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滑床自然休養林

 

かじか橋から見る森の国ホテル

滑床渓谷の入口にある森の国ホテル

 滑床自然休養林

滑床自然休養林のあらまし

滑床自然休養林は,宇和島市,鬼北町,松野町の山岳部に位置し,広さは約1,200haあります。エリアは,滑床,成川,鬼ヶ城山系の3つに大別されますが,水系でみれば最後の清流といわれる四万十川の上流にあたります。滑床自然休養林の魅力は,渓谷美,山岳美,森林美の全てが備わっていることです。
宇和島市の背後にそびえる鬼ヶ城山系は,新生代に花崗岩が隆起して形成されたもので,海岸線から5km程度の距離に千m級の山々があるのは全国的にみても珍しいことです。
この山系から流れ下るのが,滑床や成川などの渓流です。その中でも,滑床渓谷はこのエリアの中心的な景勝地です。日本の滝百選の「雪輪の滝」や一枚岩の上を清らかな水が洗う「千畳敷」など,渓流一帯は見どころでいっぱいです。滑床渓谷は,水源の森百選にも選定されています。
滑床の北側には,鬼ヶ城山系の最高峰,高月山(1,229m)がそびえ,南側には,日本三百名山の一つ,三本杭(1,226m)があり,高知県境の八面山(1,165m)からは,宇和海のリアス式海岸の向こうに佐田岬,はるかに九州の山並みを見ることができます。
植生は,標高1,000m程度までは暖温帯林で,下部はスダジイ・タイミンタチバナ群集,その上はウラジロガシ・サカキ群集となっており,上部はモミ・シキミ群集です。1,000mを超えると,ブナ・シャクナゲ群集の冷温帯林となっています。山頂付近では,ミヤコザサ,スズタケのササ原となっているところもあります。山の中腹部分では,人工林となっている部分もありますが,渓流沿いや尾根筋には天然林がよく保存されています。
この付近は,四国におけるブナの南限であり,標高の高いところではブナとヒメシャラの混交林を見ることができます。また,シャクナゲやアケボノツツジの開花なども見事です。滑床渓谷の入口には,この付近を代表する森林として37haの保護林が設定されています。
滑床自然休養林は,全域が足摺・宇和海国立公園及び鳥獣保護区の指定を受けています。滑床渓谷の奥には「野鳥の森」も設定されており,この一帯は自然観察などのフィールドとしても活用されています。
なお,入り込み者の利便のために,滑床渓谷には「森の国ホテル」,ユースホステル,キャンプ場など,成川渓谷には鉱泉を利用した休養センター・入浴場,バンガローなどの施設が整備されています。

雪輪の滝

日本の滝百選の「雪輪の滝」

渓谷沿いの緩やかな歩道を歩くと,対岸に大きいけれど優美な滝が見えてきます。一枚岩の急斜面を,まるで雪の輪のような波紋を描きながら,水流が流れ落ちています。これが日本の滝百選の「雪輪の滝」。滑床を代表する景勝地です。
下から見えるのは,滝のごく一部分。雪輪の滝は,全部で5層300mもあるのです。
【万年橋から40分】

 

千畳敷

千畳敷
滑床の名の起こりにもなった滑(なめ)状の一枚岩が河床全体に広がっており,大広間を思わせることから名付けられたものです。昔は,ここで文人墨客が句会や宴席を設けたといいます。木漏れ日に緑が滴る夏,錦繍の秋,平らな岩の上で心ゆくまで大自然を感じてください。
【万年橋から70分】

大嵓(おおくら)の滝

大嵓の滝
上下2段の本格的な滝で,豪壮な岸壁を落下する水流が,厳冬期には氷瀑となることで有名です。
しかし,雪輪の滝のある雪輪沢の上流部にあり,健脚でなければ訪れることのできないスポットです。
【万年橋から80分】

出合滑

出会滑

千畳敷よりは少しスケールが小さいのですが,明るい滑(なめ)です。何よりもうれしいのは,万年橋から近いことです。
滑は幅20m,長さ150mもありますが,河床には花崗岩の中に捕獲された岩石の不思議な模様を見ることができます。
【万年橋から10分】

三本杭(1,226m)

三本杭

標高は,最高峰の高月山より3m低いのですが,滑床渓谷に突き出た灯台のようで,山頂部がササ原になっていることから,三本杭からの眺望はすばらしく,日本三百名山の仲間入りをしています。また,この付近で唯一の一等三角点です。
【万年橋から午前3時間】

豪華なツクシシャクナゲの花と森の王様ブナ

シャクナゲの花々

森の王様ブナ

ブナ

 

 

アクセス

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アクセス図

お問い合わせ先

愛媛森林管理署
TEL:089-924-0550
FAX:089-924-0598

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