青森ヒバの成長から利用
ヒバの成長
ヒバ林に積もっていた雪が溶け春が来ると、地面に落ちた種子から稚樹が誕生します。陽が入らない森の中で、稚樹は成長しないままじっと生き続け、何十年も環境が好転するのを待つのです。記録によると、稚樹のまま100年生きたという例もあるそうです。
そして、空をおおっていた大木が倒れて陽の光を浴びることができた幸運な稚樹だけがぐんぐん成長を始めます。ヒバは100年で青年期となり、老年期が250年、寿命は300年といわれていますが、下北半島の猿ヶ森埋没林のヒバは、600年の樹齢を数えるものもあります。
ヒバの伐採と更新
ヒバ天然林の伐採は、択伐(抜き伐り)により行われています。今伐採されている木は、藩政時代に生まれ、激動の長い歴史を見つめてきた木です。200年かけて生長した木は、伐採されてから更に200年以上生き続けるといわれています。
択伐(抜き伐り)をすると、そこに出来た空間から地面に陽の光がたくさん降り注ぎ、我慢していた稚樹が一斉に成長を始めます。自然の力を出来るだけ利用するこの「天然更新」の森は、大きな木、若い木、幼い木、さらには広葉樹も混じって、まるで大家族が一緒に暮らしているような暖かさを感じます。
木材としての利用
木材として利用されているヒバは、樹齢およそ200年~250年のものがほとんどです。北国の厳しい風雪に耐えながら、長い年月をかけてじっくりと成長したヒバは、緻密で狂いが少なく、木目も細やかで美しい木材になります。
「シロアリに強く・湿気に強く・耐久性抜群」なので、土台、根太、柱、濡れ縁、鴨居、敷居、外壁などに利用され、「木目が緻密で美しい」ので、長押、らんま、床柱、天井板などにも使用されています。青森ヒバは家中どの部分にも利用できる木です。内装や建具などにも利用され、和風だけで無く洋風にも合う明るい色調が魅力です。
建築材以外の利用として、工芸品や家具が製作され、近年では、強う殺菌力と水がしみこみにくいことから「まな板」がブームになっています。ヒバ油を利用した製品も開発されており、入浴剤や石けん、安眠枕、線香、化粧品等にも広く用いられています。
青森ヒバ風呂
青森ヒバフローリング
ヒバの編籠
ヒバまな板など
ヒバ吸湿剤、箸など
青森ヒバ丸太が製品になるまで
《木工品等制作販売HP一覧》
青森県森林整備事業協同組合 http://www.jomon.ne.jp/~shinrin/
青森県木材協同組合 http://aomori-hiba.jp/
青森県森林組合連合会 http://www.aomori-pfau.or.jp/
木村産業有限会社 http://kimurasangyou.main.jp/
イアモク http://www.komai-g.com/
工藤林業株式会社 http://hp.simokita.org/kudou/
工房なるみ http://koubou-narumi.com/
ヒバ開発株式会社 http://www.aomori-hiba.com/
ヒバクラフト http://www.rakuten.co.jp/manaita/
ヒバ工房 http://www.hiba-koubou.com/
福士木材株式会社 http://www.actv.ne.jp/~fukusi-m/
有限会社村口産業 http://www.ydonoki.jp/
わにもっこ企業組合 http://www.wanimokko.jp/
お問合せ先
東北森林管理局青森事務所
ダイヤルイン:017-781-2117