下層植生が衰退したヒノキ単層林の下層植生回復試験
1設定の目的と取扱い
樹冠が閉鎖し下層植生が衰退したヒノキ人工林では、林内の表土が流失しています。このような林分では、新しい植生を発生させるための埋土種子等もすくないため、間伐後においても、下層植生の発生が乏しい状況が見られます。
このため早期に下層植生を回復させ発達を促す間伐方法と必要な補助作業を模索するための試験調査を実施しています。
2場所
場所：岐阜県加茂郡七宗町大字 七宗山七宗国有林1233い、に林小班
機能類型等：水土保全林（水源かん養タイプ）
3面積
0.90ha（プロット0.45ha 2箇所）
4施業等の概要
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年 |
作業 |
内容 |
|---|---|---|
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平成元年 |
植付 |
ヒノキ3,300本/ha |
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平成元～6年 |
下刈 |
5回 |
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平成7年 |
つる切 |
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平成13年 |
除伐 |
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平成15、19年 |
枝打 |
2回 |
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平成19年 |
間伐 |
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5調査計画等
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試験地設定 |
平成19年 |
(ア)プロットA：1伐2残（2m伐4m残）3列 プロットB：2伐4残（4m伐8m残）3列 プロットC：3伐6残（6m伐12m残）3列 (イ)植生調査、空間率及び透過率測定 |
|---|---|---|
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試験期間 |
平成19年～28年 |
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6地況
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区分 |
1233い |
1233に |
|---|---|---|
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標高 |
520～560m |
560～610m |
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平均林地傾斜 |
28度 |
30度 |
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方位 |
南西 |
南東 |
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土壌型 |
BD |
BB |
7林況
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区分 |
1233い |
1233に |
侵入広葉樹の種類 |
|---|---|---|---|
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林齢 |
20年生 |
ヒサカキ、ムラサキシブ、カエデ、サルトリイバラ、モミジイチゴ等 |
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本数(間伐前） |
3,467本/ha |
2,583本/ha |
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本数(間伐後) |
2,133本/ha |
1,667本/ha |
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平均直径 |
12.4cm |
13.1cm |
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平均樹高 |
9.7m |
9.2m |
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ha当り材積 |
138m3 |
112m3 |
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平成21年度 1233い林小班試験地全景 |
平成26年度 1233い林小班試験地全景 |
 間伐前の状況 |
 間伐後の状況（2伐4残） |
 対象区（定性間伐） |
 平成19年9月19日撮影（2伐4残） |
 平成19年11月30日撮影 |
 平成21年9月7日撮影 |
 平成26年8月6日撮影 |
8調査結果
| 区分 | 定性間伐 | 1伐2残 | 2伐4残 | 3伐6残 | 全天空写真（1伐2残） | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 伐採前 （H19年度） |
5.4% |  |
|||||
| 伐採直後 （H19年度） |
6.9% | 8.6% | 15.1% | 19.5% |  伐倒直後 |
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| 1年後 （H20年度） |
2.4% | 8.1% | 13.7% | 17.0% | |||
| 2年後 （H21年度） |
18.2% | 15.5% | 13.3% | 16.5% |  3年後 |
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| 3年後 （H22年度） |
14.7% | 15.4% | 12.4% | 14.4% | |||
| 4年後 （H23年度） |
14.8% | 17.4% | 12.7% | 13.1% |  |
||
| 5年後 （H24年度） |
22.3% | 23.0% | 15.9% | 16.6% | |||
| 6年後 （H25年度） |
15.7% | 13.9% | 9.8% | 11.0% |  7年後 |
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| 7年後 （H26年度） |
4.5% | 16.8% | 20.1% | 10.6% | |||
お問合せ先
森林技術・支援センター
ダイヤルイン：0576-25-3033（代）
FAX番号：0576-25-2420
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