ホーム > 森林管理局へようこそ > 自然保護対策 > 四国の「保護林」について紹介します。 > 千本山林木遺伝資源保存林、植物群落保護林
更新日:24年12月12日 9.千本山林木遺伝資源保存林 11.千本山植物群落保護林江戸時代はお留め山として伐採が禁止され、当時のままの姿を留めています。 千本山林木遺伝資源保存林には、樹齢200年から300年といわれるヤナセスギが1000本以上も林立し、スギの大径木が天に向かってまっすぐにそびえる様子は、さながら大聖堂に入ったような荘厳な雰囲気を漂わせています。 また植物群落保護林では、ヤナセスギの遺伝子を将来にわたり継承するため、大正時代に植林した森を見ることが出来ます。 千本山登山道入口にある橋の大杉(森の巨人たち100選)は、吊り橋を渡るとすぐ目の前に見ることが出来ます。 ▲航空レーザ計測で現れた千本山林木遺伝資源保存林(白線内) 平成24年3月に実施した調査によって千本山の実態が明らかになりました。それによると、平均樹高は40m以上、高いものは50mを越え、約270本/haのヤナセスギが生育していることが分かりました。 上のレーザ計測写真からも保護林内は、周辺の山より樹冠が大きく、樹高が高いことが分かります。
保護林マップ登山口から親子杉の近くまで木道が整備されています。 歩道沿いにはヤハズアジサイやオンツツジ、タブノキ、ミズメ、サカキなど様々な樹種を観察することができます。 また、展望台からは魚梁瀬貯水池や野根山街道を望むことができ、この展望台までの往復コースが一般的です。 上空から見た保護林千本山林木遺伝資源保存林の全景(2012年3月22日撮影) 周辺の人工林と比べ、保護林には巨木が林立している様子が良く分かります。 千本山植物群落保護林の全景(2012年3月22日撮影) その他の写真はフォトアルバムをご覧下さい。 スギの特徴日本の固有種で九州から東北まで分布しています。 一般にヒノキより成長が早く、幹もまっすぐ伸びるため人工林として最も植栽される樹種です。 スギの幹(雁巻山保護林にて撮影) 樹皮は赤褐色で縦に厚くはがれます。ヒノキと同じく檜皮葺の材料として利用されます。 スギの葉(雁巻山保護林にて撮影) 葉は1cmほどで、鎌形の葉がらせん状につきます。線香や杉玉として利用されることがあります。 スギの雄花と雌花(雁巻林道にて撮影) 2月から4月ごろにかけて大量の花粉を飛ばします。
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