秋田森林管理署湯沢支署(平成29年8月)
秋田森林管理署湯沢支署
森林官紹介!「地域と係わり対外的な連携を深めて」
森林官(増田森林事務所) 千葉 智樹 |
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増田地区中心部の町並み |
当事務所は横手市と東成瀬村の国有林を管理しています。林況としては天然林を主とした広葉樹林が多くあり、その代表として栗駒山(山体が宮城・秋田・岩手県の三県にまたがる山で、山頂部は宮城県と岩手県の境界)を中心とする栗駒国定公園があります。
春には高山植物が咲き誇り、イワカガミ湿原やシラタマの木湿原、氷河期から植物が未分解のまま堆積してできている学術的にも珍しいとされる泥炭地、秋田県が鳥獣保護区内に設定している野鳥の森、新緑の季節には湖面から美しい光景を眺めることのできる須川湖など様々な名所があります。
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秣岳付近から見た須川湖 |
秋の紅葉時期においても素晴らしい景観を見ようと県内外から多くの観光客が訪れます。また、平成三六年完成予定の成瀬ダムですが現在、付帯する工事が進められており、地元からは今後における新たな観光施設として期待されています。
さて、このような中で森林官としての通常業務ですが、林道点検等を含む林野巡視、境界管理、造林保育や林道維持管理にかかる請負事業の監督業務などが主な業務となっていますが、村役場をはじめとする関係機関と連携した業務をする機会も多くあります。内容としては春先のタケノコ採りの時期において遭難防止の観点から警察や消防、関係自治体等との合同による入山禁止ロープと注意喚起看板の設置や、秋田・岩手両県合同による高山植物盗採防止パトロール、栗駒山周辺の関係自治体が中心となって実施しているクリーンナップ活動等があり森林事務所もその一員として対外的な連携を深めています。
今後も様々な機会を通じて地域などに係わりながら国有林の維持管理等の現場業務にあたっていきたいと思います。
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遭難防止入山禁止ロープ設置 | 高山植物盗採防止パトロール |