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東北森林管理局

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    山形森林管理署最上支署(平成30年9月)

    真室川音頭の地より

    森林官補(大沢担当区)
    仁平  啓介


      4月から初めて森林事務所での勤務となり、先輩方に支えられながら手探りで業務に当たっております。今回は、管内の特色や業務で感じたことなどをご紹介いたします。

      私が勤務している大沢森林事務所は、山形県真室川町の西部、最上川水系鮭川の上流域に位置し、約1万2千haの国有林を管轄しています。真室川音頭は知っているという方もいるかもしれませんが、真室川町は古くから林業が盛んな町です。江戸時代には京都の東本願寺をはじめ大寺院の建築や改修の際にケヤキなどの巨木を産出してきました。また、昭和になると町を東西南北に広がる安楽城森林鉄道により多くの丸太を産出しました。現在は主にスギの人工林が広がっており、今でも木材を供給する役割が大きく求められています。

    現在は観光客を乗せている安楽城森林鉄道のディーゼル機関車(まむろ川温泉梅里苑)

     

      山々に囲まれた地形からか雪が多く、去年の冬は、屋根や車庫に積もった雪下ろしを職員総出で何度も行いました。そんな雪の多い場所なので、事務所の隣にはスキー場があります。この「秋山スキー場」は夕方からナイターも楽しめ、放課後に地元の小学生たちが熱心にクロスカントリー習をしています。私はここに赴任してからスキー用具を一式そろえました。小さい子供たちが上手に滑っている横で恥ずかしくもありますが、こっそりと楽しみました。

                      森林事務所から望む秋山スキー場


      最近の話題として、8月5日から6日にかけて山形県では、庄内や最上を中心に記録的な大雨となり、住宅や道路などへ大きな被害が発生しました。林野関係の被害も発生しており、他の森林事務所の管内では林道から県道や水路へ土砂が流出する事態となりました。自所管内の被害把握に忙しい中、9日には近隣の森林事務所などから総勢13人が集まり、スコップで土砂を撤去しました。職場内の連携、職員同士の協力体制の大切さを改めて感じたところです。

                             職員協力しての土砂撤去


      普段から周りの人に助けてもらってばかりで、まだ一人前にはほど遠いですが、歴代
    の先輩方が築いて下さった土台を引き継ぎ、国有林が地元の人に必要とされるよう、精一杯業務に取り組んで行きたいと思います。