ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の所在について > 津軽森林管理署 > わぃはぁ通信 > 五所川原農林高等学校の現地実習について(7月14日)


ここから本文です。

津軽森林管理署

五所川原農林高等学校の現地実習について(7月14日)

  青森県立五所川原農林高等学校による現地実習は昨年度から実施しておりますが、今年度は7月14日と7月27日の2回実施しました。

  今回は7月14日の様子をお知らせします。

 

  見学月日  平成27年7月14日(火曜日)

  見学者  青森県立五所川原農林高等学校  森林科学科  2年生  35名  教諭3名

  見学箇所  青森県弘前市大字百沢字東岩木山国有林33林班  後長根沢治山工事

 

 

現地説明の内容

  見学にあたって、当署総括治山技術官、治山技術官より「後長根沢治山工事」の目的や概要、国有林の治山工事などについて説明し、その後、実際の工事現場を見学しました。

  「後長根沢治山工事」の概要や工事経過については、平成26年度工事概要、をご覧ください。

 

 26工事概要説明1  まずは、第1期工事として平成26年度に完成した1号治山ダムの前で、土石流の発生メカニズムや治山ダムの役割、また工事を施工する必要性などについて説明しました。
 後長根第一ダムの効果

 次に、平成26年度完成した1号ダムの土砂の堆積状況を見学し、治山ダムに土砂が堆積し、渓床の勾配をゆるやかにすることにより土砂の下流への流出と土砂崩れの防止をしていることを確認していただきました。

 

27第2ダム工事現場説明

昼食をはさんで、今年度工事施工中の2号ダムに移動し、治山ダムができるまでと題して、治山工事の施工手順を説明し、現在の状況を合わせて確認していただきました。

2号ダムの状況

治山ダムは渓流の中に建設されますので、水をかわしながら、半分ずつ工事を進めます。

2号ダムはちょうど半分が完成し、残りの半分の工事を進めるために水回し作業を行っているところでした。

 2号水回し作業

水回し作業の状況です。

上流で水の流れを写真の上部のように変更させていたものを、反対側にするために水路を掘削しています。

 3号ダム施工状況

次に3号ダムの工事現場に移動をし、3号ダムの施工状況を見学しました。

3号ダムはコンクリート打設のための型枠設置工事をしておりました。

3号ダムの上流1

3号ダムの上流は土石流の跡がそのまま残っております。

生徒の皆さんは渓流が土石流により荒廃する様を見て、土石流の怖さを感じたものと思います。

  3号上流の土石流2  中には、人よりも大きな石もあり、土石流のエネルギーの大きさに驚いていました。
 3号前記念撮影

 最後に生徒全員で写真をとり、今回の実習の全行程を終了しました。

 

 

 

 終わりに

  今回は、森林科学科の2年生を対象としましたが、治山工事現場を見たことがない生徒がほとんどでした。

  治山事業について触れる機会がないということで、理解するのがたいへんだったと思います。

  近年、ゲリラ豪雨などの異常気象とも言える天候が多くなっているように感じます、今年も関東方面で豪雨により河川の堤防が崩れ大きな災害が発生しております。

  災害を未然に防ぐ方法、被害が発生した後の復旧について、少しでも治山事業のことを思い出し、考えていただければありがたいと感じております。

  後長根沢治山工事については、昨年度より3カ年で対策工事を計画しておりましたが、今年度2基の治山ダムを設置することで、計画より1年前倒しで完成することとなりました。

  五所川原農林高等学校森林科学科の皆さんからは引き続き現地実習を行って欲しいとの申し出がありましたので、今後も継続したいと考えております。

  なお、今年度の2回目として森林科学科の1年生を対象にした現地見学を7月27日に行いました、その様子については別のページでお知らせしたいと思います。

 

 

お問い合わせ先

津軽森林管理署 
ダイヤルイン:0172-27-2800
FAX:0172-27-0733

森林管理局の案内

リンク集