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更新日:24年12月21日 18.横荒山林木遺伝資源保存林稗己屋山(1228m)の北西に位置し、面積は約80haで広い原生林が残されています。 主にモミとツガが生育し、場所によってはヤナセスギやブナ、ミズメ、カエデ類が混生しています。 ツガは、やや乾燥を好むことから、 適潤性のモミとすみ分け、尾根筋付近に多く見られます。 モミ・ツガの樹相が放つ一種重厚な趣きは、訪れる人々を幽玄の世界へと誘います。 保護林マップ林道の状況等については安芸森林管理署へお問い合わせください。 横荒林道からは皆伐跡地を登るため道が不明瞭な箇所があります。十分ご注意ください。 上空から見た保護林稗己屋山の北側に位置し、標高の高い所では冷温帯のブナが、中腹部以下ではシキミ、ヤブツバキなどの暖温帯の下層植生が多くなります。 (2012年3月22日撮影) その他の写真はフォトアルバムをご覧下さい。 保護林内の樹木保護林内はモミやツガが主に生育しており、ヤナセスギやアオハダ、イタヤカエデ、オオモミジ、コハウチワカエデ、ヒメシャラ等の広葉樹も多く生育しています。樹冠にはヤシャビシャクなどが着生し、林内はヤハズアジサイやツクシシャクナゲ等の「そはやき要素」の植物が生育しています。「そはやき要素」とは、九州南部、四国、紀伊半島、東海南部の温帯地域のことを差し、その地域の固有種を意味しています。 ツガはブナ帯のやせ地や尾根に良く生育し、高さ30mほどに成長します。
▲ツガの樹形 広い円錐形をしています。
▲ツガの葉 コメツガに似ているが、コメツガと違い若い枝に毛がないのが特徴です。 葉の裏は気孔線があり白い筋に見えます。 ▲ツガの幹 樹皮は褐色で浅く割れます。 ▲ツガの球果 ▲球果の長さは2~3cm。球果の付け根(果柄)が曲がるのが特徴です。(コメツガの球果は曲がらない) モミの特徴は梶ヶ谷山保護林をご覧ください。 ▲大株のヤハズアジサイ ▲ヤハズアジサイの花。8月ごろに花を咲かせる
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