No.99
- ブナ科ブナ属
- 木本(落葉高木)
- 分布:北海道(北限は渡島半島の黒松内)、本州、四国、九州(南限は鹿児島県の高隈山)
- 日本の冷温帯域、夏緑林を代表する樹木で、白神山地の森林の主な構成樹種。保水力が高く、日本海側豪雪地に位置する白神山地で融雪水を蓄える水源涵養林としても重要な役割をはたしている。花は5月ごろ、葉の展開とともに咲き始める。実はもじゃもじゃの殻に包まれており、中から3角形のソバの実型の実が2つ出てくる。ブナの実は動物たちの大切な食料になっているが、年によって豊凶の差が激しく、白神の生態系に大きな影響をもたらす。実は灰汁もなく人間が食べても香ばしくておいしい。


実生

実
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