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関東森林管理局

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    埼玉森林管理事務所について(概要)

    概要

    埼玉森林管理事務所では、ときがわ町の西平地域、毛呂山町の権現堂地域、秩父市大滝の奥秩父地域、秩父市、秩父市荒川の秩父地域の荒川流域の上流部にひろがる1.2万haの国有林を管理経営しています。
    国有林は、雲取山、甲武信岳等の2千メートル級の峰々が連なり、80%以上が秩父多摩甲斐国立公園に指定されています。また、東京都をはじめとする首都圏の水源として重要な役割を果たしています。
    さらに、原生的な森林生態系を有し貴重な動植物が生息・生育していることから、生物群集保護林にも指定されるなど、貴重な自然環境が多く公益的機能の発揮が期待されています。


    シラビソ、コメツガ等の貴重な針葉樹天然林が残る「秩父山地生物群集保護林」

    森林機能の維持増進のための取組

    保安林の整備

    土砂の流出、崩壊の防備や水源のかん養が特に求められる森林は「保安林」に指定し、良好な森林に整備しています。
    埼玉森林管理事務所が管理する国有林の99%の森林が保安林に指定されています。これらの保安林には、災害を防止するための「えん堤」を整備したり、崩壊地の植生を回復したりする「治山事業」を推進しています。

    保護林の指定

    国有林では、貴重な野生動植物が生息・生育する森林などを保護林に指定し、その保護・保全に努めています。
    埼玉森林管理事務所管内の国有林は、原生的かつ多様な森林植生を有し、ニホンカモシカ、ニホンツキノワグマなど多くの哺乳類のほか、ワシタカ類、フクロウ類をはじめアカショウビンなど希少な鳥類も多数生息しており、また、コメツガ、シラビソなど亜高山帯の希少な高山植物、学術上価値の高い樹木群など、地域固有の生物群集が存在することから、これらがまとまって存在する区域を「秩父山地生物群集保護林」に設定して保護・管理しています。

    生物多様の高い森林整備

    埼玉森林管理事務所管内の国有林は、貴重な野生動植物が生息・生育し、多様な森林生態系を維持しています。
    このため、野生動物の移動経路を確保し、生育・生息地の拡大と相互交流を促すため、既存の保護林をそれぞれ連結し、より広範囲な森林の連続性の確保と一層の生物多様性の維持・向上に資することを目的に「秩父山地緑の回廊」を平成12年に設定しました。
    緑の回廊においては、野生動植物にとって良好な移動経路、生息・生育場所、採餌場所等となるよう、適切に維持・管理しています。


    「秩父山地緑の回廊」内に設置した赤外線センサーカメラで撮影されたアンブレラ種のツキノワグマ

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