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東北森林管理局

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    山形森林管理署最上支署(平成29年4月)

    山形森林管理署最上支署

    森林官紹介!(平成29年4月)「地元と国有林の橋渡しとなれるように」

    森林官(赤倉担当区)

    白川省吾

     私の勤務する赤倉森林事務所は、山形県の北東部、宮城県との県境に位置する最上町の国有林を管轄しています。
    まずは、管内の様子をご紹介しましょう。
    管内には、珍しいものや名所が幾つもあります。たとえば、河原を掘ってMy温泉につかることもできる「赤倉温泉」。全国的にも珍しい「目でみることのできる大分水嶺」。さらに松尾芭蕉が宿泊した建物としては唯一現存している「封人の家」は、芭蕉ファンの聖地となっています。また旧森林軌道跡、官営製材所跡、官営小学校跡などの旧営林署の遺産も数多く、国有林と地元との昔からの深い関わりを想わせる土地でもあります。 

    川のせせらぎのきこえる赤倉温泉街

    川のせせらぎのきこえる赤倉温泉街

        さて、私がこの地に赴任して一年になりますが、まずビックリしたのは言葉が通じない?ことでした。地元の方の言葉が速すぎて何を話されているのか解らないのです。おまけに「あんだ、なまってるう~」の言葉。確かに私は津軽生まれの津軽育ち、でも自分ではきれいな津軽弁?のつもり、同じ東北なのに・・・。久々にカルチャーショックをうけてしまいました。
    また、仕事で山に入ってみると、これまで旧青森営林局管内で勤務し初めて旧秋田営林局管内で仕事をする私にとっては、驚きの連続でした。用語の違いや作業の段取り方法の違いなど、戸惑うことがたくさんありました。
    しかし「所変われば品変わる」とはよくいったものです。その土地々々に合ったやり方があるもので、一年間旧青森局と旧秋田局の方法の違いを考えながら仕事をさせて頂きとても勉強になりました。また地元の方の言葉も大分理解できるようになり、その後は、「あんだ、なまってるう~」とは言われていません。私もこの土地のやり方ができるようになってきたのでしょうか・・・。

    日本海と太平洋に分かれる大分水嶺

    日本海と太平洋に分かれる大分水嶺

      また、ここ赤倉森林事務所は、今でも地元との関係がとても深い事務所です。田畑や水路等の貸付地も多く、薪炭共用林組合等もいまだに機能しています。昔から国有林と深く関わってきた人も多く、私の知らない貴重な昔の国有林情報を教えてくださる方もいます。こういった中で、最近は、森林官として地元の方と実際に顔をあわせながら業務を進める日々がとても楽しく、また、やりがいも感じています。これからも、地元の方の意見、要望、苦情などを謙虚に聞いて理解に努め、微力ながらも国有林と地元との橋渡しができるよう、業務に取り組んでいきたいと思います。

    芭蕉ゆかりの貴重な建物「封人の家」

    芭蕉ゆかりの貴重な建物「封人の家」