米代東部森林管理署上小阿仁支署
北緯40°のまち「あに」
比立内担当区 首席森林官 |
私の勤務する比立内森林事務所(比立内・中村担当区)は北秋田市阿仁幸屋渡地域に所在し、道の駅あに「マタギの里」より北北西約200m地点に位置しております。急峻で蛇行を繰り返す米代川の支流阿仁川、秋田県北部の鷹巣と仙北平野の東部角館を結ぶ国道105号線が走っておりほぼ並行して秋田内陸縦貫鉄道が走っています。比立内地域は北緯40°秋田内陸リゾ-トカップ100キロチャレンジマラソンの中間地点でもあります。
また、当地域はマタギの里として古くから知られており、日本で唯一自治体が設置した熊牧場「くまくま園」があります。映画イタズに出演したヒグマのゴン太は剥製になって打当温泉マタギの湯のロビ-でお客さんを出迎えています。毎年ゴ-ルデンウィ-クには今年生まれた子熊とふれあうことができ約50頭のツキノワグマと17頭のヒグマがあなたとの出会いを心待ちしているところです。
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ツキノワグマ | 熊牧場「くまくま園」 |
明治19年に秋田大林区署沖田面派出所が北秋田市阿仁水無に設置され、これが阿仁営林署の始まりです。比立内森林事務所は明治23年に中村森林事務所が明治43年に設置されました。旧阿仁町の総面積約3万7200haに対して国有林は約2万1400haで町面積の58%を占めている中で当森林事務所は約1万6800㏊を管轄しています。
当管内の国有林の特徴として「日本の滝百選」で第2位に選ばれた「安の滝」があります。中の又渓谷・標高800mの地から断崖絶壁を下る落差90m(上段部が約60m・下段部が約30m)の段瀑です。悲しい伝説のある「安の滝」は、険しい岩壁に懸かる白い水の流れが時々の景色を更に引き立て訪れる人に感動を与えています。
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安の滝 |
今年度の森林事務所の事業量は、例年並みにあり立販(16件、約12千m3 )、生産(3,500m3うち一貫0.54㏊)、造林(下刈14.22㏊、除伐13.92㏊)、収穫調査の直ようも2箇所あり、生産予定箇所の皆伐箇所を周囲測量及び毎木調査を実施しました。毎木調査としたのは面積が小さかったことと森林官への指導も含め基本となる調査の仕方を教えるために実施しました。
当森林事務所の事業は、平均的だと思いますがこれから降雪まで最終段階に入っていますのでケガのないよう今年も無事に終了できればと思います。
最後に当森林事務所管内は、景観優美な地域ですので是非、皆さん訪れてみてください。