保護林等の指定状況
津軽中里自然観察教育林
津軽中里自然観察教育林は、中泊町の中里地区にある親水公園「滝ノ沢砂防愛ランド」に隣接しています。大正時代に植えられたスギや天然ヒバ・広葉樹の広がる森林の中を遊歩道が続いています。
駐車場や公園が整備されており、林内にある不動の滝は、修験道の修行の場となっています。
- 施設 遊歩道・あずまや
- アクセス 津軽鉄道津軽中里駅から約10km
不動の滝 ヒバ林(袴腰山国有林219ろ林小班)
あずまや 夫婦岩
遊歩道の奥には鎌倉時代より修験道の道である名勝「不動の滝」、その手前には「夫婦岩」やあずまやがあります。
眺望山自然休養林
眺望山自然休養林は、五所川原市と青森市内の境にあり、ヒバの天然林で有名な眺望山地区と広大な景観を楽しめる梵珠山並びに脊梁山脈沿いの連絡地区からなっています。
また、平成22年3月には、高さ19mの展望台が完成し、陸奥湾、八甲田山等の眺望が楽しめるようになりました。
- 施設 展望台・あずまや
- アクセス 眺望山地区…津軽鉄道金木駅から約13km
梵珠山地区…JR五所川原駅から約18km
山頂の展望台 山頂からの景色
保護林の設定
国有林における「保護林制度」は、大正4年に発足し、学術研究、貴重な動植物の保護、風致の維持等の面で重要な役割を担い、先駆的な森林等の保護制度として機能してきましたが、原生的な天然林の保存をはじめ、国民の森林の保護への要請が多様化、高度化したことを踏まえ、平成元年に、その保護及び管理の目的に応じた取り扱いを定め、既存の保護林を見直して再編し、さらに拡充を図ることとしました。
平成元年より、保護林の区分体系は、(1)森林生態系保護地域、(2)森林生物遺伝資源保存林、(3)林木遺伝資源保存林、(4)植物群落保護林、(5)特定動物生息地保護林、(6)特定地理等保護林、(7)郷土の森の7区分となっていましたが、森林生態系や個体群の持続性に着目した分かりやすく効果的な保護林区分の導入、簡素で効率的な管理体制の再構築、森林生態系を復元する考え方の導入などの提言が盛り込まれた平成27年3月の「保護林制度等に関する有識者会議」報告を受け、それを基に平成27年9月に保護林制度を改正しました。
新たな保護林制度における保護林区分は、(1)森林生態系保護地域、(2)生物群集保護林、(3)希少個体群保護林の3区分となっています。
この内、「希少個体群保護林」は、希少な野生生物の生育・生息に必要な森林を保護・管理することにより、当該野生生物個体群の持続性を向上させ、野生生物の保護、遺伝資源の保護、学術の研究等に資します。
十三クロマツ林木遺伝資源希少個体群保護林
中泊町の日本海側の十三湖付近に位置し、明治32年植栽の生育中庸なクロマツ林です。
五月女萢国有林638林班
施業指標林の設定
積極的に推進すべき施業体系を採っている林分や新たに開発された技術等を適用している林分等のうち、当該施業の推進及び技術の普及を図るための指標として位置づけることが適当な林分を施業指標林に設定しています。
金木支署管内では、「今泉ヒバ」、「今泉スギ複層林」、「大深沢ヒバ」が指定されています。
今泉ヒバ施業指標林(今泉山国有林347林班)
お問合せ先
〒037-0202青森県五所川原市金木町芦野200-498
津軽森林管理署金木支署
TEL 0173-53-3115
I P 050-3160-5875