、奈良線の玉水駅の近くにあります。
    古くは奈良時代に遡り、橘諸兄がこの近くに邸を構え、万葉集に
    山吹を数多く詠っています。平安時代には歌枕の地となり、玉川
    と言えば山吹を連想するようになりました。
    黄金色を山吹に見立て、玉川を連想して和名を付けるところは、
    日本人の自然を愛しむ心の現れといえますね。


    清流で涼をとる登山者
    気持ちよさそうです。


    ベニヒカゲ
    本州では、中部地方以北に分布し、おもに標高1200m以上の亜
    高山帯に生息します。
    北海道では平地から山地まで分布域が広いです。
    林縁や沢沿い、稜線部などの明るい草原で見られ、ゆるやかに延
    々と飛び続けます。
    アザミ類、キオン、マルダケブキ、ハクサンフウロなど、さまざ
    まな花で吸蜜します。


    エゾスズラン
    同属のカキランを別名スズランといい、よく似て北海道に生える
    という意で名前が付きました。ただし、北海道から九州まで分布
    します。
    緑色の花をつけるので別名アオスズランといいます。。


    コバノイチヤクソウ
    名は、イチヤクソウよりも葉が小さいことからついたものです。
    山地帯上部~高山帯下部の針葉樹林下に生える常緑の多年草で、
    花茎は高さ10~20cmになります。部分的菌従属栄養植物(混
    合栄養植物)です。
    花は数個、下向きに付き、葉の縁にとがった細かい鋸歯があり
    ます。

    令和4年8月3日(水曜日)

    川原の美化(河童橋下)
    夏休み期間中でもあり、大勢の家族連れの登山グループや散策客
    が見られました。下山客も多いです。
    マスク等のゴミも多く目立ち、10枚近く回収しました。
    また、明神白沢橋の際に排泄物あり、砂利等で埋めて処理しました。
    (今年はマスクと排泄物多く目立ちます。)




    オカトラノオ
    オカトラノオは平地から低い山地の日当たりのよい草地や道端に
    見られる多年草です。地下に細長い地下茎が多数あり、これを伸
    ばしてふえていきます。そのため群生しているのが普通です。
    花の名は、日当たりのよい丘に多く自生し、長い花穂がトラ(虎)
    の尾に似ていることから名づけられました。
    花言葉「清純な心」は、傾いた長い花穂の下から順にたくさんの
    白い清楚な花を咲かせることからつけられています。


    クサボタン
    山地や海岸の草原や林縁に生え、茎は直立し高さ1mになる多年
    草です。茎の下部は木質化して、枯れずに越冬します。
    葉がボタンの葉に似ているのでこの名があります。
    雌雄異株で花には全て雄しべと雌しべがありますが、雄花は雌し
    べが退化し、雌花は花が小さく、雄しべが退化しています。
    上高地では、かなり多く咲いていますが、地味で余り目立たない
    花ですが、薄紫色の釣鐘形で先端がくるくる反り返り、近寄って
    見るととっても美しい姿をしています。


    マルバダケブキ
    フキの葉のように丸い大きな葉で、山地に生えることからの名前
    です。
    フキの仲間ではなく、オタカラコウと同じキク科 メタカラコウ属。
    人の背丈にもなり、群生すると人の歩く隙間もないです。
    フキに良く似ていますが食用には向かず、シカも食べないくらいの
    毒性を持っているので間違って食べてしまうことがないように注意
    しましょう。
    花言葉は、「先見力」、「純情」の2つがあります。野生的な見た目
    とは違い、可愛らしい花言葉が付けられていますね。


    メタカラコウ
    山地や亜高山の湿った草地、林内の湿った場所でみられ、しばしば
    群生する高さ0.5~1mの多年草です。オタカラコウよりも丈が低く、
    葉もオタカラコウは腎心形で長さ約35cmになるのに比べ、メタカ
    ラコウは三角状心形で長さ約24cmと小さめです。
    また、オタカラコウの舌状花が5~9個なのに対して、メタカラコウ
    の舌状花は1~4個で、似ている花姿ですが区別ができます。


    メタカラコウの群生


    クマ目撃情報(明神館)
    昨日もクマが出没しました。今年は多いように思われます。
    里の方でも、シカ罠にクマがかかったり、目撃情報もあります。


    クマ鐘
    苦肉の策ですが、鐘を鳴らして人間が近くにいることをクマにア
    ピールしましょう。


    歩道崩れ
    明神~徳沢左岸道にて崩れている箇所がありますので、歩行に
    は注意下さるようお願いします。


    徳沢キャンプ場
    夏休みに入りお客様も少し増えています。


    シナノナデシコ
    本州中部に分布。山地の河原や荒地に生える、高さ20~40cmの
    多年草です。
    花は直径約2cmで紅紫色、花弁は5個でカワラナデシコのように
    細裂しません。
    苞は2対。花期は7~8月です。
    名は信濃(長野県)に多いことからついたもので、別名はミヤマ
    ナデシコです。


    アサギマダラ
    濃茶色地に青白い斑紋があるアゲハチョウよりも大きなチョウで
    す。斑紋部分は半透明で胴体もまだら模様になっています。
    高原に咲いたヨツバヒヨドリで吸蜜する姿をよく見かけます。
    平地から山地、高原まで広く見られ、都市部の公園に飛来するこ
    ともあります。
    初夏から発生し晩夏から秋にかけて見る機会が多くなります。
    あまり羽ばたかずにふわふわと優雅に飛ぶのが特徴。移動性が強
    く、マーキング調査では数百キロも離れた場所で発見されること
    もあります。
    アサギマダラの「浅葱」は、青白い斑紋の色彩を、日本の伝統色
    の呼び名で表したものです。

    令和4年7月27日(水曜日)

    本日は高山植物等保護対策協議会の合同パトロールでした。
    小雨決行ということで雨の中のパトロールでした。
    合同パトロール出発式
     

    トモエシオガマ
    シオガマギクの高山型です。
    花が茎の上部についていて、ねじれていることで上から見ると
    「巴」の形に見えます。花の色は淡いピンクから紫色まで濃淡
    の差があります。
    母種のシオガマギクは山地に生育し茎の途中の脇にも花がつき
    ます。
    巴の形のシオガマの仲間という意味で付けられた名前です。

    沢(一ノ俣)
    水量も多く、澄んでいて気持ちがよいです。

    ゴミ回収(二ノ俣)
    常念岳の裏側の沢になります。ビニール製の風呂敷等を回収し
    ました。

    ミヤマシグレ
    山地でみられる高さ0.5mほどの落葉低木です。
    花はほとんど開かず径0.2~0.3cmの筒形となり、萼筒の紅色が
    めだちます。
    花筒から雄しべが突き出します。
    果実は長さ0.6~0.8cmの球形ではじめ赤く、のちに黒く熟します。

    タマガワホトトギス(玉川杜鵑草)
    7月17日の写真は蕾でしたが、今日は花が咲いた写真です。
    ホトトギスの開花期は早ければ7月に始まり、見頃の8~9月を経
    てながければ10月頃まで開花し続けます。名の由来は鳥のホトト
    ギスに似て花に斑点があることから。
    約300年前の元禄時代から人々に慕われてきたこともあり、お盆を
    過ぎた頃に咲き始めることから夏の終わりと秋の到来を感じさせる
    植物とされて詠われています。

    水に映りて 斑をふやす 杜鵑草 (檜 紀代)
    杜鵑草(ホトトギス)の花びらに雫が落ちたのでしょうか?水滴に
    まだら模様が映ることで数が増えたように見える様子が良く伝わり
    ます。

    クロトウヒレン

    日本固有種で、キク科トウヒレン属の多年草です。シラネアザミ
    の変種と言われます。東北地方~中部地方の日本海側の亜高山~
    高山の草地に自生します。
    開花すると紅紫色でアザミに似た花を咲かせます。葉は卵形で、
    葉は互生して付きます。

    白花品種は、シロバナクロトウヒレン(白花黒唐飛簾)とされま
    す。

    令和4年7月20日(水曜日)

    「美しくする会」作業風景
    外来種(エゾノギシギシ)除去作業。
    小梨平トイレ周辺のギシギシを抜き取りました。
    エゾノギシギシはヨーロッパ原産で日本では1909年に北海道
    で最初に確認されました。当初は、北海道から本州北部に定着
    していましたが、牧草地の拡大に伴い、現在では全国で繁茂し
    ています。




    ヤチトリカブト
    トリカブト属は、ドクウツギやドクゼリと並んで日本三大有毒
    植物の一つとされており、日本国内には約20種が自生していま
    す。
    ヤチトリカブトは本州の北アルプスに分布し、亜高山帯~高山
    帯の湿った草地などに自生する日本固有の花です。
    「ヤチ」とは湿地を意味することから、和名に用いられています。
    上高地と言えばニリンソウですが、トリカブトとニリンソウはほ
    とんど見分けがつかないので、判断する場合は花を見ます。春頃
    に白い花が咲いている場合はニリンソウで、秋頃に花が咲いてい
    ればトリカブトです。
    しかし、花がどちらも咲いていない時期があるので、やはり素人
    の採取は危険です。


    ヤチトリカブト葉の虫食い
    字書き虫(ハムグリ)の虫食い跡です。
    有毒ですが虫は大丈夫なのでしょう?


    北穂高連峰


    ノリウツギ
    ノリウツギの花は、アジサイの花が見ごろを終える7月ごろから
    開花します。
    枝の先に白色の小さな両性花が円錐状に多数つき、白または淡紅
    色の花弁4枚の装飾花が混ざります。
    樹液を和紙を漉く際の糊に利用したため、この名がつきました。


    ヤマハハコ
    ドライフラワー的な質感です。これから初冬までそこかしこで
    見られます。
    花期は8月から9月で、茎の上部に淡黄色の頭花を散房状につけ
    ます。白いカサカサした花びら状のものは総苞片です。
    花言葉はそのまま「親子愛」。とてもいい花言葉をもつ植物で
    すね。


    火山由来岩石
    川原の岩石を見ると造山活動の痕跡が見られ楽しいです。


    汚物処理
    新村橋の際に排泄物あり。土をかけて埋めました。


    ビニール傘
    左岸道の拡幅工事の跡からビニール傘やプラゴミが雨に洗われ
    出ています。
    気づいた物から回収します。


    サルの食べかけ(チョウセンゴヨウの球果)
    チョウセンゴヨウの球果に含まれる種子は長さ1~1.5センチ
    ほどで食用になリます。「松の実」として販売されているのは本
    種の種子で、中国や韓国では収穫用に低く仕立てられたチョウセ
    ンゴヨウが栽培されています。
    サルも美味しい物は知っていますね。

    令和4年7月17日(日曜日)

    コムラサキ(蝶)

    治山道の常念見晴らしのコンクリート壁に10頭近くひなたぼっ
    こです。
    コムラサキはオオムラサキが一回り小さくなったような印象の
    蝶で翅を広げた時の大きさは6cm前後で「小」とはついていま
    すが大きさ的には中型です。

    タマガワホトトギス(蕾)

    早く咲かないか?わくわくします。
    和名の由来は、花被片の斑点を鳥類のホトトギス(杜鵑)の胸
    にある斑点になぞらえてホトトギス。さらに、牧野富太郎によ
    ればタマガワホトトギスの黄色をヤマブキの色に見立て、ヤマ
    ブキの名所であった京都府綴喜郡井手町の木津川の支流である
    玉川の名を借りてその名になったといいます。

    ミヤマママコナ

    ママコナに似て高山で見られることからミヤマママコナと名づ
    けられています。
    北海道~本州の山地の林縁や草地に生える半寄生植物です。
    可憐な花を咲かせるが、根をまわりの植物の根に差し込み、そ
    こから養分をもらいます。

    トラップの残骸とオオイチモンジ

    午前中に通りかかった時、男性2人がカメラを向けていました。
    誰かが仕掛けたトラップ(バナナ)に蝶が居座ったままでした。
    数日前からバナナを切ったトラップが川原に仕掛けてあったよう
    です。
    午前中はオオイチモンジがしきりに食事中。午後はスズメバチや
    ハエ、他の蝶も集まってきました。(トラップは回収しました。)

    落とし物

    リュックから落ちたのか?サンダルとビニール袋でした。
    回収しました。

    クサボタンにチョウ

    クサボタンは有毒植物ですが、蝶は蜜を吸っても大丈夫なんで
    しょうか?全草に毒性分(アネモニン)を含み危険です。

    左岸道横尾方面の風景

    管理道路工事も中間点で一時休止。
    中の広い道が何とも周囲の風景にまだ馴染みません。


    センジュガンピ

    タガソデソウと同じナデシコ科。秋口まで楽しめます。
    和名の由来は、花が中国産のガンピに似て、花弁の形が『千手観
    音』の手に似ていることから付けられました。
    花言葉は「変わらぬ愛」。薄暗い針葉樹林下などでひときわ目立
    つ純白の花です。

    ショウキラン

    ほんの一株だけでしたが、今期の見納めです。

    サンカヨウの実

    サンカヨウは、小さな白い花を咲かせる山の植物。花は直径2cm
    ほどの純白で、雨に濡れると透明になるという不思議な多年草で
    す。
    実は食べることができます。味はサクランボのようで美味しいで
    すが、種(タネ)が多いです。見た目は(色もサイズも)ブルー
    ベリーのようですが可食部は少ないです。

    コキンレイカ(ハクサンオミナエシ)

    徳沢より上流の岩付の場所に多く見られます。
    キンレイカを小さくした感じなのでこの名前になったそうです。
    日本語では“小金鈴花”と書きますが、白山で発見されたことによ
    る“白山女郎花(ハクサンオミナエシ)”の方がよく知られている
    ようです。

    女郎花は秋の七草の一つです。

    女郎花(オミナエシ)
    尾花(オバナ※ススキ)
    朝顔(桔梗(キキョウ)のこと)
    撫子(ナデシコ)
    藤袴(フジバカマ)
    葛(クズ)
    萩(ハギ)

    山上憶良(やまのうえのおくら)が「万葉集」に詠んだ2首が秋の
    七草の由来とされています。 

    秋の野に咲きたる花を指折り(およびをり)
    かき数ふれば七種(ななくさ)の花 

    萩の花尾花葛花瞿麦(なでしこ)の花姫部志
    (をみなへし)また藤袴朝貌(あさがお)の花

    カケスの羽根

    歩道に散らばった鳥の羽根。何があったのでしょうか?
    この羽根の持ち主はカケスです。


    サカハチチョウ
    小型のタテハチョウです。春型と夏型で大きく模様が異なるのが
    特徴的です。夏型の模様が、漢字の「八」を逆さにしたように見
    えることからこの名があります。


    クガイソウに群れる昆虫
    咲き出した花々はさながら昆虫のレストランですね。

    令和4年7月11日(月曜日)

    ドロヤナギ(ドロノキ)の綿毛
    ポプラやドロノキの雌株は豊かな綿毛をまとった種子を大量
    に飛散し、地面を白く覆うだけでなく、マスクが必要なほど
    に空中を漂います。
    果実(蒴果)は3から4裂して爆発し、たっぷり綿毛をまとっ
    た種子をはじき出します。
    このふわふわの素材感はほとんど高品質のダウンのようです。


    クガイソウ
    夏、うす紫色の花が穂状にたくさん咲きます。
    花穂が枝分かれしているような姿がおもしろいです。
    先端に行くほど花は小さく先細りした形となっています。開花は
    下から順に咲いていき、開花途中ではグラデーションのように見
    えとても美しいです。


    ラショウモンカズラ
    沢沿いの明るい林の下や道端に生えている多年草です。
    シソ科のなかでも大きな花をたくさんつけるところが特徴で、
    群生することも多いのでよく目立ちます。(花は同じ方向を向い
    て整然と咲きます。)葉はハート形で、ふちに鈍い鋸歯がありま
    す。ちぎって揉むと、レモンエゴマに似た香りを放ちます。
    よく似た花はタツナミソウ、キランソウ、ムシャリンドウがあり
    ます。


    キツリフネ
    北海道、本州、四国、九州 · 山地の渓流沿いや湿った林内にし
    ばしば群生します。
    花期は6~9月です。
    名はツリフネソウの仲間で黄色の花をつけることからついたも
    のです。
    花の後にできる種子が熟すと、ホウセンカなどと同様に勢い良
    くはじけ飛びます。
    子供の頃、学校の帰り道で種を弾かせて遊んだことはありませ
    んか?


    ヤマブキショウマ
    ヤマブキショウマは山菜として若芽を食べます。おひたしや酢
    味噌和え、天ぷらや炒めものにして食べるとおいしいです。
    また、ヤマブキショウマの根茎は乾燥させて生薬として用いら
    れます。解毒、解熱、鎮痛などに効果があります。


    シカの足跡
    イノシシとシカは蹄を持ち、どちらの足跡も長細い蹄の跡が2
    つつきます。イノシシは、後ろに副蹄(ふくてい)という小さ
    な跡がつくのが特徴ですが、硬く乾いた土だと跡がつきません。
    その場合はシカと区別するのは困難です。シカは軟らかい地面
    でも副蹄はつきません。足跡の大きさは、イノシシもシカも約
    5~8センチです。
    シカの場合、歩幅は80~100cm。成体で比較すると、本州の
    偶蹄類の中では最も大きいため、その歩幅も大きな判断基準と
    なります。
    焼岳登山口周辺の砂防道路にはシカの足跡が複数みられます。
    これ以上シカが増えぬよう、注視していかなければいけません。


    コバノイチヤクソウ
    日本国内では沖縄以外の低い山地の林のなかで、国外では中国
    や朝鮮半島に分布しています。光合成だけでなく、近くにある
    樹木の根からも栄養をもらって生育する腐生植物です。
    開花期に全草をとり、風通しのよい日陰で乾燥させたものが生
    薬の鹿蹄草(ろくていそう)です。


    ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)
    秋の七草としても有名な花「女郎花(おみなえし)」の仲間
    で、オミナエシに比べて一
    回り小ぶりな草姿となります。夏から秋にかけて、黄色の小
    花をたくさん咲かせます。
    切花・お茶花にも最適です。別名はコキンレイカで、本州の
    北陸地方から東北地方の山地の岩場に自生します。
    「女郎花」は和歌では、女性をたとえていうことが多く、季語
    は秋です。
    襲(かさね)の色目の一つで、表は縦糸が青で横糸が黄、裏は
    青。秋に着用する十二単の色目です。


    サギスゲ
    ワタスゲの仲間で、同じように穂が綿毛状になりますが、小穂
    が単独でなく1つの花茎から数個つきます。ワタスゲと同様に
    寒冷な湿地に出現して独特の景観を演出するものですが、知名
    度ではワタスゲに劣ります。
    和名は白い綿毛に包まれた小穂をシラサギの姿に見立てたもの
    です。


    クルマユリ
    車百合(くるまゆり)の名は、細長い葉が、茎の周りに車輪状
    に並んでつくことに由来します。
    北海道、本州(中部以北)、四国、東北アジアに分布する原種の
    ユリで、低地~亜高山の林縁や草地に生えます。
    くるんと反り返ったオレンジの花がかわいらしく、細身の姿で、
    ユリにしては小さな花をたくさん咲かせます。
    よく似たオニユリとの違いはムカゴができるかどうか。クルマ
    ユリはムカゴを作り、オニユリはムカゴができません。
    余談ですが、ゲームの「花騎士」(フラワーナイトガール)の
    ヨーヨー使い花騎士です。

    令和4年7月6日(水曜日)

    焼岳
    7月12日14時00分に焼岳の噴火警戒レベルを1(活火山である
    ことに留意)に引き下げました。想定火口域から概ね1km の範
    囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなりましたが、山頂付近を
    含む想定火口域内では、突発的に火山ガス等が噴出する可能性が
    あります。


    センジュガンピ
    亜高山帯の薄暗い針葉樹林下などでひときわ目立つ純白の花で
    す。
    名前は日光中禅寺湖畔の千手ケ原にある山輪王寺千手堂近くで
    発見されたという説と、
    花びらの先が千手観音の手のように多く切れ込むことからとい
    う説があります。
    ガンピは中国原産のガンピ(岩菲)に似ることからです。
    花言葉は「変わらぬ愛」です。


    昔の空き缶
    昭和の遺物的な空き缶です。
    現代の缶飲料は、飲む時に開栓してもタブは取れません。
    本体から切り離すのではなく、
    飲み口の奥に押し込むタイプのタブはステイオンタブといわれ
    ます。しかし、一昔前までは分離タイプのプルタブが主流でし
    た。90年代前半まで日本の缶飲料はフタが取れていたんですよ。


    落枝
    道に大きな枯枝が落ちていました。
    歩行者に落ちなくてよかったです。


    サルは去る
    知らぬ顔して場を去って行きました。


    キイロスッポンダケ
    キイロスッポンタケは名前のとおりスッポンタケが黄色くなっ
    たようなキノコで頭部の部分は粘り気があり、強い匂いを放っ
    ています。
    (人糞臭とアンモニア臭が混じったような、本当にすさまじい
    匂いがします。)
    スッポンタケ系のきのこは食べられるものが多いです。スッポン
    タケと同じような形をしていて、根本まで届くようなレース状の
    網目(菌網)を持つ、きのこの女王と呼ばれるキヌガサタケは、
    中華料理の高級食材として、知る人ぞ知るですね。


    ご案内
    明神橋にて帰路などのご案内。上高地を満喫できましたか?
    記念写真でも撮りましょう!ハイ、チーズ!


    クガイソウ
    和名の由来は、葉が何段もの層になることからきています。
    蓋(がい)というのは笠を数える単位で、ちょうど九層ぐらい
    あるので「九蓋草」と名づけられました。
    「花騎士」(フラワーナイトガール)というゲームがあり、キャ
    ラクターの女の子の名前が「クガイソウ」と言うそうです。


    シロバナニガナ
    位置付けとしては環境省レッドリストで絶滅危惧B.類(VU)
    であるイソニガナの変種とされています。
    全体にニガナより大きく、上部で分枝して高さ40-70cmになる
    多年草です。
    ニガナの白花はシロニガナといいます。ハナニガナはシロバナニ
    ガナの黄花品種です。
    シロバナハナニガナというシロバナニガナの変種もあります。


    ウツボグサ
    ウツボグサは、シソ科ウツボグサ属の多年生植物の1種。日当た
    りのよい山地に自生します。
    和名は、円筒形の花穂の形、もしくは花穂につく小花の形が、武
    士が弓矢を入れて背中に背負った道具である靫(うつぼ)に似て
    いることに由来します。
    日本ではハーブティとして用いられ、また、止血作用と治癒促進
    作用があるとされ、外傷薬として古くから利用されてきました。
    強壮剤、うがい薬としても用いられます。ヨーロッパでは、自然
    治療を意味するセルフヒールという名で知られ、ハーブとして親
    しまれています。
    花言葉の「優しく癒す」にぴったりですね。
    余談ですが、与謝野晶子がこう詠んでいます。
    「なつかしき春の形見かうつぼ草夏の花かや紫にして」


    ジャノメチョウ
    草原や林の周辺をフワフワと飛ぶ茶色い地味なチョウです。
    都市郊外から高原まで、分布が広く個体数も多いです。葉にと
    まったり、花で吸蜜していることが多いですが、落ち着きがな
    く、人の気配に敏感で近づこうとするとすぐ飛び立ってしまい
    ます。


    シュラフカバー
    慌てていたのでしょうか?右岸道にシュラフカバーの忘れ物。
    他にタオル、ペットボトルなども・・・回収しました。


    岳沢湿原
    上高地バスターミナルから河童橋を渡り、木道が続く梓川右岸
    遊歩道を明神方面に15分ほど歩いていくと、岳沢湿原がありま
    す。岳沢より流れ来る筋と善六沢が合流するあたりに広がる小
    さな湿原です。(田代湿原よりはかなり狭い湿原です。)
    湿原の上には展望ウッドデッキが設置されています。ここは絶好
    の撮影ポイントです。正面に見える六百山と立ち枯れの木、澄ん
    だ湧水が何とも趣のある風景を創り出しています。


    ミヤマザクラの実
    果実は直径1cmほどの球形の核果で7-8月に紅紫色~黒色に熟
    します。完熟しても果肉は苦いです。


    日本の古典に深山桜が出典されています。
    『源氏物語』若紫06章05より
    「優曇華の花待ち得たる心地して深山桜に目こそ移らねと
    聞こえたまへばほほゑみて
    時ありて一度開くなるはかたかなるものをとのたまふ」

    現代語訳
    「《あなたの御到来に待ちに待った優曇華の花にやっと会え
    た気持ちがしてそんなにおっしゃる深山桜には目をくれること
    もありません》と僧都がお返し申し上げると、君は微笑みになら
    れ、「三千年の時が経過して一度開くという花では、花に間に合
    わないでしょうに」とおっしゃる。」
    (「優曇華」(うどんげ)はインドの想像上の植物。 三千年に一
    度その花の咲くときは転輪聖王が出現するという。)

    令和4年7月3日(日曜日)

    イモ虫
    ドロノキにイモ虫がついていました。
    ドロノキに付く蝶といえばオオイチモンジですが、この大きな
    イモ虫君は将来何になるのでしょうか?


    弁当のゴミ
    右岸歩道(明神下流)にて回収しました。
    弁当のゆで卵の殻が散乱していました。おいしく食事を摂られ
    たのなら最後のゴミ片付けまでして、他の人も気持ちよくいら
    れるようにマナーを守って下さいね。


    看板
    明神の治山道の立て看板です。
    注意喚起をうたうものなので、このような立て看板の指示には
    したがって下さい。
    クマの出没等もありますので危険回避のためご理解下さい。


    マルバダケブキ(蕾)
    湿った山地の日陰に生育し、花がない次期はフキと間違がわれる
    ことが多いです。
    薄い皮状の托葉が割れると、中に包まれていた複数のつぼみが顔
    を出します。
    茶色なので異様な姿です。しかし、つぼみが膨らみ始めると黄色
    い花びらが見えてきます。


    オオバヤナギ
    オオバヤナギは他のヤナギと比較して開花は遅く、開花だけで
    なく種子が熟すのも遅く、8~9月に綿毛の付いた種子が風に
    乗って飛んでいきます。
    (現在飛んでいるのはケショウヤナギが多いです。)
    生育地は主に山地の河畔林で砂礫地です。同じような土地に生
    育するヤナギ科にケショウヤナギとドロノキがあります。
    いずれも礫地に多く、初期生長速度が早いです。
    ドロノキは枝挿し増殖が容易ですが、当種とケショウヤナギは
    困難です。絶えず撹乱の起きている土地において実生で生き残
    るため生長速度に依存しています。

    令和4年6月26日(日曜日)

    ミヤマフジキ(ユクノキ)
    関東地方以西、四国、九州に分布します。 山地・深山の川岸
    などにやや稀に生える高さ20mほどの落葉高木です。
    フジのような複葉に、マメ科特有の白い花を咲かせます。枝い
    っぱいに白い花が咲くので、「雪の木」がなまってユクノキに
    なった説があります。
    深山にいる藤木君(ちびまるこ)ではありません!

    山岳ガイド
    横尾(泊)、本日、槍見台まで足を伸ばしたご夫婦と山の話し
    で盛り上がりました。

    アカテンオトギリ
    オトギリソウの仲間は葉や花弁、萼にある黒点や明点の位置が
    同定の決め手となリます。この花は和名の通り、葉に赤い点が
    あるのが特徴です。

    ウラジロヨウラク
    ウラジロヨウラクは「ウラジロ」の名前通り葉の裏は白っぽい
    です。
    「ヨウラク」は仏具の一種のようです。
    ウラジロヨウラクの別名「ツリガネツツジ」の方がピンとくる方
    が多いとと思います。
    花言葉 「きれいになって」です。私はこれ以上「きれいに」なれ
    ないは(自画自賛笑)

    ゴミ拾い
    本日の収穫は可燃物1袋と空き缶1袋でした。

    シジミチョウの仲間(アサマシジミ?)
    アサマシジミは、北海道と本州中部の一部でのみ見られ、非常
    に数を減らしているシジミチョウです。産地によって紋の様子が
    変化し、以前は産地それぞれに名前が付いていました。

    ヤマキマダラヒカゲ
    ヤマキマダラヒカゲは、漢字表記すると「山黄斑日陰蝶」と書きま
    す。かつては、サトキマダラヒカゲ「里黄斑日陰蝶」とともに、キ
    マダラヒカゲ「黄斑日陰蝶」と呼ばれていました。1970年に2
    種に分離され山地性が強い本種はヤマキマダラヒカゲと命名された
    といいます。
    それにしても、私の服に止まり、人なつっこいです。

    ジャノメチョウの仲間(ツマジロウラジャノメ?)
    黒地の翅の先端にくっきりとした白い紋、登山路沿いの岩場を
    ゆっくりと舞う姿は際だっています。
    夏山シーズン、上高地でエキゾチックなこの蝶に出会えるといい
    ですね。

    ホソバノキソチドリ
    山地帯~亜高山帯の日当たりがよく湿り気の多い草地に生える多
    年草です。
    花色が地味なので、他の草に混じって咲いていると見逃しやすい
    です。
    別名は「ツブラトンボソウ」です。

    イチヨウラン
    葉が根元に1個しかつかないことからこの和名がつけられました。
    草丈に似合わず大きな花をつけ、普通は1本立ちのことが多いで
    す。まとまって生えている場合はなかなか見ごたえがあると思い
    ます。
    深山のやや暗い針葉樹林下に生え、分布域も広いです。
    別名、「ヒトハラン」。「一波乱」ではありません!

    ウグイス
    声の主をはじめて見ました!
    「ホーホケキョ」。この鳴き声ゆえに、知らぬ人はいない、日
    本人にいちばん親しまれている鳥といえるでしょう。いつもヤ
    ブの中にかくれていて姿を見せないことが多いです。

    ツキノワグマ
    治山道明神上流にて林床にクマ一頭。
    常念見晴においても成獣一頭。
    この所、明神周辺でのクマ出没が多発しており、捕獲の方向で
    あるとのことです。


    サル
    明神橋にて、一匹黄昏れているサル。
    一匹狼でも君はサルだよ!


    キバナノヤマオダマキ
    和名のオダマキの由来は花の形が、麻糸を巻くために使った苧
    環(オダマキ)に似ていることに由来します。
    キバナノヤマオダマキとヤマオダマキは花の色以外、基本的な
    部分は同じです。
    花言葉は色によって異なりますので、皆さん調べてみてはどう
    ですか?

    令和4年6月22日(水曜日)

    ベニバナイチヤクソウ
    「紅花一薬草」と書くように、傷や虫刺されに効く薬草です。
    他のイチヤクソウと違い根茎が伸びて辺り一面に群生するこ
    とが多いです。
    花言葉は「恥じらい」。下向きに咲く姿からすると、確かに
    そのようにも見えます。


    バイカモ
    梅花藻(バイカモ)はキンポウゲ科の淡水植物です。梅の花に
    似た、白い小さい花を咲かせます。
    この水草は、水温14℃前後の清流にしか育たず、全国でも生育
    場所が限られています。
    (写真は清水橋より撮影。清水川の中に生育しています。)
    花言葉は、「幸せになります」です。


    グンナイフウロ
    「郡内」とは山梨県の郡内地方の三ッ峠で発見されたため。
    また、「風露」は茎にある羽毛のような刺に付いた露が風に
    揺らぐ様を表したという、風流な意味の花名です。
    本州中部の高山のものは、花の色が濃く葉の裏面の脈状に開
    出毛があり、タカネグンナイフウロと呼ぶこともあります。


    ムカゴトラノオ
    果実が普通できず、ムカゴができ、ムカゴから新しい株に育
    ちます。よく似たイブキトラノオにはムカゴはつきません。


    カンボク
    ヤブデマリとよく似ていますが、葉の形が異なり、カンボク
    は3つに割れた葉が特徴。
    カンボク(肝木)という変な名前ですが、語源は不明です。
    ガマズミやムシカリの実とよく似ていますが、実の粒が1c
    m近くと大きいです。
    また、葉が落ちても実をつけたままなので、燃えるような赤
    がひときわ鮮やかです。


    ミヤマカラマツ
    見分け方として、カラマツソウは花期には雌しべにほとんど
    柄がなく、花の中心部にかたまってついているのに対して、ミ
    ヤマカラマツでは柄があり雄しべと識別しにくいです。
     カラマツソウには大きな托葉があるが、ミヤマカラマツには
    ないことからも見分けがつきます。
    また、同じような環境に多いモミジカラマツは、葉がもみじの
    ように掌状に裂けるので見分けは簡単です。


    川原のゴミ回収


    クマ情報
    明神周辺、徳沢などでクマの目撃情報が多いです。環境省で
    もセンサーカメラを設置して監視しています。
    クマの餌となりますので、野営をなさる方は生ゴミ等は放置
    せず、持ち帰るようにしましょう。


    ミヤマニワトコ(蕾)
    ニワトコの高山種で、日本海側の山地の多雪地に分布する落葉
    低木です。
    ニワトコは平地では4~5mになりますが、ミヤマニワトコは
    1mほどしかならないので、草の仲間のように見えます。
    また、蕾は茶色いので、一見ゴミのように見えます。


    ペットボトル回収
    木道の下に捨てられていました。ポイ捨てもそうですが、わ
    ざわざ隠すように捨てていくのは他意があり、マナー違反では
    無く個人のモラルが問われます。


    ホラ貝
    明神岳に向かってホラ貝を吹く大峰山の行者さんです。
    山には神が宿るお話しを聞かせて下さいました。なんとも心に
    しみる音でした。


    ショウキラン
    葉緑体を持たず菌類に寄生する菌従属栄養植物です。
    名の由来は、疫病神を追い払い、魔を除くという神を鐘馗
    (しょうき)といい、花の形をこの神に見立てたことからです。
    花言葉は「厄除け」です。


    ギンリョウソウ
    葉緑素を欠いているため、植物体の大部分が白色で、その姿か
    たちを竜にみたて「銀竜草」の名がつけられました。
    「菌従属栄養植物」の1種で、ベニタケ類の菌糸から栄養を得
    ています。特に光を必要としないため、暗い森の中でも難なく
    暮らしていけます。
    花言葉は「はにかみ」、「そっと見守る」です。

    令和4年6月19日(日曜日)

    キベリタテハ
    蝶の数え方、皆さんご存じですか?
    蝶は標本などに用いられる際、頭部が切断されていないことが
    重要だったため、蝶は昆虫でありながらも一頭二頭と数えるよ
    うになったという説が広まりました。頭部が落ちているものな
    どは標本として使えなかったことから、頭を残しておくという
    意味でも頭という単位を使うようになったと考えられています。
    キベリタテハですが、翅の表面は濃い葡萄色で、外縁に黄白色
    の帯があり、その内側に沿って淡青色の小斑紋が並びます。裏
    面は黒褐色で、外縁の帯は灰色。他のタテハチョウの仲間には
    見られない特異なデザインです。


    エルタテハ
    ヒオドシチョウによく似ていますが、エルタテハには後翅の裏面
    中央部に白色のL字紋があります。
    翅を閉じると白い模様がLに見えるので「エル立羽」と名付けら
    れました。
    「C立羽」と同様に漢字では書けない名前です。


    仮設歩道
    ご迷惑をおかけしています。足元に注意して歩行してください。


    ヤマトユキザサ(オオバユキザサ)
    ユキザサの仲間で、葉の縁が波打ち茎が赤みをおびています。
    雌雄異株で雌花の柱頭は3裂していて6月から7月ごろ、小さな
    白い花を咲かせます。
    丸い液果は赤く熟します。別名で「おおばゆきざさ(大葉雪笹)」
    とも呼ばれます。



    入口がきれいな木目になっていました。誰かが出入りして摩擦
    で木目が現れたようです。
    一体、誰が住んでいたのでしょうか?


    ミヤマクワガタ(植物)
    日本固有の小型の高山植物で、高山の礫地や草原に生える宿根
    草です。
    ミヤマとは山奥のことであり、クワガタとは果実に萼片がつい
    ている様子が兜のくわがたに似ていることからこの名前が付い
    たといわれています。
    花言葉「純潔」、「多才な人」です。


    アオダイショウ
    アオダイショウだからといって田中邦衛を思い出す人は、加山雄三
    の「若大将」シリーズがお好きなのでしょうか?
    蛇を見たときの縁起の良し悪しですが、 一般的には吉兆ととらえら
    れています。
    日本では、古くから蛇は 神様のお使いとされる神聖な存在なので、
    蛇を見た場合の縁起も基本的には吉です。蛇が縁起物とされるのは、
    古くから 金運と関連付けられる存在であるからです。蛇の抜け殻を
    お財布に入れているとお金が貯まるとも言いますね。
    それでも突然蛇に遭遇すると驚いてしまいますが、見かけても刺激を
    与えないで、そっとしておきましょう。

    令和4年6月13日(月曜日)

    タガソデソウ
    ナデシコ科の多年草です。茎は直立し、高さ約40cmにもな
    ります。初夏、茎頂に径約2cmの白色花を数個開きます。
    名の由来は、花が白く香気があることから、『古今集』の
    「色より香こそあはれと思ほゆれ、誰袖ふれし宿の梅ぞも」
    になぞらえたものといいます。


    ノビネチドリ
    テガタチドリの根茎の形が掌状で「手形」であるのに対し,
    ノビネチドリの根は掌状にならず、横に伸びるため「延根」
    といい、花の形が千鳥の飛ぶ姿に似ているため「延根千鳥(
    ノビネチドリ)」と名付けられました。
    花言葉は「よくにた友人」です。


    ヤマトユキザサ
    ヤマトユキザサの葉は互生で長さ10~15cm。花序の軸や
    枝は赤味を帯び、毛が目立ちます。雌雄異株で雄花と雌花は異
    なった株につきます。薄緑色の細かい花はよく見ると星形で綺
    麗です。


    カラマツソウ
    生育環境が広く、人里近い里山から、山地の草原、湿原、高山
    の草原帯などの日当たりに見られ、夏山の代表的な植物の一つ
    です。花のように見える部分は、実は花ではなく「花糸(しべ)」
    と呼ばれている部分です。
    美しく多数伸びているその咲き姿が珍しく、夏の山で人気の植
    物です。


    明神岳
    明神岳は上高地の河童橋から見る穂高連峰の右側に主峰1峰
    (2931m)から~5峰(2726m)まで並ぶ、稜線の峰々です。
    現在は登山道は無く、登山地図にもルートは載っていません
    が、昔の人が岩峰をクライミングに行くために通った踏み跡
    と目印が残っています。
    明神岳は、立つ稲穂のように鋭く「穂高明神の為の山」とい
    う意味で、かつて穂高岳をさす言葉として使われていました。


    左岸歩道崩れにて、足元には注意して歩行下さい。


    ハマキムシ
    多くの種類がいますが、特にチャハマキとコカクモンハマキが
    多くの植物を加害します。
    害虫ですがゾロゾロとぶら下がる光景は何だかうれしくなりま
    す。


    オオカメノキ
    葉を透かしてみると、穴々!よくぞここまで食べました。


    エンレイソウ
    エンレイソウの仲間は葉が3枚、萼が3枚、花弁が3枚で、覚え
    やすい植物です。
    古くから胃腸薬などの薬草として使われてきたり、エンレイソ
    ウ(延齢草)を摂取したことで命をとりとめたという話がある
    ことが名前の由来となっているようです。


    オドリコソウ
    花のつき方が、笠をかぶった踊り子達が並んだ姿に似ていると
    いうのが名前の由来です。
    半日陰地を好み、山林や竹藪の縁など湿気の多い場所に大きな
    群落を作ります。上高地の初夏の林床の主役です。


    シウリザクラ
    水分の多い肥沃地を好む、高さ20mになる落葉高木です。
    シウリザクラという和名はアイヌ語に由来するといわれてい
    ます。
    秋の実りの頃は野生動物にとっては格好のごちそうです。


    前穂高岳
    前穂高岳は南北に連なる穂高連峰の主稜線から奥穂高岳で分岐
    し、東に延びる吊尾根でつながっている頂。
    残雪が映え、とても見応えがあります。


    シロバナノヘビイチゴとキジムシロ
    ふと足元にメをやると、大小さまざま色とりどりです。
    シロバナノヘビイチゴは山地の林道や草原の明るい場所に生え
    る多年草で、果物のイチゴと同じように、つる性の茎を地面に
    伸ばして増えます。
    キジムシロも地を這うように広がるのを、キジの筵(むしろ)
    にたとえて和名となっています。


    通行止めの看板
    今期は工事が続くので、しばらくはこの風景が続きそうです。


    キャンプ場風景(徳沢)
    昨日から一泊にてキャンプの若者達。会社の同僚とのこと、
    楽しそうでした。

    午後を過ぎ、徳沢から明神に向かう治山道わきの森でキツツキ
    の音がしました。
    マガモの親がヒナを数匹連れて池で遊んでいました。

    令和4年6月5日(日曜日)

    6月3日の任命式で辞令交付を受け、本日よりGSS活動のスタ
    ートです。
    まずは詰所の掃除から始めます。


    アマドコロ
    アマドコロとナルコユリの違いは、茎に角があるのがアマドコ
    ロで無いのがナルコユリです。
    花の咲き方はアマドコロが花梗に1~2花を付けるのに対し、ナ
    ルコユリはその名のとおり鳴子のように3~5花を付けます。
    また、アマドコロには毒性は無く、美容効果も期待できる成分が
    含まれており、チロシナーゼはシミやソバカスの原因になる活性
    酸素を減らす効果がある他、オドラタンやフルクタンには保湿や
    美肌効果があることで有名です。


    巻き貝
    焼岳登山口道脇の小川にて大量発生していました。


    ラショウモンカズラ
    ラショウモンカズラという名前の由来は、花の形(長い花筒部
    が急にずんぐりと太くなっている)が羅生門で切り落とされた
    鬼女の腕にが似ていることから来ています。
    古名には、瑠璃蝶草(ルリチョウソウ)という優雅な名前もあ
    りますが、この名前は今ではロベリアの仲間の園芸植物の名前
    に使われています。
    開花時期は4月~5月です。多年草なので毎年花を咲かせます。
    花言葉は「幸せを招く」「復讐」です。


    ノビネチドリ
    よく似たハクサンチドリやテガタチドリは、葉の縁がまっすぐ
    ですが、ノビネチドリでは波打つので識別のいいポイントにな
    ります。


    ヤマアカガエルのおたまじゃくし
    狭い水たまりにぎっしり!満員御礼です。


    エゾムラサキ
    忘れな草によく似ていますが、エゾムラサキの方が在来種で、
    忘れな草は外来種になります。
    エゾムラサキの萼にはカギ状の立った毛があることで区別でき
    るそうです。


    ミヤマザクラ
    ミヤマザクラだといっても競走馬ではありません。
    バラ科サクラ属の植物で北海道から九州までに自生しています。
    別名「シロザクラ」と言われ、白い花を咲かせるそうです。
    高い山や寒い地域に自生が見られる品種です。


    徳沢への治山道路沿いに排泄物がありました。土などで埋め処
    理しました。

    天候も良く入込客は多数見られました。それぞれ写真や風景、
    川遊び等を楽しむ姿がありました。
    相変わらずマスク等が落ちているのを見ると最低限のマナー
    は守って上高地の美化に協力願いたいです。