このページの本文へ移動

東北森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    三八上北森林管理署(令和2年12月)

    「管内の魅力を全身で感じてます。」

    首席森林官 佐藤 智之

     

     私が勤務する八渓山(やけやま)森林事務所は青森県十和田市のほぼ真ん中に位置する奥瀬地区にあります。現在は法量森林事務所も兼務しており、その管轄区域は十和田市の国有林の内、北八甲田から十和田湖までにおよび、管理面積は約二万二千㏊となります。また管轄区域の大半が十和田八幡平国立公園に指定されています。
     管内には、八甲田山や奥入瀬渓流、十和田湖など青森県を代表する多くの名所があり、現場へ移動時は、名所めぐりさながらに官用車を走らせています。
     森林官として通常業務である請負事業の監督業務、林道点検、境界管理など行っていますが、県や市、環境省など関係機関と連携した取り組みとして「奥入瀬渓流の歩道点検」や「樹木安全点検」、そして「八甲田山地域高山植物盗掘防止合同パトロール」なども実施しています。
     八甲田山地域高山植物盗掘防止合同パトロールに参加した際に感激したのが、南八甲田の登山道です。猿倉温泉から始まるこの登山道は道幅がとても広く、傾斜の緩い道が延々と続くことに違和感を感じました。実は昭和初期に、八甲田から十和田湖に通じる観光道路として建設されましたが、一度も車が走ることなく工事は終わったそうですが、かん木、笹が生い茂った今でも所々にある法面の石積みにその面影を見ることができます。昭和遺産とも言うべきこの登山道を歩くことが出来たのは貴重な経験だと思います。
    高山植物盗掘防止パトロール 石積みされた登山道(旧観光道路)

     近年の特徴的な事案としてはニホンジカの北上も懸念されています。三八上北署でも青森県の要請により管内にニホンジカ監視カメラを設置しています。すでに他の森林事務所管内では多数確認されていますが、今年はとうとう私の管内でも確認されました。食害の被害があった箇所にはカモシカしか映らなかったので被害はまだないと考えていますが、今後は頭数の増大および生息範囲の拡大につれて食害が増えることが予想されますので、引き続き監視を行いつつ、対策が必要になってくるものと思われます。












    監視カメラに映ったニホンジカ 湖面に紅葉の映る蔦沼

     最後に私が昨年赴任してから実際に足を運んだ中で一番美しいと感じた蔦沼を紹介します。自然観察教育林にも指定されていて、現在は蔦沼を含む周辺の沼を散策する歩道が環境省により整備されています。その魅力は何と言っても紅葉時期の早朝に見られる湖面に映った景色です。朝日に照らされた山々の紅葉と、それが湖面に映しだされた姿は非常に美しく、人気スポットとなっています。また、国内大手旅行会社が選ぶ「感動の瞬間(とき)100選」にも「朝日に映え黄金に輝く蔦沼の紅葉」のタイトルで登録されており、東北地方の紅葉名所で唯一登録されていることからも、その素晴らしさがわかると思います。今年はコロナ渦の影響による密を避けるため、一定期間の早朝は入場及び駐車場利用事前予約制の導入と協力金を徴収されています。
      魅力的な名所に囲まれた管内ですので、自分自身がその魅力を存分に感じとりながら、日々の業務に取り組んでいきたいと考えています。