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関東森林管理局

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    新しいシカ捕獲技術の現地指導が行われました~小林式誘引捕獲~(令和3年11月1日・2日)

    シカ 林

    概      要

      群馬県をはじめ、全国的にシカ生息数の増加により農林業への被害が顕著になっています。今回、シカの習性を利用した新しい捕獲技術「小林式誘引捕獲」の考案者(林野庁近畿中国森林管理局保全課保護係長の小林正典氏)を招き、群馬県の赤城山国有林で現地指導していただきました。

    参 加 者

     

      11月1日(月曜日)と2日(火曜日)の二日間にわたり実施され、群馬県、渋川市、関東農政局、(国研)森林整備センター、猟友会、鳥獣対策事業者、農業経営者など外部の参加者40名、森林管理局・署の職員90名、総勢130名が集いました。

    小林式誘引捕獲の特徴


      シカを捕獲するための「くくりワナ」は、シカの通り道(獣道)を探し設置する待ち受け型の設置が従来常識でした。しかし、シカが利用している獣道を探すことに経験を要することや、林道から遠い獣道に設置した「くくりワナ」の見回りに時間を要することなどのデメリットがありました。
      
    一方、新たなシカ捕獲技術である「小林式誘引捕獲」は、くくりワナ」の周囲にシカが好む餌をまき、シカをおびき寄せて捕獲する方法です。この方法では、獣道を探す必要がなく、林道などの近くに設置できるため、簡単に効率良く捕獲できます。

    写真1 くくりワナと餌
    写真1 「くくりワナ」と餌

    指導内容


      1
    日目は、考案者の小林係長から、「小林式誘引捕獲」の特徴や設置方法などを説明いただきました。その後、参加者は10班に分かれ、実際に「くくりワナ」35基を設置しました。
      2日目は、前日に設置した「くくりワナ」で捕獲した2頭のシカを教材として、実際に掛かっているシカを安全に止め刺しする方法、「くくりワナ」のメンテナンス方法などについて指導いただきました。  両日にわたり、「くくりワナ」の設置方法や見回り時の注意点、食肉利用の注意点などについて熱心に質問する参加者が多く、「小林式誘引捕獲」に対する関心の深さがうかがえました。

      
    写真2 設置指導をうける参加者
    写真2 設置指導をうける参加者
    写真2 くくりワナで捕獲したシカ
    写真3 「くくりワナ」で捕獲したシカ

    今後の展望

      関東森林管理局では、増加するシカによる農林業被害の低減や希少野生植物の保護などのため、今回学んだ「小林式誘引捕獲」を活用し、関係機関と連携しつつ獣害対策に努めていきます。

    印刷用ファイル(PDF : 454KB)

    お問合せ先

    群馬森林管理署

    担当者:地域林政調整官、森林技術指導官
    ダイヤルイン:027-210-1203
    FAX番号:027-210-1248