四季の風景
ハ幡平の冬は、日本海からの風雪でマイナス20度を下回る日が続きます。アオモリトドマツも樹氷の姿でじっと耐える日々の中、春待つ雪原に大陸からの「黄砂」がくる頃、少しずつ雪の下ではミズバショウやタチツボスミレも芽だしはいつかと待っています。
里ではキタコブシが咲き、田起こしのトラクターの音とともに、南からの旅烏、ツバメやイソシギが飛び交います。森にはカタクリやキクザキイチリンソウがスプリングエフェメラルの一瞬を楽しむようにヒメギフチョウが優雅に「てふてふ」。
春のときめきのあとは、あっぴ高原ではエゾハルゼミの大合唱が続く中、チシマザクラが舞、レンゲツツジに変わる頃から初夏の風が漂います。オキナグサが綿毛に代わり、草原を一面ピンクに染めるヤナギランが咲く頃には、北国にも暑い夏がやってきことを知らせてくれます。
八幡平ではタチギボウシが咲き、里で生まれたアキアカネが飛ぶ頃から、しだいに朝晩の冷え込みとともに秋の気配が近寄ってきます。ハ幡沼周辺のムツノノガリヤスが湿原を金色にする頃は、ブナやダケカンバも黄色く染まり、ツタウルシやヤマモミジの紅葉と、アオモリトドマツの深緑と、秋晴れの青空が錦繍の世界を見せてくれます。
日々刻々と森は姿を変えながら、ラストショーはカラマツの黄金葉が雪のように舞い、シベリアの北西風とともに「白い来客」が訪れると、森はまた、静かで美しい冬の装いに変わります。
春まで樹木や草花や虫たちもエネルギーの充電をするかのように静かに待っています
春
夏
秋
冬
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ダケカンバ雪上撒布 |
独鈷森 |
フラワーリース |
雪のハート |
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寒くてひげが |
ヒツジ顔の冬芽オニグルミ |
稲庭岳 |
カモシカもタメ糞? |
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茂谷地天スギ |
中岳と四角岳 |
厳冬の奥のまきば |
霜柱 |
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巣材は豊富? |
冬将軍到来稲庭岳 |
もう少し・・・ウルシ冬芽 |
12月12日山の神 |
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冬の造林地 |
クマの爪痕 |
しばれる池 |
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