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東北森林管理局

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    前森山団地森林施業の概要

    前森山団地は、最上支署内の北部(真室川町字及位)に位置し、標高785mの前森山を中心にその裾野に広がる98~103林班の総称で、区域面積約1000ha(うち人工林面積約600ha)に及ぶ団地です。
    かつては、旧陸軍の軍馬場として使用され、大正11年林野局(林野庁)に移管、昭和3年~12年までの9年間で約500haが植樹され、当時は100年生以上の高樹齢材をはじめとする多様な木材を安定的に供給できる木材生産団地を目的に施業が行われてきました。

    令和3年度現在84~93年生の林分が中心で、以下の施業群となっています。

    区分 伐期齢 面積(ha) 材積(m³) ha当たり(m³) 面積比率(%)
    スギ超長伐期 150年生 355 182,394 513 59
    スギ・カラマツ等長伐期 100年生 60 22,708 377 10
    スギ・カラマツ等 60年生 18 3,067 172 3
    植栽型複層林 100年生 165 49,563 301 27
    天然更新型複層林誘導 70年生 6 2,196 397 1
    ------ 604 259,928 430 100

    施業実施計画図(1/20,000)(PDF : 1,705KB)

    【複層林施業の取組】

    平成5年度に「前森山団地経営試案」として単木型、帯状型(20m幅)・群状型(30m四方)の3タイプの複層林施業を提案し平成6年度には「多様な人工林施業と効率的な木材生産のモデル団地」に指定され、路網整備を含め平成9年度までに3タイプの複層林施業を実施しました。 また、上層木及び造林木の生育状況等含め、当該団地の森林施業について経過を観察し、試案含め4回の業務研究発表を行ってきました。 

    複層林施業の詳細

    前森団地の複層林は、前森団地の南東端に位置する103林班の東向き斜面に造成されており、上木はいずれも昭和6年植栽で90年生のスギとなっています。
    (ア)単木型複層林は、伐採率49%で伐採し、1,500本/haのスギ下木が植栽されています。
    (イ)帯状型複層林は、伐採幅20m・残し幅40mで東西方向に列状で伐採し、残し幅に3,000本/haのスギ下木が植栽されています。
    (ウ)群状型複層林は、30m四方を1ブロックとし、前後左右交互に半数のブロックを伐採し、伐採したブロックに3,000本/haのスギ下木が植栽されています。

    タイプ 林小班 区域面積(ha) 上木植栽年 伐採年
    伐採率及び伐採範囲
    下木植栽年
    植栽本数
    単木型 103い8 26.17 昭和6年 平成2~5年
    伐採率49%
    平成7年
    1,500本/ha
    帯状型 103い10 9.08 昭和6年 平成5~7年
    伐採20m/残40m
    平成7~8年
    3,000本/ha
    群状型 103い4 3.20 昭和6年 平成7年
    30m※30m(碁盤状)
    平成9年
    3,000本/ha


    DJI_0002.jpg   DJI_0006.jpg   DJI_0003.jpg
         (単木型)      (帯状型)   (群状型)

    今後の取り組み

    今後この林分でどのような事ができるか検討中です。

     
    (ドローン操作中)   (ドローンから見た視点)

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