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東北森林管理局

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    岩手北部森林管理署(平成30年10月)

    森林官2年目

    森林官(浄法寺担当区)
    佐藤  亮


      私が勤務している浄法寺(じょうぼうじ)森林事務所は、岩手県の北西部に位置する二戸市浄法寺町にあります。管内には、標高1,078mの稲庭岳があり、山麓にかけて牛の放牧地が多く見られ、のどかな風景の広がる地域です。

                                           稲庭岳

     

      中でも浄法寺地域で有名なのは、漆の生産量が国内生産量の約70%を占めているということです。伝統的な漆掻きが、6月から10月頃まで行われています。当署としても、約70haについて地元の漆生産組合等と分収造林の契約をしており、漆の生産に貢献すべく努めています。昨今、国産漆の需要は高まっており、より一層国有林が果たさなければならない役割も大きくなると考えています。

                                      漆掻きの様子


      管内の国有林野面積は約4,300haで、ブナ・ナラ等の天然林が約3割、スギ・カラマツ等の人工林が約7割となっています。業務状況としては、収穫調査や測定事業等を作業員の方々と行いながら、造林請負をはじめとした監督業務にも従事しています。

                                        浄法寺漆器


      さて、タイトルにもあるとおり、私は森林官になって2年目となります。昨年度は、業務のことや地域のことでわからないことが多く、戸惑うことが多かったです。中でも地域の方と電話でお話しする際、地名で問い合わせがあるのですが、その地名の場所がなかなか分からず、話しがかみ合わないことによって迷惑をおかけしたことが何度もありました。しかし今では、そういったことも減ってきているので、少しずつですが成長できているのかなと感じています。今後も、地域に根ざした森林事務所となれるよう努力を重ねていきたいと考えています。