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東北森林管理局

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    ブナ二次林

     

    安比高原ブナ二次林

    地元の人達が「下の牧場」、「中の牧場」、「奥の牧場」と呼んでいる安比高原。この芝生高原を取り囲むようにブナの二次林が広範囲に分布しています。
    ここは、今から80年ほど前の昭和初期、地元の人達の木炭や漆器等の資材にするため皆伐されました。その際、1ヘクタール当たり1本ほどの母樹が、そして当時は手鋸を使っていたため、伐採できないような大きな木が残されたといいます。それらが親木となり、種子が落下し、一斉に発芽し、成育しました。
    当時は牛の林間放牧も盛んに行われていたため、ブナの稚樹の成育をさまたげるササ等の競争相手が採食されたことも、成育にとって好都合だったといわれています。
    80年後の現在、見事なブナ二次林となり、私たちに豊かな水と安らぎを与えてくれています。林内には散策路があり、二次林が間近に観察でき、日本の森林浴百選にも選ばれています。

    安比高原のブナ二次林

    「二次林」って何?

    二次林とは、その土地に本来あった森林が、台風や噴火などの自然災害や伐採などによって失われ、その後に自然に再生した森林をいいます。

    冬のブナ二次林

    安比高原アクセスマップ

    自動車:東北自動車道安代ICより30分、松尾八幡平ICより25分
    鉄道:JR花輪線安比高原駅よりタクシー

    散策ガイド

    散策マップ

     

    散策路

    ブナ二次林散策路の入口看板

    ブナ二次林散策路の標識

    入口は二次林の看板が目印。なだらかな斜面で林内には20メートルおきに標識があります。看板からブナの駅までは約1km。看板から白いブナ林までは約2km。

    巨木を育む森

    巨木を育む森

    東北森林管理局青森分局管内の国有林の中から、大径木からなる森林で広く国民に見て触れ親しんでもらうために指定されたものです。林内の巨木は幹廻り3.6メートルあります。

    ブナの駅

    安比高原ブナの駅

    ブナ二次林と中の牧場の境にある休憩所です。(トイレ有り)

    中の牧場・奥の牧場

    安比高原「中の牧場」

    初夏にはレンゲツツジやヤナギランが見事です。

    二酸化炭素観測タワー

    森林総合研究所が設置した二酸化炭素観測タワー

    森林総合研究所の観測施設で、森林と上空の大気の間の二酸化炭素のやりとり等を調べています。高さ31メートル。(上れません。)

    ブナ(Fagus crenata)~生態と分布~

    雌花

    ブナの雌花

    種子

    ブナの種子

    芽生え

    ブナの芽生え

    ブナはブナ科ブナ属に属する落葉高木で、日本、そして温帯林の代表的な広葉樹です。太さ60~100cm、高さ20~30mになり、秋田県角館には幹廻り860cmの「日本一のブナ」があります。1本の木に雄花と雌花をつけます。おおむね60~70年、直径30cm程度に達すると結実するようになります。果実は食べられます。樹齢150年を過ぎる頃から老化し始め、老木が倒れると光が入り、その跡地にブナの幼樹が発生しているのがよく見られます。安比高原周辺では、海抜およそ600m~1,000mに成育しています。

    ブナの双葉

    双葉

    北限:北海道黒松内
    南限:鹿児島県高隈山
    花期:4月頃
    結実:9月下旬~10月上旬

    ブナの稚樹

    稚樹

    お問合せ先

    岩手北部森林管理署
    ダイヤルイン:0195-72-2221
    FAX:0195-72-2300

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