藤里幼稚園

毎年恒例の藤里幼稚園園児たちの「岳岱探検」は、6月7日、8日の2日間にわたって開催されました。

1日目は、藤里森林生態系保全センター展示室での事前学習です。昔の林業風景コーナーでは大きなノコギリや馬搬（伐採した木材を馬ソリで運ぶ）の写真に目を輝かせていました。この後白神山地に生育している植物を写真で紹介し、キツネなどの剥製コーナーでは毛並みの手触りを楽しんでいました。また、今年からの新メニュー「白神山地の生きものたち」と題した動画で生きものを紹介するコーナーでは、藤里町内でもよく見かけるキジの声に「聞いたことある」と笑顔を見せる園児もいました。


  また、実習室では木育として、木の枝を使った通称「モックン」の製作を行いました。園児たちはそれぞれモックンを作り上げると、木の輪切りやトチの実など好みの材料を選び、創意工夫しながらアクセサリーや置物などの芸術品を作り上げていました。


  2日目は、お待ちかね岳岱自然観察教育林での「岳岱探検」です。園児たちは「たんけんカード」にプリントされた花やブナの子ども、モリアオガエルの卵などを探しながら、元気いっぱい岳岱を探検しました。倒伏した400年ブナ周辺でブナの子どもを見つけたり、通称モリアオガエルの池では、モリアオガエルとヤマアカガエルの卵を見つけ、大木にできた大きな空洞の中に入ってみたり、ゴール地点の湧き水では、その冷たさにびっくりしていました。
  お昼ごはんの後は、新たなシンボルツリー「岳岱大ブナ」と「こまいぬシナノキ」と一緒に記念撮影も行いました。

  2日間の岳岱探検の経験を通して、園児たちが白神山地をはじめとした自然に興味を持っていただくきっかけになれば幸いです。