中学生が林業の職場体験学習を行いました(令和3年7月1日)
令和3年7月1日(木曜日)に、青森県東津軽郡外ヶ浜町近辺の国有林内で、外ヶ浜町立蟹田中学校の1年生7人を対象に、ヒバ苗木の植樹体験、立木伐採現場の見学などの職場体験学習を行いました。
はじめに、蟹田中学校の体育館で森林教室を行いました。青森森林管理署の職員がプロジェクターや紙芝居を用いて、森林の働きや林業の流れについて説明しました。生徒はメモをとりながら熱心に聞き、「年間でどれくらいの木を伐採するのか」、「働く中で一番大切にしていることは何か」などの質問をしていました。
- 森林教室
森林教室の後は外ヶ浜町内の国有林に移動し、ヒバ苗木の植樹作業を行いました。日差しが強く気温も高かったため、適宜休憩を取りながら丁寧に植えていきました。
- 植樹方法の説明
生徒たちは、昨年10月に国有林内でヒバの「コンテナ苗」の植樹をしたことがあり、専用の道具で穴を開けて踏みつけるだけで植樹ができるので、当時「苗木を植えるのは簡単で驚いた」と言っていました。
しかし、今回植えた苗木はヒバの「裸苗」で、唐鍬を用いて大きさ40 cm四方、深さ30 cmの穴を掘る必要があります。唐鍬を使う慣れない作業で、生徒は苗木を植えるのに苦戦していました。
- 植樹作業
一通り苗木を植えた後、近くの切り株を使って年輪を数えました。生徒が数えたところ67本くらいで、今日植えた苗木もこのくらい大きくなるのに60年以上かかることを伝えると、生徒たちは驚いていました。
- 年輪を数える生徒
その後、業務で使用しているドローンを用いて、植えた苗木と一緒に記念撮影をし、午前の部が終了となりました。
- ドローンで記念撮影
午後は立木伐採現場へ移動し、地元の林業会社である(有)前田林業の協力のもと、チェーンソーによる伐倒作業や、高性能林業機械を用いた造材・集材作業を見学しました。目の前で大きな木が倒れたり、機械で枝払いや玉切りをしたりする様子は、とても迫力がありました。
- 造材作業の見学
- 高性能林業機械の説明
見学後、生徒たちは実際にグラップルやプロセッサなどの高性能林業機械の操作体験をしました。体験後に話を聞くと、生徒は口をそろえて「操作が難しかった」と言っていました。
- 高性能林業機械の操作体験
生徒たちは、「一番難しい仕事は何か」、「高性能林業機械に慣れるのにどれくらいかかるのか」などの質問をし、最後にお礼を述べて職場体験学習が終了しました。
青森森林管理署では、地元の子供たちが森林や林業について知り、体験できる機会を提供する活動に今後も協力していきます。
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