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平成25年度准フォレスター研修日誌2(2)1(1) 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 准フォレスター研修2の第2回が始まりました~1日目(平成25年10月21日)
本日から、東北ブロックの准フォレスター研修2の第2回が岩手県盛岡市の「ホテルエース盛岡」において始まりました。 研修生は、准フォレスター研修1を受講した局管内5県の林業普及指導員等24名、森林管理署の森林技術指導官等5名、合計29名が参加しています。研修生は、5日間の日程で講義・演習等の研修を受講します。
オリエンテーションカリキュラム、研修目標等について確認を行いました。
司会進行:山口プロセスマネージャー 研修5大目標の再確認
研修1のふり返り局研修担当官が作成したパワーポイントで研修1の講義・演習等を思い出しました。
フォレスターの役割の再確認と研修2の全体像研修生は、研修1で学んだフォレスターの役割である「構想作成」、「合意形成」、「構想実現」について再確認するとともに、研修2では森林・林業を地域の振興につなげるビジョンを構築できる能力、及びプレゼン能力と合意形成能力を習得することが目標であることを理解しました。
担当:東北森林管理局 片岡企画官
森林資源循環利用構想策定演習(演習手順の説明、林業専用道の概要説明、演習対象地域の概況説明と地域の木材関連産業の状況)
本演習では、 研修1で学んだ森づくりの考え方、計画制度、路網作業システムと効率的な路網等についての情報を再確認した上で、間伐適期の人工林が太宗を占める1,000ha程度の団地を対象に、間伐の年次計画と林業専用道の配置を班毎に検討します。
【演習手順の説明】 演習の概要と進め方について説明がありました。
講師:東北森林管理局 一ノ宮企画官
【林業専用道の概要説明】 この演習のねらいは、現地実習に先立ち、1,000ha程度の団地を対象として、市町村森林整備計画を念頭に、間伐の計画と林業専用道の整備計画を大局的に検討することです。 これまでの路網整備の問題点、路網整備の課題と方向等について説明がありました。
講師:東北森林管理局 斉藤技術指導官 説明により、林内路網の体系及び林業専用道の役割と特徴、作業システムと路網の関係等について情報を再確認しました。
【演習対象地域の概況説明と地域の木材関連産業の状況】 演習地の地形・地質、気象及びアクセス条件等の説明と、地域の木材価格、流通組織の状況、国有林における生産販売の工夫や間伐材の収益性上の事例について説明がありました。
講師:東北森林管理局 小松企画官
森林資源循環利用構想策定演習(間伐の年次計画と林業専用道の整備計画の検討)明日の現地実習の前に、机上で林業専用道配置等の検討図化及び問題点等を整理し、現地確認する箇所を決定しました。
研修2日目(平成25年10月22日)
森林資源循環利用構想策定実習(地形、地質、林況、既存の路網等現地条件の確認)盛岡市姫神岳国有林において、森林資源循環利用構想策定の実習を行いました。 本実習のねらいは、机上演習で林業専用道の配置を検討した1,000ha程度の団地を対象地として、現地条件に応じて、地形の遠望、地質及び水系の確認、周辺の土地利用における社会条件等を観察、確認し、現地調査の方法及びポイントを習得することです。
研修生は、1,000ha程度の対象地において、徒歩やバス移動しながら、
対象地の林業ビジョンを描くにあたり参考となる情報を実際に確認しました。また、土場や森林作業道の取付位置などを検討しました。
森林資源循環利用構想策定演習(林業専用道の検討、ビジョンの策定、発表準備)現地実習でゾーニングや路網を検討した対象地において、その結果を反映しつつ、10年間の間伐計画及び路網整備計画を含む総合的な森林整備の構想を策定します。
現地実習を終えて研修会場に帰着後、斉藤講師から追加説明がありました。
地域の状況を踏まえた森林の経営ビジョンの検討
の作業を行いました。
全班時間外にも作業を行いました。 研修3日目(平成25年10月23日)
森林資源循環利用構想策定演習(発表準備、発表、ディスカッション)本演習のねらいは、10年間の間伐計画及び路網整備計画を含む総合的な森林整備の構想策定を通じて、市町村森林整備計画における木材生産を中心とした団地の中長期的な森林林業の経営ビジョンを構築するための能力を高めることです。 また、コミュニケーション・プレゼンテーションの講義の内容を実践し、合意形成のための効果的なプレゼンテーションと建設的な議論を行うための能力の向上を図ります。
【発表準備】
【発表ディスカッション】 本演習では、一定の広がりがある森林を対象として10年間にわたる経営ビジョンを様々な視点から検討し、とりまとめることを通じて、
<班毎に発表>
【講評】
准フォレスターの活動報告・意見交換(事例研究)この事例研究のねらいは、フォレスターの役割は、市町村森林整備計画の作成支援等以外にも、地域の資源、経営基盤等によって様々な活動があることを理解するとともに、准フォレスターを交えた質疑応答・意見交換を通じて自分なりのフォレスター像をイメージし、自ら実践する意欲の醸成を図ることにあります。
准フォレスター研修受講後、准フォレスターとしてどのような活動をしてきたか、その中で見えてきた成果、課題について県職員2名から発表してもらいました。 活動報告を聞いて、
を個人ワークシートに記入した後、ペチャクチャタイムの時間を設け、班毎に個人ワークシートの1と2を中心に質問等を整理し、ペチャクチャタイム後、質疑応答を行いました。
報告者:H23年度受講 岩手県県北広域振興局 松田主査
報告者:H24年度受講 宮城県北部地方振興事務所 玉田技術次長
動報告者別に2グループに分かれて意見交換を行いました。 その後、それぞれの進行役から意見交換の概要を発表・共有しました。
研修4日目(平成25年10月24日)
市町村森林整備計画演習(講義)本講義・演習のねらいは、研修1及び研修2の学習内容を市町村森林整備計画に落とし込むとともに、その実現に向けた取組方策について検討を行い、川上から川下を統合的に捉えてまとめていくというフォレスターとしての能力意識を醸成することです。 地域の構想として市町村森林整備計画を策定することの意義、計画の根幹となる基本方針を検討する際にもつべき視点(自然的要因、経済的要因、社会的要因)、基本方針をゾーニングへ反映させる際の留意点、構想を実行性あるものにするという視点を中心に、演習の前提となる市町村森林整備計画の基本的な考え方について説明がありました。 講師:岩手大学農学部 國崎准教授
國崎准教授はパワポ資料とともに、以下の内容をスケッチブックに記載して講義をされました。
市町村森林整備計画演習(演習説明)林野庁 高橋課長補佐から、研修1全体及び研修2前半の学習内容と本演習との関係、本演習の趣旨、本演習の進め方について説明がありました。
市町村森林整備計画演習(班内共有、計画策定、発表準備)
明日の発表に向けて班内で以下の作業を行いました
6班のうち、2班が時間外に作業を継続し、19時頃に全班の作業が終了しました。 研修5日目(平成25年10月25日)
市町村森林整備計画演習(発表準備、発表、ディスカッション)
発表時間、方法、質問等について説明
【発表・ディスカッション】 検討結果を論点ごとに意見発表しました。また、発表に当たっては、森林経営計画の樹立状況、間伐を実施する必要がある森林、既設基幹路網、素材生産や加工流通木材利用などの状況をどのように踏まえているのかについても発表しました。
<県ごとに発表、質疑応答>
<講評>
研修全体のふり返り研修2を終えて、新たに獲得したこと、得た知識情報、ポイントや新たに見えてきた自分自身の課題等について、ふり返りシートに整理記録しました。また、准フォレスター研修を受けて、自身の地域職場に戻った後のToDoリストの作成や調整事項等を整理しました。
目指すフォレスター像(意見交換・発表)各人が目指すフォレスター像をA3用紙に記入し、班ごとに発表しました。
閉講式准フォレスター研修1、2の全日程を終え閉講式が行われ、東北森林管理局 青山技術普及課長より各班の代表に修了証書が授与されました。
引き続き、青山課長より以下のとおりご挨拶がありました。
「森林・林業の再生に向けて、森林法の改正をはじめ、各般の施策が推進されつつある中で、集約化の推進による規模拡大や路網整備と機 械化による低コスト作業システムの推進などを総合的に進めていく人材の要として、フォレスターに期待が寄せられています。本年から、国有林は一般会計に移行されたが、地域の森林のマスタープランとしていく上で、国有林との整合性、連携について念頭に置いて頂きたい。 「この研修では、多くの研修生と知り合うことが出来たと思います。この研修生の人的ネットワークを活用して、情報共有を図りつつ、一緒になって課題解決に向き合っていくことが重要だと思います。今後は准フォレスターとして、さらに研鑽を積まれ、将来はフォレスターとしてのご活躍を期待しています。」 最後に全員で記念撮影を行いました。研修生の皆さん、計2回、10日間の研修お疲れ様でした。准フォレスター研修関連リンク
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森林整備部技術普及課
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