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東北森林管理局

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    秋田森林管理署(平成29年6月)

    秋田森林管理署

    森林官紹介!(平成29年6月)初心にかえり「今私に出来ることは、」

    森林官(卒田・角館担当区)

    藤原 智子

     
      4月よりお世話になっております。角館森林事務所は、秋田市から秋田新幹線で43分、車利用では、国道13号線、国道46号線経由で1時間ほどの秋田県仙北市角館町にあります。
      県内の桜の名所のひとつでもある桜の美しい町として、みちのくの小京都と言われる角館は、県内外から多くの観光客で賑わいます。角館の桜といえば武家屋敷通りのしだれ桜が特に有名で、黒塀を背景にしてふりそそぐような薄紅色の花が実に艶やかで美しいです。角館のしだれ桜は、今から350年前、京都から迎えたお姫さまの嫁入り道具にありました3本の苗木が元となり、長い年月町の人々により大切にされ、現在では約450本、うち162本は、国天然記念物指定だといわれております。武家屋敷通りから少し西に行くと、桧木内川がゆったりとカーブを描きながら流れ、堤には全長2キロにも渡ってソメイヨシノが咲き誇ります。桧木内川堤の桜は現在では国の名勝指定を受けており、満開時には辺りを包み込むように花を咲かせ、観光客も地元の人たちも麗らかな光の中でひと時を過ごす憩いの場となっております。 

    武家屋敷通りのしだれ桜

    武家屋敷通りのしだれ桜

        また、管内には、事務所から車で35分ほどの所に田沢湖があります。田沢湖畔には、たつ子姫の像があり、田沢湖から望む管内の山々を眺めることができます。
      最後に、事務所から車で23分ほどで行ける刺巻(ミズバショウの群生地)があります。さくらの時期と同じくして素晴らしい景観となっていて多くの人が訪れています。まだまだ、多くの名所がたくさんありますが、私が着任して感動した風景を3つ紹介してみました。観光施設に隣接する国有林においては、特に安全や景観に配慮して管理するように心掛けようと思っております。

    田沢湖畔のたつ子姫の像

      さて、森林官としての主な業務としては、境界管理、林野巡視、請負事業の監督等を行っております。現在も多くの家々で薪を使用しており、薪炭共用林野の調査も業務の一つとなっております。
     また、各事業を実行するうえで基盤となる林道については、雪解けの林道点検から始まり、請負で実施する建設機械のチャーター及び林道除草など、管内の林道状況を把握した上で、署に報告する等を行っております。
      森林官業務は、約十一年ぶりで慣れない業務に苦戦しているうちにあっという間に2ヶ月が経過してしまいました。その業務の間に先ほど紹介したような風景や自然に接し、鳥の鳴き声、葉の擦れる音、きれいな空気など美しいと感じることができ、心も体も喜んでいる気がします。この美しい自然に感謝しながら角館・卒田の担当区面積、約一万四千haの国有林を管理するために署内の方々や、近隣の森林事務所の森林官からのご指導とご協力をいただきながら、地域との関わりや地元の人たちとの連携を強化し、今、自分にできることを模索しつつ、微力ながら業務に臨んでいきたいと思っております。

    刺巻(ミズバショウの群生地)

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