地域の小学校の学校林で体験学習が行われました(令和3年10月28日)
令和3年10月28日(木曜日)に、青森市立沖館小学校の5年生102名が、学校林で体験学習を行いました。当署からは職員3名が活動に協力しました。
沖館小学校では昭和15年から学校林「沖小の森」を保有しており、昭和16年にスギ、カラマツ、アカマツを植栽し、平成21年に実施した間伐では間伐材を利用して図書室やホールのテーブル等を作成しています。沖館小学校の児童たちは森林観察や植樹などを行い、学校林に親しんできました。
今年度は「森の働きを知る」というテーマで、【水】【木】【生物】【林業】の4つのグループに分かれて学ぶとともに、歴史ある学校林の様子を観察していました。当署の職員は講師として参加し、【林業】のグループを担当しました。
当日は雨が降っていましたが、児童たちが学校林に到着する少し前に雨が上がり、好天に恵まれました。
- 開会式
【林業】グループでは、パネルを用いて林業の流れについて説明をしました。
林業の流れは大きく4つに分け、「植林」→「下刈」→「間伐」→「主伐」という流れで説明していきました。
まず、「植林」では、普通苗(裸苗)とコンテナ苗という2種類の苗木について、それぞれの植え方や1日に一人で何本植えられるか等を説明しました。その後、苗木の模型を児童に配布し、山が描かれたパネルに差し込むことで、山に苗木を植えるイメージを感じてもらいました。
- 苗木を植える児童
次に「下刈」では、植えた苗木を覆っている草の模型を児童にパネルから取り外してもらうことで、苗木に太陽の光を当てる必要性を説明しました。パネルでは簡単に草を取ることができましたが、現場での作業は炎天下の中で行う大変な作業だということを伝えました。
- 下刈をする児童
次の「間伐」では、児童が間伐する木を選んで、パネルから取り外してもらいました。児童たちはバランスよく、残った木が大きく成長できるように考えながら選び、間伐する前と後を見比べて、変化を感じ取っていました。
- 間伐木を選ぶ児童
最後の「主伐」では、山が描かれたパネルから木の模型を全て取り外して収穫してもらいました。この収穫した木の使い道や林業の収入の話をすると、多くの児童が興味を持ち、「木の加工はどこで行うのか」や「林業で得た収入は何に使うのか」などの質問をしていました。
- 収穫する児童
最後に木は切ったらまた植えなければいけないことをお話しし、一連の林業の流れについての説明が終了しました。
児童からは、「木を大きく成長させるには、太陽の光をあび、間伐をすることが大切と分かりました。」や、「何年、何十年もかけて色々な作業をして、それを買ってはじめてお金になるということを知り、大変な仕事だとわかって驚きました。」、「これからはもっと木を大切にしたいです。」などの感想がありました。
青森森林管理署では、今後も地域の子供たちが森林や林業に親しみ、理解を深める取組に協力してまいります。
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