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東北森林管理局

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    三陸中部森林管理署(令和2年2月)

    東日本大震災から9年をむかえる高田森林事務所から

    高田担当区  地域技術官
    金田  直幸

     





       私の勤務する高田森林事務所は、平成23年の東日本大震災後に三陸中部森林管理署の敷地内に新築され、岩手県沿岸南部に位置する陸前高田市と大船渡市の約3haの国有林を管轄しています。人工林と天然林の割合はおおよそ半分ずつ、人工林は、スギが5割、次いでアカマツが3割です。また、三陸沿岸部で最高峰の五葉山は県立自然公園に指定され、植物群落保護林に設定されています。登山口から2時間程度で登ることができ、季節によってツツジ・シャクナゲなどの様々な種類の花々を楽しめ、登山・レクリエーションの場として広く利用されています。

     

     
               高田森林事務所跡地(右奥の重機付近)


       震災前に高田森林事務所があった陸前高田市では、令和3年3月完成予定の「高田松原津波復興祈念公園」の一部として、令和元年9月に道の駅高田松原及び東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMIメモリアル)がオープンしました。

     
                              高田松原津波復興祈念公園


       道の駅では、陸前高田の海産物、オリジナルブランド米「たかたのゆめ」といった地元の味を楽しめ、直売所では海の幸はもちろん加工品や地元の工芸品などが様々集まっているので陸前高田市・三陸の魅力に多く触れることができます。
       東日本大震災津波伝承館では、4つのゾーンからなり、被災した実際の消防車両や看板等の展示、沿岸各地に押し寄せる津波の動画、震災当日の行政・住民・消防団等の体験談から当日の状況が詳細に分かり、津波から命を守るための準備や津波が発生したときに取るべき行動などを学ぶことができます。
       また、道の駅から歩道が整備されており奇跡の一本松まで10分程度で歩いて行くことができます。
    更に、令和4年春に岩手県で開催する第73回全国植樹祭の式典が「高田松原津波復興記念公園」で開催されることが決定しています。

     
                         再生途中の高田松原



       森林事務所の業務は、管内で行われる行事・イベントへの参加等もあり、地元の産業まつりでは木工教室の開催、市主催で実施された大学生の林業体験のお手伝いなども行っています。
       これらの活動を通じて地域の方々、学生に向けて森林の魅力等を伝えていくとともに、日々の業務を行っていきたいと思います。