津軽森林管理署(平成29年5月)
津軽森林管理署
森林官紹介!(平成29年5月)「2回目の森林官業務」
森林官(芦萢担当区) 佐藤満 私の勤務している芦萢(あしやち)森林事務所は、青森県西部に位置する鰺ヶ沢町にあり、鰺ヶ沢森林事務所との合同事務所になっています。中村川の中流域と岩木山の一部を管内に持ち約4,300㏊の国有林を管轄しています。森林の現況は、ブナ・ナラ等の天然林が4割、スギ・カラマツ等の人工林が6割となっています。
前回の森林官の業務内容と比べて大きく違ったこととして、管内に薪炭共用林が多く地元の薪炭共用林野組合との交流が欠かせないということです。前任地の森林事務所は管内が集落もない山奥にあったため、このような地元との交流というものが全くないという状況でした。そのため当初は戸惑いましたが、地域の人との交流も森林官の重要な仕事と考え、薪炭共用林の伐採予定箇所の山見に同行したり、薪炭共用林野組合の総会に出席するなどして、地元地域とのつながりを強くするよう努めました。
鰺ヶ沢町を含む青森県西北地域では、平成27年度から被害が拡大している深浦町広戸地区周辺の松くい虫被害とニホンジカの目撃情報の増加が問題になっていましたが、これらに加えて昨年度には隣の深浦町において青森県では2例目、国有林では初めてとなるナラ枯れが確認されました。忍び寄るこれら3つの脅威による被害を拡大させないためにも地元の方々との交流を通じて地域との関わりや地元自治体との連携を強化し、また、合同事務所の皆さんはもとより、署内の方々からも指導と協力をいただきながら、国有林野の保全に微力ではありますが尽力していきたいと考えています。
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