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更新日:24年12月11日

13.小筋畝山林木遺伝資源保存林

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コウヤマキの樹姿は美しく、ヒマラヤスギ、ナンヨウスギとともに世界の三大庭園樹として賞賛されています。

乾燥した箇所を好み、尾根付近にモミやツガと混生することが多く、純林を見ることは希ですが、当保護林では歩道沿いにコウヤマキの純林を見ることができます。

さらに歩道を奥へ進むと、樹高が約40m、直径137cmの世界有数の巨木も生育し、林床では、春にヒカゲツツジやシャクナゲが咲き乱れ、夏にはキツネノカミソリが彩りを添えます。

当保護林にはコウヤマキを中心とした豊かな生態系が形成されており、樹冠にはマメヅタランのような着生植物が生育し、ムササビの巣も見ることができます。

また、川沿いには昔の森林鉄道の遺構が残され、険しい断崖をくりぬいた跡や橋の跡を見ることができます。

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昭和初期の遠景

 

現在(平成24年)の遠景

 

昭和初期に描かれた

樹冠投影図と断面図 

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昭和初期の林内

 

現在(平成24年)の林内

 

 

小筋畝山保護林は昭和24年に設定されましたが、その頃に撮影された写真と比べると、当時とほぼ変わらない姿を留めていることが分かりました。

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保護林マップ

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登山口より不入渓谷へ下り、かつての森林鉄道跡を上流へと歩きます。

保護林の看板から傾斜がやや急になり、杉の人工林を少し歩き、尾根へ出るとコウヤマキの純林が広がっています。

なお、コウヤマキの巨木から先は歩道が整備されていません。不明瞭な箇所もあるため十分注意してください。

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イラストマップ

小筋畝山(PDF:2,274KB)

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上空から見た保護林

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コウヤマキは樹冠が尖っているため写真からもおおまかに区別できます。

(2012年3月22日撮影)

その他の写真はフォトアルバムをご覧下さい。 

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コウヤマキの特徴

コウヤマキは日本の固有種で乾燥した尾根付近に生育します。高野山に多く生えていることからこの名前が付けられました。

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樹形は杉より尖った円錐形で、枝分かれが少ないため樹冠が透けて見えます。

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葉と球果

葉は太い針状で長さは10cmほど。裏は白い気孔線が入ります。

球果は上向きに付きマツボックリに似ています。

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球果

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コウヤマキの樹皮と

樹皮は赤褐色で縦にはがれます。材は耐朽性が強く、家の土台やお風呂として使われます。

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 不入山森林鉄道

 不入山では昭和26年~昭和38年まで森林鉄道により木材を運搬していました。

当保護林の下流部でも森林鉄道の石組みや橋跡が残され、当時の様子を想像することができます。

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不入山開山隧道の横にある5号橋梁跡

 

当時の5号橋梁

 

当時の5号橋梁

 

保護林下流部にある橋の跡

 

 

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お問い合わせ先

四万十森林管理署
TEL:0880-34-3155
FAX:0880-35-5310

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